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【演劇祭】ワンス・アポン・ア・タイム・イン・寝子島!
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◆
桃太郎とピーターパンを足して二で割ってお魚成分をかけたような鬼退治の一行が、鈴島を目指して旅立ってすぐのことだった。
突如としてヒップホップのビートが鳴り響いたかと思うと、一行の目の前には、スポットライトを浴びて立つ後ろ姿が一つ。
一行の方へと振り向いたその人物は――
――派手な衣装に身を包んだ、
吉住 志桜里
だった。
たまたま着ていた派手な衣装が、目を引いたのだろうか。
サンマさんに指名を受けてそのまま来てみれば、即興劇の役者として参加してほしいという。しかもしかも、悪役で。
多少の戸惑いはあったものの、即興ならもとよりフリースタイラーの本領と、承諾して今ここに至る。
流れるビートは、彼女の自前。そして、彼女の即興はそれだけでは終わらない。
バトルが成立するかはともかく、吹っかけるだけ吹っかけるのだ。
「意気揚々だなそこな御一行」
リズムに乗せて韻を踏んだ――ライムを刻んだ呼びかけ。
距離を詰めつつ、身体でリズムを刻みながら志桜里はヴァースを続ける。
「羽振り良さそうな恰好してちゃ危ないぜ賊にとっちゃ絶好の獲物 俺みたいな悪鬼も同様 ってわけだなけなしの命以外置いてきな此~処!」
いかにも賊らしいセリフで少しコミカルにまとめたラップを、ひとまずやりきる志桜里――あらため、悪鬼。
サンマ太郎たちの様子を伺ってみるものの、返ってくる様子はない。
というか、明らかに困惑している。
(ラップバトルはやはり無理でしたか)
内心でひとりごちる。まあ、成立するとはそんなに思っていなかった。
「この盗賊、ずいぶんと傾奇者みたいだな」
ややあって、ピーターパンがぽつりと呟く。
BGMのビートも止まっているなか、観客席からのじわじわとした笑い声が聞こえてきた。
返ってくれば盛り上がるだろうし、困惑されればよりギャグっぽく見えてくれるはず。
はじめからそういうつもりで仕掛けていたから、観客席からの笑い声にはむしろ安心するばかり。
少し空気が弛緩してきたところで、ウェンディが言った。
「えっと……盗賊さん、私たち鬼退治の途中なの。通してもらってもいい?」
いかにも軽い感じで、大仰に肩をすくめる悪鬼。
そのまま一歩後ろへ下がって――、
「命以外置いてきなと言ったのが、聞こえませんでしたか?」
常のたおやかな丸め込みなんぞどこへやら、鋭い目つきと根っこの荒々しさをフィルターほどほどに表へ出した。
声の調子も、気持ち普段より低く重く響くような風へと変えて。
「一番身なりの良い、そこなお侍様。お命の他一切合切、頂戴します!」
わかりやすい予兆を示しつつ、しかし武術仕込みのキレはそのままに拳を一閃。
狙うのは、サンマ太郎。
「うわっ!?」
かろうじて刀で受け止めはするものの、勢い負けして後ずさるお侍。
開いた距離を、悪鬼は即座に踏み込み詰める。
「サンマ太郎!」
「させんのにゃー!」
庇うように飛び込む、ピーターと猫娘。
「がんばれー! ピーターパンも猫さんもがんばれがんばれー!」
「がんばってピーター!」
ペンギンが、ウェンディも応援するけれど、踏み込んだ勢いのまま放たれる回し蹴りが、二人を近寄らせてくれない。
そのまま、サンマ太郎へと打ちかかる。鋭く、激しく、しかしののこが捌けるように。
ピーターパンが後ろへ回りこめば、悪鬼は独楽めいて身を捻る。
突き出された剣を刀身の真横を叩く動きで払い、けれど背後からサンマ太郎の一撃が襲う。
当たるか当たらないかの絶妙なラインで受け、背中を抑えてわずかによろける。
しかし悪鬼は猛獣じみた笑みを浮かべる。その視線が捉えるのは、
「がんばれー! がんばれサンマ太郎ー! ピーターパーン!」
「がんばってー!」
「がんばれにゃー!」
「がんばれぇ!」
少し離れて応援している、ウェンディたち四人の姿。
「鬼は鬼らしく参りましょうか!」
ピーターとサンマ太郎が気付いた時には、もう遅い。
獲物を狙う肉食獣よろしく駆けて、狙うは三人の中でもひときわ小柄なペンギン娘。
小さな身体を捕らえ、そして無慈悲に抱えあげる。
両腕をしっかりと抑えたうえに、いつでも細首を掴んで締められる格好だ。
「大変だよぉ、ペンギンさんが捕まっちゃった!」
「これで、一切合切置いていく気になりましたか?」
慌てる魔法少女に、ニィッと笑いかける悪鬼。その腕の中で、ペンギンがじたばたと虚しく暴れている。
「はなせー! はなせー! ……はなしてよー!」
(そのまま暴れててもらえると助かります)
(わかった!)
