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寝子島ハロウィン☆デイズ!《寝子暦1370年版》
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九夜山のほぼ山頂、三夜湖を臨む風光明媚な立地に建造された絢爛豪華な遊園地──『寝子島イリュージョンランド』。往時は大いに賑わいを見せたであろう遊園地は、けれど閉園して歳月を経た今は見る影もなく荒れ果てている。
隆盛を極めるのは、石畳を割って縦横にのたくる葛の蔦に白骨じみて枯れた薄の群。かつてはたくさんの人々を楽しませた色鮮やかな遊具のどれもこれもが今は色褪せ錆びつき、植物に呑まれて朽ち果てるをただ待つばかり。
(本当に、こんなところで……?)
午後の光の中に白々に浮かび上がる観覧車を仰ぎ、
嘉渡洲 稀跡
は緑柱石の瞳を瞬かせる。
(面白い催しをすると聞いた、けれど……)
ハロウィンの催しであるならばお菓子は必要不可欠だろうと、街でお菓子を買って持って来はしたものの。
動かなくなって久しい回転木馬やジェットコースターが並ぶ廃墟を見渡す。
ハロウィンデイズの特別イベントが催される今日ばかりは、誰も立ち入らないはずの遊園地に人々が溢れていた。その誰も彼もがハロウィンイベントに合わせた衣装を纏っていて、稀跡はちらりと灰色の睫毛を伏せる。仮装を忘れていたことに思い至って少し困る稀跡の目にとまったのは、朽ちかけた門塀の傍、色とりどりの衣装やさまざまの武器を飾り立てた屋台。
「衣装も武器もレンタルありまーす、激安価格でのお買い上げも可能でーす、衣装のお見立てもいたしますのでお気軽にお立ちよりくださーいっ! あ、ゾンビが出てきたら怖いので閉店します、買うなら今! 今のうち!」
屋台の前に立って呼び込みをする黄色い鳥へと稀跡は静かに近づく。
(ひよこ……)
のようにも見えなくもない黄色い鳥に、衣装のお任せレンタルを頼めば、
「はいはーい、おひとりさまご案内ー!」
鳥は屋台に吊り下げられたり積み上げられたりして溢れる衣装の中から紺碧のドレスを引っ張り出して来た。星屑にも似てラメの散らばるドレスは、見る角度によって深い翠にも色を変える。
「アクセントにこちらの首飾りもどうぞ! 武器はコチラ! ドレスにライフル、浪漫だと思いませんか!」
「そういうものかしら……」
受け取ったドレスと武器の代金を渡し、ついでにお菓子入りの袋の一時預かりもお願いする。
「お任せを! きっとゾンビから守り抜いてみせましょう! あっ、そこ行くカワイイカップルー! 衣装をお見立ていたしましょうー!」
稀跡に向け鳩胸をどんと叩いたかと思えば、鳥は次のお客のもとへと駆ける。
「えっ、あ、……ええと、お願い、できますか」
「オーケー、任せた!」
長い黒髪を震わせてどきどきと頷く
月守 輝夜
の隣、わくわくと周囲を見回していた
青木 慎之介
が快活に笑う。
「サバイバルゲーム、初心者だからしっかり説明も聞かなくちゃ」
「ノープロブレム、何とかなるって!」
大真面目に顔を引き締める輝夜にはミニスカアレンジの和装に虫垂れ衣つきの市女笠、武器には仕込み杖。ひらひらと手を振ってお気楽な様子の慎之介には現代っ子にも動きやすくアレンジされた狩衣に太刀。
(こっちから攻撃するのは囲まれそうになった時、……だよね)
渡された武器の重さを手に持って確かめながら、輝夜はもしもの時を想像してみる。飛び道具はゾンビに近づかずに済むから怖くなさそうだけど、接近戦には不利だ。
(弾って当たったら痛いのかな?)
