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【演劇祭】ワンス・アポン・ア・タイム・イン・寝子島!
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◆
「――ハッ! 逃がすかー!」
我に返ったアンがピストルを乱射し、銃声が鋭くも虚しく響く。
その残響の中で、メアリーが首を横に振った。
「無駄だよ」
「……くぅ」
「あんな恐ろしいバニーの乱入に、魔法使いの介入もあったんじゃしょうがないさ」
少し励ますような調子のメアリーの言葉に、アンは悔しげにピストルを下ろす。
もう、舞台の上には二人だけしか残っていなかった。
そこでふと、楓香はアンとメアリー、史実における二人の出会いについて思い出す。
確かアンがメアリーを少年だと勘違いし、誘惑したとかなんとか。
ほんのちょっぴり、悪戯心が芽を出した。
(先輩がスキンシップが好きというのなら……今度は私が迫ったらどう反応するんでしょうか……ふふふ)
そんなことを考えていたら、傍からは急にぼーっと突っ立ちだしたように見えたのだろう。
「アン?」
怪訝そうに呼びかけるメアリーへ振り向けば、そのままアンはじいっと彼女の顔を見上げた。
「……どうしたんだい?」
「あなた、よく見たらあたし好みの顔してるわね」
新しいお宝を見つけて舌なめずりでもするような声音で、メアリーへと一歩踏み出す。
(楓香君、急にどうした?)
アンの様子が変だなと思ったら、いつの間にか口説かれていた。
一瞬戸惑った秘月だったけれど、元ネタに沿ったアドリブなのだろうとすぐに気づく。
落ち着いて正体をバラそうと、じりじりと距離を取ろうとする秘月。
けれど一歩下がれば二歩つめられるといった様子で、楓香はそんなことお構いなしにぐいぐい近づいてくる。
(正体を……正体をバラせば……バラせば……あぁぁぁ楓香君近い近い!)
すると当然、間近で楓香を見下ろす格好になる。
濃いはちみつ色の瞳が、衣装の胸元から覗く柔らかな肌が、手を伸ばせば触れられる距離どころか、向こうからグイグイと迫ってくる。
嗚呼、しかも殺陣でがっつり動き回ったせいだろう。肌はほんのりと上気していて――。
とうとう身体が触れた瞬間、秘月の頭の中でバキりと何かがへし折れた。
ドサっ、と。
音がしたかと思うと、楓香は秘月に覆い被さられていた。ピストルを一丁取り落し、軽い音を立てて舞台の上を滑っていく。
(逆に押し倒され……え??)
こっちから迫っていたはずなのに逆転していて、しかも熱っぽい視線と息遣いがものすごく間近にあって。
(……いや、でも誘惑してたんだし、これも自然な反応だよね)
秘月を見上げたまま、やりすぎたかなぁと一周まわって冷静な頭の中でひとりごちる。
押し倒した秘月の方はといえば、目がまわって心臓が爆発しそうな有様だった。
背中が急にじっとりしてきたのは、照明の熱のせいだけではないだろう。
(まずい、色々な意味でまずい!?)
よりにもよって舞台上で、つまり公衆の面前で後輩を押し倒すなんて。
バキバキにへし折れた理性と荒れ狂う衝動で、頭の中はもうぐちゃぐちゃ。
ふふっ、と。
ささやくような笑みがこぼれたのは、ほとんどヤケみたいなものだった。
――この流れのまま、演技だと通すしかない。
「大人ぶるのは良いけど、オイタが過ぎたみたいだね?」
くいっと楓香の顎を持ち上げて、そのまま――。
おでこに、湿った感触が軽く触れる。
(え、えええ??? な、なんでまたっ、~~っ!)
楓香の頭が真っ白になり、押し倒されままの身体から力が抜けていく。握ったままだったもう一丁のピストルが、指からすべり落ちる。
そして、ふわりと身体が浮き上がる。
「まぁ私は女だけどね?」
からかうように笑う秘月が、お姫様抱っこで楓香を持ち上げていた。
「や、せん、メアリー!? あたしをそんな簡単に持ち上げるなんてー!?」
抱えられたまま去っていくアンの叫び声が、尾を引くように舞台に残った。
(後で言い訳をしなければ……)
舞台袖へと去りながら、秘月は結局暴走してしまった自分に恥じ入った。
けれどその一方で、役得だと思う自分も居ることにも気付いていて。
背後に感じる観客席の盛り上がりとは裏腹に、二つの自分に挟まれて自己嫌悪に陥る秘月であった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
風雅宿
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
定員
1000人
参加キャラクター数
19人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2019年09月25日
参加申し込みの期限
2019年10月02日 11時00分
アクション投稿の期限
2019年10月02日 11時00分
参加キャラクター一覧
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