小声でそんなやり取りをしつつ、さてここからどんな流れになるものかと、志桜里は少し楽しみに思っていた。
こうして人質で有利を取った悪党は、思わぬ反撃で負けるもの。
さて、どうなる?
悪鬼とピーターパンたちが睨み合い、ウェンディが何か意を決した表情をしたその時――。
「ちわーっす、シロネコ宅配便です。魔女をお届けにあがりました」
――
高梨 彩葉
扮する魔女を背負い、配達員風の衣装に身を包んだ
志波 拓郎
が現れた。
一瞬、困惑の色濃い沈黙が、舞台の上を包み込む。
そんななかでまっさきに反応したのは、タルトの猫娘。配達員が取り出した伝票に、ハンコ代わりの肉球をぷにっと押した。
「いや~、実は僕がお願いしておいたのにゃ!」
「あざっす」
伝票をポーチにしまい、ゆっくりと魔女を降ろす配達員。一礼すると、そのまま去っていってしまった。
魔女の宅配便というか、魔女が宅配便というか。
配達された魔女は座った姿勢のまま、自分の存在を主張するように大きく手を挙げる。
「お届けされた魔女でーす。君たちをお助けしちゃうよ! えーい!」
魔女が杖を振るうと、キュインキュインキュイーン! というシャープな効果音が響き渡った。
続いて、パッと七色に輝く光が舞台に踊る。
舞台上の面々が驚き戸惑い見守るなか、七色の光はサンマ太郎の刀に、そしてピーターパンの剣に宿る!
「はっ……えっ!?」
勢いの暴力とでも言うべき展開に、ほんの一瞬ぽかんとする悪鬼。
我に返るのと、「隙ありありー!」という叫びが聞こえたのは同時だった。
すぽーんと拘束を抜けて、ペンギンが逃げ出す。
「しまっ……!」
しかし、ペンギンをもう一度捕まえるチャンスは、悪鬼にはなかった。
「くらえー!」
「賊め、終わりだ!」
直後、二つの七色の輝きが、彼女を襲ったからだ。
サンマ太郎とピーターの振りに合わせて、巧みなライティングで七色の光がまるで光線技か何かのように志桜里に向かって飛んでいく。
「おのれっ、ここまでか……っ!」
志桜里のリアクションもまた、見事なものっだ。
光が身体を覆った瞬間、ビームで食らったかのように派手に吹っ飛び、そのまま退場してみせたのだ。
そしてそれに合わせて、爆発のエフェクトと効果音が鳴り響いたのだった。
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担当ゲームマスター
風雅宿
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
コメディ
定員
1000人
参加キャラクター数
19人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2019年09月25日
参加申し込みの期限
2019年10月02日 11時00分
アクション投稿の期限
2019年10月02日 11時00分
参加キャラクター一覧
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