逃走を主に考えるのであれば、ライフル等の遠距離武器より近接武器を想定しておいた方がいい、のかもしれない。
「慎之介くんはこういうの得意な気がするよね」
「イエス、任せろ!」
鳥に着付けをしてもらい凛々しい若武者姿で笑う慎之介に、輝夜はちょっぴり見惚れてしまう。戦うことには慣れていないけれど、
(最後まで一緒に行動できると良いな)
手を取り合って走る自分と慎之介の姿を思い浮かべてから、輝夜はそっと瞳を伏せる。もしも疲れて逃げ切れないと思ったら、自分が盾になってでも慎之介を逃がそう。
「うん、よし! よーしよし、いい感じ! いよっ、お似合い!」
静かに決意を固める輝夜と嬉しそうに太刀を構える慎之介に張り切った声を掛け、鳥は次の獲物を探す。着ぐるみのつぶらな瞳をぐるりと巡らせ、見つけたのはツインテールのお嬢さん。コスプレ衣装屋としてキャットロードに店を構える鳥には分かる。彼女はこちら側の人間だ。
(……去年のハロウィン衣装は自分で作ったのよね)
寝子高三年生だった去年の今頃を思い出し、
落合 まゆら
は栗色の瞳を笑みに細める。仮装パレードのために自作した『魔法少女ミスティックアリア・ハロウィンバージョン』は会心の出来だった。
(今年は──)
本当は、ハロウィンイベントには参加しないつもりだった。だって来年四月放送のいわゆる春アニメへの出演が決まっている。
通学している寝子島アニメーション学院の校内選抜で選ばれた端役も端役、ガヤと呼ばれる賑やかし同然の役ではあるけれど、それでも声優を目指すまゆらにとっては初出演となる仕事。授業にも稽古にも、バイトにだって励みが出るというもの。
(まあでも確かに、根の詰め過ぎはよくないよね)
専門学校の友人の忠告に従い、ハロウィン最終日の今日だけは少し休みをいれることにしたのだ。寝子島ハロウィンデイズの最終日、どんなイベントがあるのか、何か派手にパーッとできることはないかと調べてみて見つけたのが、イリュージョンランドでの仮装サバイバルゲーム。
これだとばかり友人たちと誘い合わせてやって来て、
「そこ行く綺麗なお姉さま方! お衣装お見立てさせてくださいなー!」
雰囲気たっぷりな錆びついた門をくぐった途端、衣装屋の黄色い鳥に声を掛けられた。
「これ! こちらいかがですか、一昔前に流行ったゲームで今なら逆に新しい! ハイレグアーマー! ハイレグアーマー勇者団とかやってみませんかー!」
着ぐるみのつぶらな瞳をぎらぎらさせて鳥が掲げる水着かと見紛うコスプレ衣装を目にした途端、まゆらは今年の夏を思い出してしまった。
炎天下も炎天下な暑さにくらくらした挙句、正に黒歴史な『おかしなこと』をやらかしてしまった今年の夏を。
(いや、いやまあ、)
その後ファンキーな町長が『寝子島全島水着デー』なるものを行ってくれたお陰で黒歴史は封印できたけれど、
(けど、……けど!)
