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寝子島ハロウィン☆デイズ!《寝子暦1370年版》
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晴れ渡った真昼の太陽が、当直明けてそのまま午前中の仕事まで勤め上げて疲れた瞳に眩しかった。
疲労の圧し掛かる長身の背をそれでも真直ぐに伸ばし、
志鷹 佑都
は双子の姉と暮らすマンションの玄関をくぐる。同じ寝子島総合病院に勤める姉は、今日は日勤。
(ハロウィンパーティをする、って言っていたっけ)
前日から姉が用意していた紙袋がなくなっていることに気づき、ふと笑みが零れた。小児科に勤務する姉は、入院しているこどもたちを喜ばせようと一生懸命に、楽しそうに色々と用意をしていた。
そんなことを思い出しながら、長時間勤務で疲弊しきった身体をともかくも休ませるべく風呂を済ませ、ベッドに潜り込む。
目が覚めたのは、夕刻だった。
茜の光に満たされたリビングに立って、気づいた。食卓に小さな紙袋とメモが置かれている。
(そうか、ハロウィンか)
姉が託して行った姉手製の『贈り物』を目にした途端、思い至った。
そういえば、帰り道のあちらこちらでも、お祭りを楽しむ人々や賑やかに飾り付けられた街を見た。華やかに盛り上がる街の次に思い浮かんだのは、
(……寂しい思い、していないかな)
海よりも蒼い髪をしたひとりの少年の、寂しくないよと寂しく笑う顔。姉と共に気に掛けている、不思議な縁で結ばれた少年──
姉が冷蔵庫に用意してくれていた食事を温め直して済ませ、身支度をして部屋を出る。優しい茜色に染め上げられて行く道を少し辿ったところで、勤務先である病院の建物が目に入った。
新緑の瞳に願うのは、今日が姉や子どもたちにとって笑顔の一日であるようにと、ただそれだけ。
微かな潮の香を冷たい秋風の中に感じながら、旧市街へ向かう橋を渡る。商店街でもハロウィンイベントが行われているのか、仮装してはしゃぐ子供たちの姿がそこここに見受けられた。その度に柔らかな笑みを瞳に滲ませつつ商店街の一角にある雑貨店に入る。
買い求めたのは猫耳がついた南瓜のバスケットと、それから切らしていた絆創膏。何気なく手にした猫柄の絆創膏に、
──志鷹先生……
先日公園で再会した元患者の少女の顔を思い出した。笑えずに翳るばかりの瞳と、痩せた腕。
ちゃんと食事はとれているだろうか。睡眠は?
少女のことを想う。機会を得られるのであれば、彼女の心に耳を傾けたいと願う。せめて苦しい今を乗り越えられる助けになれればと、真摯に祈る。
買い物を終え、海への道を辿る。
何気なく辿った古い路地に、古びた商店街に馴染む赤提灯と古い電灯看板を見つけた。どこかしら郷愁を感じさせる居酒屋に思わず足が止まる。
(……たまには一人で呑むのもいいかな)
『ハナ』と簡潔に掛かれた看板の文字を横目に縄暖簾を潜りカラリと引き戸を開く。流れ出す焼き鳥の匂いと、
「はい、いらっしゃいませ」
迎え入れてくれた老齢の女将の穏やかな表情に、ふわりと心が安堵した。自然と和らぐ表情のまま、仕込みをしていた熊のような強面の店員に案内されるまま、他に客のいないカウンター席に着く。
好きな銘柄のお酒を見つけて頼み、
「ハロウィン限定の品もよろしければどうぞ。張り切って作り過ぎちゃって」
「いいですね。それでは、それを頂けますか」
熱いおしぼりを手渡してくれた女将の言葉に笑って頷く。
ぬる燗とハロウィン限定品の南瓜と鳥団子の甘辛煮、それから焼き鳥を少し。元より強いとは言え酔わない程度に酒を楽しみ、おつまみで身体を温め、
「ごちそうさま、ありがとうございました」
「またどうぞー」
満ちた心とお腹で店を出る。
いつのまにか空には白く輝く月が浮かんでいた。
お酒と温かな食事にふわふわと弾む心で立つのは、月夜の海岸。
「ユニ君、居るかな?」
白銀の月を映す秋の海にそっと呼びかけ、寄せる波にしばらく耳を澄ませていれば、
「佑都! 佑都だ!」
ぱしゃぱしゃと海を蹴る軽い足音と共、いつのまにか傍に駆け寄って来ていた少年が佑都の腹にぎゅっと抱き着いて来た。
「今日はハロウィンだね」
ぐいぐいと腹に押し付けられるユニの頭をぎゅっと抱擁し、佑都は柔らかく微笑む。
「はろうぃん? おまつり?」
「そんなところかな」
首を傾げるユニに、佑都はさっき買ったバスケットと、姉から託されたユニへの贈り物を手渡す。可愛い南瓜おばけが描かれた小さな紙袋の中には、姉からのメッセージつきカードの添えられたアイシングクッキー。
「ユニ君へ。会いに行けなくてごめんね」
ユニに頼まれて姉からのメッセージを読み上げてやる。ユニは照れくさいような困ったような顔で笑った。
「また会いに来てくれるってことだ」
「うん、そうだね」
寂しさをやり過ごす術を知っている少年の頭をごしごしと撫で、佑都はもう一度その細い体を抱きしめる。
「俺も、また来るよ」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
阿瀬春
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
1000人
参加キャラクター数
55人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2019年09月28日
参加申し込みの期限
2019年10月05日 11時00分
アクション投稿の期限
2019年10月05日 11時00分
参加キャラクター一覧
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