this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
寝子高七不思議シリーズ:体育倉庫はダンジョン!?
<< もどる
1
…
12
13
14
15
16
つぎへ >>
「……しまった。つい反射的にやってしまった。冴木先輩が危機を救ってくれたのは事実なのに」
気絶する竜司を助け起こしつつ、怜子は唇を噛みます。
「いや-、あたしゃ別に腹は立ててないんだけど、ここでツッコミいれておかないと先輩も立つ瀬がないと思ってさあ」
一方であっけらかんと笑うのは純子です。「だったらド本気で蹴るなよ!」と怜子は声を荒げたい気持ちなのですが、自分も人のことは言えた立場ではないので口をつぐんでいました。
このとき、
「なにか大きな音と妙な発言が聞こえたが、無事か!?」
髪がほつれ服は汚れ、いささか野性的な風貌になっていますがやはり貴公子然と、市橋誉が駆けつけてきました。
「おお、市橋」
「いいタイミングで来ておくれだねえ」
怜子も純子も彼とは知人なので表情が明るくなります。
「実は……」
と事情を怜子が語り始めるより早く、気絶中の竜司以外の全員が身をすくませました。
ガスタンクでも爆裂したかのような轟音が、通路に響き渡ったのです。
爆音はしばらく余韻を残しましたが、やがて死のような静寂が訪れました。
「………………大丈夫、みたいだな」
誉は恐る恐る顔を上げました。そして、
「ごめんよ、とっさだったので」
と謝って、覆い被さる格好になっていた怜子と純子から腕を外します。
「……いや、別に、構わない」
怜子は視線を外し気味にして会釈し、
「さっすが市橋くん! あの極限状態で瞬間的にかばってくれたなんて、ちょっと他の人にはマネできないよね!」
純子は会心の笑みとともにVサインしました。
誉が危惧したのはダンジョンの崩壊です。原因はわかりませんがあれほど大きな爆発音です。地下迷宮が落盤し生き埋めになってもおかしくなかった。ですが大きかったのは音ばかりで、衝撃らしい衝撃はありませんでした。ダンジョン崩壊の怖れはなさそうです。
しかし、ずううんと重々しい不穏な音が聞こえるようになりました。といっても地響きではありません。誰かの足音のようです。
「……驚かせて、すまぬ」
やがて通路の向こうから、のっしのっしと大柄な姿があらわれたのでした。服装からして寝子島高校の女生徒。誉の背くらいありそうな特大ハンマーを、金棒よろしく無造作に片手で握っています。
もうおわかりですね。彼女は真宮寺一でした。
「大きなボールが行く手から飛んできたので、とっさにハンマーで粉砕した。自分も驚いている。あれほど大きな音がするとは思ってもみなかったのだ……。実害はないようだが、仰天したことだろう」
彼女が粉砕したボールというのが、竜司が吹き飛ばしたものであることは言うまでもありません。
「ふう、ハジメちゃんってばパワフルだったよね。頼もしいなあ」
一と並んで、八十八旗信彦も姿を見せていました。信彦は優雅にお辞儀して、
「やあ、そこにいる二人は行方不明になっていたレディたちだね。なんの準備も連絡もなしに探索に向かってしまったのかな? こうしてお迎えに来させてもらったよ」
「レディってなあ照れるね……ま、でも要領を言えばそういうことだよ」
純子がにっこりと笑うと、信彦もそれに負けないほど魅力的な笑みを見せて言ったのです。
「もう時間も遅い。お腹空いてないかい? よければここを出て、ディナーに行かないかとお誘いしたいのだけど」
「僕の意見は違うな」
全員の視線が、声のした方向に注がれました。
そこには、逆巻天野が柱を背にして立っていたのです。
「やあ二人とも。隣のクラスの逆巻だよ。僕は奥に向かうけど……君たちはどうする?」
「どう、って?」怜子が尋ねます。
「僕はまだまだ、ここを探索しつくしたとは思えないんでね。体育館に出たいなら案内するけど、できるなら一緒に奥へ行ってみない?」
はーい、と手を挙げようとした弥島純子を押しのけ、喜多川怜子が返答しました。
「せっかくの申し出だけど……外では、私たちが戻らないことで騒動になってると聞いた。これ以上騒ぎが大きくなる前に戻りたい」
「その気持ちはわかるね……まあ、真相知りたくないの? とは言いたいけれど」
「だよねえ。真相、知りたいよ~。喜多川っちって偏狭というか冒険心が足りな……」