思い出す度顔を覆って地面をごろごろどこまでも転がって行きたくなる記憶のフラッシュバックに襲われ、まゆらは思わず叫んだ。
「絶ッッ対に! 嫌!」
他の友人たちにもセクハラだのなんだのと非難され、鳥はしばらく凹んだ後、
「それではコチラ! 猫に代わっておしおきよ! な制服美女戦士!」
色違いで揃いの制服アレンジな衣装を取り出して来た。ミニスカニーハイソックスで動きやすさもある可愛いデザインの衣装に、まゆらたちはこれならと笑い合う。ちなみに武器は魔法杖偽装なライフル。
屋台裏に用意された簡易更衣室に向かうまゆらたちに行ってらっしゃいと黄色い羽根の手を振り、鳥は休む間もなく次のお客を捕まえる。
「ヘイそこの美少女美女姉妹! おっと君はネコフェスのときの『CY-KILL』の『リディッシュ』ちゃん! 今日はお姉さんとデート?」
「うん、お姉ちゃんとデート!」
黄色い鳥に親しく話しかけられ、
仙藤 蒼
は黒い瞳を瞬かせる。戸惑ったような顔をする姉、
仙藤 紫
の手を引いて衣装屋台を眺める。
「イリュージョンランドでサバゲーって聞いて、もういてもたってもいられなくて!」
「だよね、好きそう」
「ついでにお姉ちゃんも連れて来ちゃった!」
「お疲れさまです、お姉さん」
蒼とキャッキャと話し、紫を労い、鳥は素早くふたりに衣装を見立てる。
「デートなおふたりにはこれでどうでしょう! 双子コーデなハロウィン仕様ドレス! お姉さんのがちょっぴりシックな装いで!」
紫には濃紺のマーメイドドレスに星屑ラメのショール、蒼には淡いオレンジのマーメイドドレスに姉とお揃いの星屑ラメショール。イヤリングとネックレスもお揃いとくれば、お姉ちゃん大好きな蒼は目を輝かせるしかない。
「ナイス、コスプレ屋さん!」
「お気軽に鳥ちゃんとお呼びくださいませ!」
鳥とハイタッチし、蒼は紫の肘を掴んでいそいそと屋台裏の簡易更衣室に向かう。ゲームとお姉ちゃん大好きな妹としては、その両方を堪能できる機会を逃すべくもない。
狭い更衣室で身体をぶつけあいながらドレスに着替え、外に出てふたりでアクセサリーをつけっこする。
「お姉ちゃん、完璧!」
髪をかきあげた姉のうなじの白さと細さにときめきながら、蒼は紫の首にネックレスを留める。元々大人っぽく、シックな装いが似合いそうな姉に、鳥ちゃん見立てのドレスは見事なまでに決まっていた。
「……自分で出来るのに」
「いいの、やらせてよー」
くすぐったそうにする姉の耳にイヤリングをつけ、手に華奢なつくりのブレスレットをはめ、蒼はくすくすと笑う。
「やっぱり似合うね」
「蒼も、よく似合っているわ」
いつもはラフな格好ばかりを好む妹も、きちんとドレスを着れば相応に似合うというのに、
「そう? そう?」
はしゃいでしまえばそれも台無し。
(……しゃべらなければ、ね)
そっと心の中でだけ付け足して、蒼は鳥に持たされたライフルの造りを確かめる。
(これでゾンビに立ち向かう、……のよね?)
弾数に限りがあること、であれば無駄弾を出さぬよう慎重に着実にペイント弾を目標に着弾させねばならぬこと等を淡々と考える紫は、けれどサバイバルゲームにはそれほど興味はない。
とはいえ、
「お姉ちゃんお姉ちゃん! 見てこれ! ナイフ!」
ドレス姿にも構わず自分の武器であるナイフを嬉しそうに構えて見せる妹を見れば、連れて来られて良かったと思わなくもない。妹が喜ぶ姿を見るのは、姉としてやはりどこか微笑ましい。
「やっぱりナイフ縛りだよね~」
何かのゲームの影響なのか、サバイバルゲーム参加者としては危なっかしいようなことを嬉しそうに口にする妹を眺めやりながら、紫はそっと微笑んだ。
「何とか二人で生き延びたいわね」
ドレス姿に着替えて表に戻ったふたりが見たのは、
「さあではあなたにはこちら! そちらにはこちらがよろしいでしょうか!」
ふわりとハロウィンカラーのドレスを広げてみせる黄色い鳥と、ぼろぼろのぬいぐるみを我が子の如く抱いて佇む高校生ほどの少女。
「あらあら、まあまあ! アンリの分まで……」
「せっかくのハロウィンですから! 張り切って参りましょう!」
衣装に迷って、会場に見かけた衣装屋台に飛び込んでみてよかった、
ロザリー・マルリアーヴ
は胸に抱いた息子を優しく抱きしめる。
大抵の人には無視されてしまいがちな息子の分まで衣装を用意してもらえたのは嬉しかった。
