気が付くと
環 的子は、見慣れない場所に立っていた。
ひと言で表現するなら、SF映画に登場する宇宙船のブリッジのような。ぴかぴかと色とりどりの光が瞬く計器やコンソールがずらりと並び、頭上にはホログラムモニターが浮かんでいる。
正面の大きな窓の向こうを見つめて、的子は驚いた。
「……う、宇宙!?」
まず目に入るのは、眼下の巨大な惑星だ。
桃色の雲が渦巻く美しい星だが、取り巻く宇宙空間では、たくさんの宇宙戦艦がレーザービームを乱射し、戦闘機が飛び交い、そこかしこで爆発が起こる戦場となっている。
「ああ、良くいらしてくださいました!」
背中からかけられた声に振り向き、的子はまたしても驚く。
「か、カエルさん……!?」
「我々は、カエル型宇宙人のカエリアン族です。地球人よ、どうかあなたの力を貸していただけませんか」
二足歩行のカエルが服を着て、立っていた。
的子の背たけの半分程度と小柄で、きょろきょろと大きな目はどこか愛嬌がある。
「私の力を……?」
「はい。我々は、トカゲ型宇宙人・トカゲックスの艦隊と戦闘中なのです」
聞けば、あの桃色の惑星の支配権を巡り、カエルとトカゲが戦争の真っ最中なのだそうだ。
しかしカエル族は劣勢に立たされており、助っ人を求めたのだという。
「地球人は聡明かつ勇猛な種族とお聞きしております。どうか我々に力をお貸しください……!」
つぶらで真摯な瞳に見つめられ、的子はうっ、と言葉に詰まってしまう。
戦争などと聞くと、気が引けてしまうのだが……。
的子の周囲には、同じようにこの場へ連れてこられたのだろう地球人たちの姿もあり、やる気十分な者、戸惑いを見せる者、様々だ。
「どうしよう?」
彼らは、宇宙戦争の英雄となるのだろうか?
それとも……?
こんにちは、よろしくお願いします!
概要
あなたは、カエル型宇宙人とトカゲ型宇宙人が覇権を争う、
戦闘宙域へと連れてこられてしまいました。
彼らの種族の中では、地球人は勇ましく強靭な人種だと語られているのだそうで、
助っ人として呼び出されたようです。
実際、この宇宙では、地球人は相対的に強く賢い種族であるようです。
あなたは、宇宙船を操る提督にも、戦闘機を駆るパイロットにも、
白兵戦でばったばったと敵を薙ぎ倒す宇宙戦士にもなることができます。
あなたは劣勢のカエル型宇宙人を助けるもよし。
逆に、トカゲ型宇宙人に力を貸すもよし。
両者の和睦を目指すも、あるいは共倒れを狙って暗躍するもよし。
自由にアクションをかけてください。
突如巻き込まれた宇宙戦争で、あなたは何を成すでしょうか?
アクション
アクションでは、カエル型宇宙人、あるいはトカゲ型宇宙人、
いずれの陣営に属するのか、お書きください。
それ以外の新たな陣営を登場させるのもOKです。
◆艦隊を指揮する
提督となって宇宙船を指揮したり、司令官として艦隊規模を指揮することもできます。
宇宙船の形や搭載武器などは、自由に設定して構いません。
◆パイロットとして戦闘機を操縦する
戦闘機に乗り宇宙空間を自由に駆け抜けます。
戦闘機の形や大きさ、搭載武器などは、自由に設定して構いません。
人型ロボットなどでもOK。
◆惑星上で白兵戦に身を投じる
桃色の大気を持つ惑星の平原にて、カエル・トカゲの両軍が激突しています。
歩兵、戦車兵、航空兵など自由にアクションをかけて構いません。
地球人は強いので、どちらの陣営の兵士にも早々負けませんが、
彼らはいずれも大軍を誇ります。
◆その他
上記以外で、自由に行動して構いません。
両者の和平締結を目指したり。
反対に、徹底的な決裂をもくろんだり。
また、新しく別の宇宙人種族を登場させることもできます。
NPCについて
登録済みのNPCなら、特定のマスターが扱うキャラクターを除き、基本的に誰でも登場可能です。
NPCたちは主に夢だと思っています。
NPCの役割や立場は、自由に指定して構いません。
NPCと戦闘機で対決したり、提督NPCを補佐する副官になってみたり。何でもOKです。
以上になります。
それでは、皆さんのご参加をお待ちしています!