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寝子高七不思議シリーズ:体育倉庫はダンジョン!?
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ところでまた一旦、地上に視点を戻します。
伸幸と別れた真央は購買への途上、
八神 修
と出くわしていました。
「修ちゃん、ネタの神様が下りてきたのだ!」
いいところで会った、とばかりに真央は呼びかけました。
「体育倉庫に地下迷宮の入り口があったのだ! ちょっとねこったーを騒がしに行ってくるのだ!」
「なんだって?」
たしかに修は新聞部の部長、ネタ……いや、新聞用語なら『特ダネ』を常に探して歩いてはいますが、そんな彼にとってもいきなり『地下迷宮』云々というのは、予想外の飛び道具的発言です。
ところが真央はピンと人差し指を立てて指摘します。
「修ちゃん、そこは
『なんだってー!』
と過剰にびっくりしなきゃなのだ!」
「……いや、俺にそういうアドリブを求められても困る」
「さあここで問題なのだ。『インド料理といえば』……なのだ?」
「『ナン』だって……?」
「うにゃ! その調子なのだ!」
と快活にうなずくと修をなにやら煙に巻き、ぴゃーっと真央は行ってしまいました。
「やれやれ……言わされてしまったな。それはそうとしてダンジョンか……気になる話だ」
修は現場に直行せず、まずは部室に向かうことにしました。ミニノートパソコンがあったほうがよさそうです。それに……同行者も。
それから間もなくして、
「たしかに、いわゆる七不思議的光景だな」
顎に手を当てて修は、体育倉庫の地下迷宮を見渡していました。調べがいがあることでしょう。
「七不思議ねぇ……」
と応じるのは
霧生 深雪
です。修に求められて同行しているのです。
深雪はもともと、七不思議やら都市伝説やらといったオカルト的なものは否定したい性分だったのですが、最近では自身がもれいびになったという事情もあって、インチキばかりではないと渋々ながら認めつつあります。
それに――深雪は迷路になった壁に触れてみました。
この触感に匂い、すべて否定しようもありません。修のような激しい好奇心は感じませんが、それでもやはり、まったく刺激的と思わないと言えば嘘になるでしょう。
「まあ、巻き込まれちまったのは仕方がない。ダンジョン探検だったか? 仕方がないから付き合ってやるよ」
面倒臭そうに深雪は言いました。このとき、口にはしないものの深雪の胸には言葉がありました。
――運動神経のないシュウを一人で、危ない場所に行かせるわけにもいかねぇしな。
いざとなれば彼を守ってあげなければなりますまい、その固い意思があるのです。まあ、修本人には言いませんけど。
修の同行者は深雪だけではありませんでした。
「ちょうど美化委員の仕事でもあるからね、それに、新聞部突撃レポーターとしては、部長ひとりをこの危険任務に就かせる訳にはいかないのですっ」
と、地下にあっても陽性の、いやいや、地下だからこそいっそう輝く、まぶしいエネルギーを発散させているのは
椿 美咲紀
です。彼女は美化委員の旗印(?)たるハタキを左右にフリフリしつつ、
「さあ八神部長、それに皆さん、どんどん行きましょう!」
威勢良く歩みを進めています。
「非常食も持ってきたからね、長時間探索だって平気だよ」
美咲紀の手には非常食という名の駄菓子、このごろ話題の『黒雷チョコ』がありました。
「チョコって頭良くなるんだよね!」
「あー……そう? ひとつもらおうかねぇ。眠気覚ましになるかな……?」
ひょいと手を伸ばし、チョコの香ばしいひとかけらを受け取ったのは
壬生 由貴奈
です。
「まったく……眠いったらありゃしない」
由貴奈は欠伸をかみ殺しつつ言いました。
この四人のメンバーをもう一度確認してみましょう。
修とは家が隣同士というおなじみさんであり、そんな修に頼まれて参加したのが深雪です。
新聞部の部室にいたところ、修に呼びかけられて勇んで参加したのが美咲紀です。
ですが、由貴奈が一行に加わった事情はちょっと二人とは違います。
簡単にいうと、まったくの巻き込まれ型偶然なのでした。
退屈な授業からエスケープし、体育倉庫で優雅に一眠り……としゃれ込むつもりが、生徒の出入りがひっきりなしだったり掃除の生徒(弥島と喜多川)がやってきたり、なかなかそうもいかなかった本日の由貴奈です。やっと倉庫が静かになったのでいそいそと倉庫に入ったところ例の階段を発見、進入し迷ったところで修たち三人とでくわしたのでした。
「困ったねぇ……うちはただ寝に来ただけなのに」
はわわと由貴奈は欠伸をしました。その大きく開けた口に自分で、チョコを投げ込んでもぐもぐもぐ。
「……まあ、いいか」
心ゆくまで眠れないのは残念ですけれど、同じ学生に出逢えたのだけは幸い――と考え、由貴奈も修たちに付き合うことにしたのでした。
即席とはいえ立派な探検隊、かくて四人は地下の奥部を目指すのでした。。
すでに階段は数人が通過したらしく、すでに埃の跡は消え去っています。