「面白そうなイベントだから、息子と一緒に参加してみようと思って」
廃墟となった遊園地でイベントがあると知って、それが今まであまり参加したことのないサバイバルゲームであると知ったときは驚いたけれど、面白そうと思ったからには参加してみようと星ヶ丘の住居から来てみた甲斐があった。
黄色い鳥からお勧めされたドレスに着替えてみたところ、深い湖水の色した清楚なドレスはなかなか動きやすくて悪くない。アクセントに煌く猫と勿忘草のコサージュは息子とお揃いだ。
華やかなドレス姿の人々がそぞろ歩く廃墟の遊園地を見回していて、
「……あら」
ロザリーが目を止めたのは、観覧車のあるあたりに設置されたプレハブ小屋からぞろぞろわらわらと出て来るゾンビメイクな人々。ひとの姿のゾンビに始まり、獣耳のゾンビまで居るのは流石ハロウィンイベントといったところか。
「ゾンビの人たちも気合が入っているのね」
王子様な衣装に着替えた息子の頭を優しく撫でつつ、まるで映画の中にいるみたいだわ、とロザリーは微笑む。
「……最後まで生き残るわ」
ね、とロザリーはアンリをそっと抱きしめる。武器には細剣仕込みの傘にペイント弾入りのピストル。準備は万端、策もちょっと考えた。
「気合を入れていきましょう」
「っ……」
錆びついて秋風に籠と輪の繋ぎ目をキィキィと不気味に軋ませる観覧車のあたりにたむろするゾンビたちの姿に、
滝原 レオン
は顔を引きつらせた。
(ああああれは人間だ人間だ人間だ)
幽霊や妖怪の類が大の苦手、ホラー映画の鑑賞中に気絶してしまうくらいには大の苦手なレオンは思わずその場で顔を覆ってうずくまってしまいたくなる。
「う、……」
だが、男子が十八にもなってさすがにそれはまずい。
そう思って、克服のためにイリュージョンランドのイベントに参加することにしたのだ。
(なに、ゾンビの仮装とはいえ中身は人間だ)
そう、だって相手は人間だ。ゾンビメイクをしているだけの人間だ。
(それがわかってれば怖くなんか……)
「ひゃっはー! リアルゾンビゲームッス!」
「きゃっ……?!」
怖くない怖くない怖い怖い、とどきどきする心臓を懸命に堪えていたところに、唐突に後ろから西部劇ガンマンコスプレの少女に駆け抜けられ、レオンは思わずうっかり可愛い悲鳴を上げてその場にうずくまってしまった。
(あああやらかしたー!)
時に不良にも誤解される銀髪を震わせ、深緑の鋭い瞳をぎゅっとしかめ、レオンは頭を抱える。所詮は人間なニセモノゾンビを怖がる男子高校生だと思われてしまうかもしれない。そう思ったのも束の間、
「わ、驚かしちゃったッスか、すんませんッス、おねーさん!」
ぺこりと頭を下げる赤い髪のガンマン姿な小学生女子に、レオンは思い出した。自分が今女装をしていることを。
(た、助かっ、た……?)
どうせならかわいい仮装を、とか、女ならきゃーきゃー言ってても不自然に思われないだろうとか、女装するに際して不純な動機はいくらでもあったが、とりあえず今はその不純な動機に助けられたようなもの、なのかもしれない。
「う、ううん、気にしないで」
「お互い頑張って二時間逃げ切ってみせるッス、おねーさん!」
そっと首を振る綺麗なおねーさんにニカリと笑いかけ、
古尾 桐子
は張り切って廃墟の遊園地を走り始める。
逃げるためにもまずは武器が必要だ。最初から用意しておくのはスリルが足りない。お楽しみが減るというもの。武器は探してこそ!
(出来れば銃が欲しいッスね!)
よーし、と桐子はカウボーイハットの縁を片手で持ち上げ周囲を見回す。回転木馬にお化け屋敷に、武器の隠し場所になりそうなところはたくさんある。
「探すッス!」
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グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
1000人
参加キャラクター数
55人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2019年09月28日
参加申し込みの期限
2019年10月05日 11時00分
アクション投稿の期限
2019年10月05日 11時00分
参加キャラクター一覧
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