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寝子高七不思議シリーズ:体育倉庫はダンジョン!?
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なるほど、と
奈良橋 博美
は情報を整理してひとつの結論を出しました。
彼女はダンジョンに降りる前に、体育倉庫周辺で聴き込みを行ったのです。
そこから得られた情報を総合すると、中に入ってきて戻ってくる人もいるということがわかりました。だから、一度入ったら閉じ込められ脱出不可能というわけではないようです。
――とすると、行方不明の人には何らかの事情があると考えられるわけか。
これが博美の結論です。
だとすれば、救出のためダンジョンに挑むというのは方法論として正しいはずです。
ただし、自主的に入るつもりではなくても、ダンジョン入口近くにいたせいで引き込まれてしまった人もいるようなので油断はできません。
「だから準備は万端にしないとな」
というわけで博美はチョークに方眼紙、筆記用具を持ちこんで、マッピングをしながら奥部へと向かっていったのでした。
ちまちまとこまめに、地図を作成しながら進みます。
「ええと、あっちのが入口の方向だったから……つまり進んでいる方向としては正しいわけだ」
どこに何があって、入口がどこかということだけははっきりさせていきたい。
出口へ誘導するべく、チョークで印をつけるのも忘れずにいきます。
こうして博美は進んでいたのですが、
「……なにか聞こえた?」
カラカラカラ……。
振り返ってみますが、体育用具が散乱しているだけで音の出所らしきものは見えません。
「気のせいか……?」
と、ふたたび向き直って歩き出すと、また、
カラカラカラ……。
「なんなんだ一体!?」
今度はさっきより素早く振り返りました。
すると、今度ははっきりと見えたのです。カラカラ音を立てて暗がりに駈け込もうとする機械の姿が。
機械といっても単純な構造でした。赤くて、鉄製で、取っ手がついていて、下方が狭い長方形のようになっており車輪が付いています。高さは取っ手を含めてもせいぜい一メートルといったところでしょうか。なんだかトラクターを彷彿とさせるものがあります。
「えっと、あれ、見たことある!? なんだっけ……線を引くのに使う……」
正式名称はラインカーとかいうらしいのですが、要するに白線引きです。取っ手を両手で握って前に転がすと、カラカラと石灰の白線が引かれていくというアレです。
「そこの線引き機、ちょっと待て!」
博美は機械を追いかけました。無人の白線引きが動いているというのは不思議きわまりない光景ですが、そもそも体育倉庫の地下にダンジョンがある時点で相当に不思議なのですから、もういちいち驚くにはあたりません。
ところが白線引きはつかまりません。存外に足(?)が早く、カラカラ音を立てながら、そして石灰の白線をめちゃくちゃに引きながら逃げていきます。
「……ったく、やってくれたな」
白線引きを見失い、腰に手を当てて博美は溜息をつきました。
あの赤い機械の狙いがわかったのです。
せっかくここまで博美がつけてきたチョークの印は、石灰でぐちゃぐちゃに消されていました。
神薙 焔
は燃やしています。
魂を、燃やしているのです。
「ダンジョンとは面白そうね、初代『牢屋ゲーム』からプレイしてるゲーマーの血が騒ぐわ!」
マッピング用の方眼紙と十フィートくらいの棒を手に、彼女は意気込むのでした。
ちなみにこの『牢屋ゲーム』というのは、ある海外RPGに与えられた珍訳なのですが深く追求しないでくださいませ。(大人の事情です)
体育倉庫地下に迷宮があると聞きつけ、焔は突撃していました。気分はすっかりファンタジーRPGの冒険者です。ダンジョンの奥へと進みつつ、罠(落ちてるボールとか足をひっかけそうなハードルとか)や怪物(電灯に集まったでっかい蛾とか)を超えて進みます。山あり谷あり、息もつかせぬアドベンチャー。
といった感じでここまで、なんとも充実した冒険はありましたが、それでもなぜか、焔はなにか欠けたものがあると感じていました。
顎に手を当てて考えてみましょう。
――宝を目指すダンジョンで、待ち受けるはトラップにモンスター、これでまだ足りないものって……?
ここで、頭上に電球が灯るようなインスピレーション到来。
焔は思いあたったのです。
「そうか、これで、パーティが組めればますますそれっぽいよね!」
そうなのです、組む相手がいてこそのダンジョンRPGというやつではありませんか。
というわけで方向性は定まりました。誰かいないものかと探しながら歩いて、しばし後、
「神薙さん?」
焔はクラスメイトの維都月茉菜の姿を見出したのでした。
「維都月ちゃんもダンジョン探索?」
「え? 体育の授業で使う用具を観察しているのだけど……」
なんだかちょっと、互いの目的はずれているようです。けれどもそれはそれというやつです。
茉菜が憧れの視線で背の高い鉄棒を見上げているのに気づいて、
「観察だけしていてもダンジョンは制せないよ。こうやって使うの、ほら」
とぶらさがって見せました。
「うわあ。そうやってぶらさっがって、背筋を伸ばす道具なんだよね?」
「え? いやいやいや、そんな健康器具じゃないから。運動するものだから」
「そうなんだ! じゃあ、運動、なにかやってみせて!」
新鮮な驚きがあったらしく、期待に満ちた表情で茉菜が言うものですから、
「なら懸垂とか……かな? うーん……」
焔も足をじたばたさせながら、自分の体を持ちあげてみるのでした。
「すごいすごい! いいなあ、力強いなあ」
「いや力強いってほどじゃないかも……」
はははと焔は苦笑いしました。なんというか、とってもピュアな茉菜の反応に照れてしまいます。
「なに? 鉄棒?」
そこに、男子の制服を着た女生徒が通りかかりました。博美です。
「二人とも一年生だよね? 白線引き見なかった?」
「そうだけど……白線引き?」
と着地した焔を見て、
「ああいや、気にしないで。それより……」
気を取り直して博美は言うのでした。
「俺、九組の奈良橋博美ってんだ。その方眼紙を見るにマッピングしてるみたいだな。ダンジョンのマップ情報を交換しないか?」
「いいよ。あたしは神薙焔。また一人、冒険者と出会えて嬉しい」
「私は維都月茉菜! 一緒に行かない? もっともっと体育の義務教育について知りたいなっ!」
『冒険者』に『体育の義務教育』……なんだか耳慣れない言葉をつかう二人ですが、これも何かの縁と思い、博美は同行の申し出を快諾したのでした。
「よし、俺も全力をつくすぜ」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
学校生活
冒険
SF・ファンタジー
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年08月11日
参加申し込みの期限
2013年08月18日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年08月18日 11時00分
参加キャラクター一覧
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