ここにまた一人、階段を降りる姿がありました。
しずしずと、水につかるように音もなく、ゆっくりと降りてくる彼女はどこか、はかなくて幻のような姿なのです。
エレノア・エインズワース
。
――寝子高七不思議『深夜の校舎に現れる生首』の一翼を担う者として、他の七不思議に触れるのも悪くないでしょう。
かつて彼女は、人をびっくりさせたいというただその一心で、
体を張って七不思議の伝説に数えられる偉業
をなしとげたことがあります。
いわばエレノアは歩く七不思議、したがって、他の七不思議に挨拶したくなったとしても、決しておかしなことではありますまい。
階段の終わりに到達すると、彼女は来し方を見上げたのでした。
戸板は外したままにしてあります。念のため、開けた戸板には『中に人がいます』と記した紙を貼っておきましたから、まさか閉じ込められることはないでしょう。
――といっても、閉じ込めるのも面白いとも思えますけれどね……まあ、そんなことを考える人は私くらいのものでしょうけど。
ふふ、とそよ風のように微笑すると、エレノアは溶けるようにして迷宮の闇に消えていきました。
こいつは……、としばし
宇佐見 望月
は絶句しました。
どうも夢ではないようです。正真正銘、地下迷宮にぶちあたった模様、でもそれが体育倉庫だというのがなんともシュールな気がします。
「さほ先生に声かけられてやってきたはいーけど……」
とつぶやきつつ、望月は見かけた姿に近づいて呼びかけました。
「体育館倉庫ってこんなにデカかったっけ?」
「えっ?」
声をかけられてようやく、我に返ったように
詠坂 紫蓮
はまばたきしました。
「あ……えー、そうですね」
と言いながら、紫蓮はじりじりと後ずさりします。
紫蓮にはダンジョン探索を楽しむつもりなんてありませんでした。噂を小耳に挟み、興味本位でちょっとのぞきに来ただけの話だったのが、ほんの少し歩いてみただけでたちまち道に迷ってしまっただけなのです。
どうしたものか――と、このカビ臭い空間で思案にくれていたところ、見知らぬ上級生(望月)に声をかけられたというのが、紫蓮視点から見た現在の状況でした。
視点を望月に移します。地下なのに謎の薄明かりがあり、目も慣れてきたのでつくづくと彼は紫蓮を観察してみました。
――けっこう、可愛いかも。
くりっとした目に凜然とした口元、つややかな肌、ゆたかな黒髪……ちょっと写真に残したい感じの少女に見えます。
いくらか彼女は警戒しているようなので、望月はできるだけくだけた口調で言いました。
「なあ、君も迷い込んだのか? あ、俺様二年十組の宇佐見、宇佐見望月! 君は?」
「ふぇ? あ、ああはい、一年の詠坂紫蓮です」
言いながら精神的に半歩、紫蓮は望月から遠ざかりました。
――上級生……知らない顔ね。
すらりと引き締まった体つき、いたずらっぽい目、ツンツンの髪型……スポーツ選手っぽい立ち姿と紫蓮の目に彼は映っています。
「まあさ、何の因果かわかんねぇけど、一緒にこの状況何とかしようぜ!」
フレンドリーな声色をこころがけつつ、そう望月は言いました。
「いやあの、私は見なかったことにし……」けれど彼女のこの返答を、
「よし、そうと決まればどんどん行こう!」彼の言葉が遮ってしまいました。
――うへぇ。聞いてない。
状況が許されれば、舌でも出したい気分の紫蓮でした。
――うう、この人苦手なタイプだわ……。
いますぐ逃げたいくらいですけれど、どうにかしなければならない状況なのだけは事実でしょう。仕方なく、紫蓮は望月に同行することにして歩き出します。
紫蓮の硬い表情を、望月は望月なりに理解していました。
――彼女、ちょっと緊張気味だな。まあ無理もないか。ダンジョンが体育倉庫の地下にあった……ってんだからなあ。
せめてリラックスさせようと、できるだけ気楽に彼は言います。
「なーなー、紫蓮ちゃん、体育館倉庫って何だかわくわくしねぇ? ほら、小学校の時なんかさ、跳び箱の枠抱えて『電車ごっこ』とか『ニャンダムごっこ』とかしなかった?」
「え? いや、そういうのはなかった気がします……」
「ああそうか、おにゃの子はしないか」
あっはっは、と望月は笑います。
――これでちょっとは気持ちもほぐれた、かな?
あはは……と紫蓮も乾いた笑いを返しました。
――初対面の相手にいきなり『ちゃん』付けだなんて……ありえないんですけど。あと、『おにゃの子』はやめてくれないかなあ。
ああ、それはすれ違い。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
学校生活
冒険
SF・ファンタジー
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年08月11日
参加申し込みの期限
2013年08月18日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年08月18日 11時00分
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