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寝子島ハロウィン☆デイズ!《寝子暦1370年版》
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「え、賞品?」
掌に乗せた猫の陶器人形を見下ろし、修はきょとんと呟いた。
「うん、豪華賞品!」
小さな南瓜おばけを手に、あおいが頷く。あおいが示すのは、数種類の陶器人形とそれに対応した賞品が並べられた長机。魔女の帽子を被ったカフェの店員が、今しも長い銀髪に純白のワンピースを着た少女に景品のクッキーを手渡している。
「忘れちゃってた?」
「そういえばそうだった」
修は今更思い至る。おばけ探しをすることよりも、隣に居る女の子のことで心が一杯になりすぎていた。
「おめでとうございます、こちらはねこ賞、こちらは南瓜賞ですね」
パーティ会場の一角、イベント用のテーブルの前にまで向かい、魔女の帽子を被ったカフェの店員に人形を渡す。修が貰ったのは寝子温泉宿泊券、あおいは『ねこの庭』特製ハーブクッキー。
「すごいね!」
「宿泊券とは豪勢だ」
受け取った商品を手に、修はちょっと考える。
「昼に行って足湯しても良いね」
「うん、それも楽しそうだね」
「男女の友達を誘ってグループでワイワイ……なら泊まりもいいかな」
そんな話をしながら、ふたりは別の一角に設けられたビュッフェ形式のスイーツを幾許か皿に取り、テーブルについて一緒に食べる。
「楽しかったよ、有難う」
「ううん、こちらこそ!」
帰りは送らせてほしい、と提案する修の言葉を耳にして、碧南は思わず胸をときめかせる。あれはまるで乙女ゲームの王道シチュエーション……!
「おや、二人とも温泉宿泊券だね」
「えっ」
蝙蝠仮装の女主人公と吸血鬼仮装の男子との帰り道の妄想にうっかり浸っていた碧南は思わず素っ頓狂な声を上げる。
「二人分、交換してきたよ」
洋二が差し出してくれた宿泊券入りの封筒を胸に握りしめ、碧南はごくりと喉を上下させる。ここは勝負に出るべきだろうか。
(誘っちゃおうかな……?)
宿泊券を巡る男女のあれこれを横目に、同じく宿泊券を手にしたティオレはさらりと決める。
(今夜、泊まっていこうかね)
鄙びた旅館だろうが民宿だろうが、寝子温泉の湯は悪くない。
「寝子温泉……」
早速寝子温泉に向けて発とうとするティオレの隣では、黒猫耳の頭を傾け、ナオが考え込んでいる。寝子温泉に猫耳仲間はいるだろうか。
「あっ、でも」
猫がたくさんいるという噂は聞いたことがある。近づいても逃げられることが多いけれど、たくさんいるのならば、もしかしたら触らせてくれる子もいるかもしれない。
ナオは一縷の望みに賭けてぎゅっと拳を握った。
「寝子温泉……」
ナオと同じ言葉を呟き、理紗子は賞品入りの封筒を手に少し思案する。
「やったじゃない、りさちん!」
ハーブクッキーをもらいながら我が事じみて喜んでくれる真瞭を見遣り、まるでラブレターを渡すが如く封筒を差し出す。
「まーちゃん、一緒に行ってくれる?」
「はい、お二人とも南瓜賞です!」
「……くっ」
クッキー詰め合わせの袋を手に、衛は心底悔しそうな顔をする。
「うちもクッキーだったよぉ」
地団駄を踏みそうなくらい悔しそうな衛の隣では、由貴奈が反対に心底嬉しそうな顔でクッキーを掲げてほくそ笑んでいる。
「おいしそー、ふっふっふ」
「んー……由貴奈さんいります?」
衛は賞品のクッキーを差し出す。だってクッキーなら由貴奈の焼いたクッキーが一番いいに決まっている。
「ん、いいの?」
「その代わり……」
衛は顔中で笑った。
「由貴奈さんトリック・オア・トリート!」
子どものような無邪気な笑顔を向けられ、由貴奈は夜色の瞳をぱちりと瞬かせた。確かに、お菓子は持ってきている。今日のハロウィンのために作った、限定カボチャ味クッキーを衣装のポケットに潜ませてはいるけれど。
「……トリックがいいって言ったら、どんなことしてくれるのかなぁ?」
ちょっとからかい気味に言ってみると、衛はくるりと目を丸くした。想定外であったのか、しばらくわたわたする。わたわたしながら、人目の届かないハーブの葉陰に由貴奈の手を引く。手を繋いだまま向き合い、真剣な顔で背伸びする。由貴奈の鼻先に、小鳥がついばむような小さなキスをする。
「……トリック?」
「……と、とりっくですけど!」
真っ赤な顔で答える衛の口に、由貴奈は素早く取り出したカボチャ味のクッキーを差し出した。
「それじゃあ、改めて」
クッキーをあーんしてもらいながら、衛はものすごく嬉しくなった。それと同時、心に決める。
(温泉は正々堂々デートに誘おう!)
「ねこおんせんごうごしょうたいけん……」
見つけた蝙蝠お化けの人形を手に意気揚々と差し出して、引き換えに受け取った謎の『招待券』のへたくそな文字を読み、寝子島のフツウを嫌う普通の女の子であるところの桜は眉をしかめる。
(……フツウの臭いがする……)
『ねこ温泉郷ご招待券』に当惑する桜とは反対、
「みんなで温泉郷に行けるんですよねっ!」
智瑜はわくわくと声を弾ませ、一緒におばけ探しをしたこんたちを振り返る。欲しかったものを貰えた嬉しさのあまりこんをぎゅーっと抱きしめる。
「それにしても可愛らしい字ですね」
ぎゅーっと抱き着いてくるこんをまた抱き返しながら、智瑜は『招待券』の文字を確かめる。こどもが書いたようなこの文字には見覚えがある。
(こんちゃんの字に似てるような……)
「日暮さんは知ってますか?」
「ああ、……っだ!?」
応じようとした日暮の結った髪をぐいと引いて黙らせ、夕が唇に人差し指を立てて見せた。
「秘密です」
「うん、秘密やで」
「秘密、ですか」
夕に釘を刺されてそれきり口を閉ざす日暮にこくりと素直に頷きつつも、智瑜はわくわくと胸を期待に躍らせる。
(もしかしてまたイベント企画してるのかな?)
「はい、南瓜賞!」
「ありがとうございます、……あの」
美味しそうなクッキーを店員から受け取って、彰尋は掌の中の南瓜人形をとっさに握り込んだ。不思議そうな顔をする店員に思い切って言う。
「これ、頂いてもいいですか」
僅かに赤い彰尋の顔に何かを察して、店員は悪戯っぽく笑った。
「トリック・オア・トリート!」
「えっ、ええと、じゃあっ、」
カップケーキの最後のひとつを店員に渡し、代わりに傍目には何の変哲もない小さな南瓜人形をひとつ得て、彰尋はふわり、笑む。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
阿瀬春
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
1000人
参加キャラクター数
55人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2019年09月28日
参加申し込みの期限
2019年10月05日 11時00分
アクション投稿の期限
2019年10月05日 11時00分
参加キャラクター一覧
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