言いかけた純子の頭を、「黙ってろ」と怜子がぐいと押し下げました。
「天野、申し出そのものは嬉しい。しかし、さっき言った通りの理由でもう戻るべきかと思っている。さらなる探索のほうはいずれ機会を見て……よければ一緒に行きたい」
「そうしよう」
天野と怜子は、理解しあったかのように微笑を交わしました。
ほんの短いやりとりでしたが天野は、怜子とは波長が合うように思いました。どことなくですが、顔つきも似ているような気がしますし。
「なら、戻るとしようか……?」
とまで言って誉は口を閉じました。
異変が感じられたのです。
どこがどう、と具体的に細かく表現できるものではありません。いうなれば、ダンジョン全体に異変が感じられました。
それは、崩壊や天井落下というような物騒なものでもありませんでした。とても奇妙なものでした。
なぜって、ダンジョンのすべてが陽炎のようにゆらめき、徐々に薄れていったからです。
ダンジョンが消えかけているのです。それも急速に。
「む……奇っ怪な」
気がついたとき、一は狭い部屋にいました。標準的な施設で考えるなら決して『狭い』わけではありませんが、あの広大なダンジョンと比べると圧倒的に狭い。
つまり、ただの体育倉庫にいたのでした。元の世界に戻ったというべきでしょうか。
彼女だけではありません。信彦も一緒ですし、弥島に喜多川、天野、そっくりそのままです。気絶していた竜司も意識を取り戻し、「?」を絵に描いたような表情をしていました。
同じことは、ダンジョンに降りた他の生徒たちにも起こりました。
一斉に、同時に、ダンジョンから倉庫の中へ戻ってきたのです!
「え……終わり?」
桜庭円はにゃーくんを抱いたまま、御剣刀とならんで目をぱちくりとしています。
神薙焔の手から竹刀がぽろりと落ちました。奈良橋博美と維都月茉菜も、驚いて立ちつくしていました。
宇佐見望月が目を覚ましたのはこのときでした。後木真央が望月を見つけ、「竜ちゃんセンパイ……秘密基地はどこに行ったのだ?」と揺さぶって問いかけています。
八神修、霧生深雪、椿美咲紀、壬生由貴奈の四人は、ついさっきまでのヌルヌルした感触が、すっかり消えていることに気がつきました。あれは夢だったとでもいうのでしょうか……?
風雲児轟も
マウル・赤城・スティック
も、「これは一体……?」と目を見張るほかありません。
まさかと思いながら李小麗が扉を開けると、そこは体育倉庫の外でした。
「やはり、元に戻ってきたのだ……?」
開いたドアから風が吹き込み、土っけの混じらない新鮮な空気が黒依アリーセの髪を撫でました。詠坂紫蓮は一刻も早くこの状況から逃れたくて、外に駆け出していきました。
エレノア・エインズワース
も真辺伸幸も、天馬ひびきも難波辰も、まだ小松菜をたくさん抱えている小松菜摘も……あらゆる生徒たちが帰還したのです。
だから、とても窮屈な事態になったのは、言うまでもないでしょう。
「わわわっ!?」
緋王輝夜は慌てて神木煉の腕から飛び降ります。急に照れくさくなったのです。周囲にはたくさんの寝子高生……いまの光景、誰も見ていなければいいのですが。
「こうして伝説は……唐突に我々の前から去ったのである……かぁ」
鬼河内萌は腕組みし、うなるように、この冒険行がドキュメンタリー番組化したときに使う締めくくりの言葉を思案するのでした。
神魂の暴走が止まったのでしょうか。それとも、別に理由があるのでしょうか。
いずれにせよ唐突に、けれど皆の胸になにかを残して、七不思議の一つ、体育倉庫の地下ダンジョンはこうして消失したのです。
<< もどる
1
…
12
13
14
15
16
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
寝子高七不思議シリーズ:体育倉庫はダンジョン!?
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
学校生活
冒険
SF・ファンタジー
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年08月11日
参加申し込みの期限
2013年08月18日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年08月18日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!