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寝子高七不思議シリーズ:体育倉庫はダンジョン!?
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桜庭円と御剣刀、それに猫のにゃーくんの道中は、奇妙な部屋にさしかかっていました。
大きな部屋です。二人が入ってきた側のドアの真正面、遠方にドアが見えます。
ただ、このドアが異様に高い。高台の上にあるのです。しかも部屋の床はすべて、乗るとボンヨボヨ跳ねるトランポリンなのでした。なんなんでしょう、これ?
「トランポリン部屋!?」
おほっ、と円は嬉しそうな声を出しました。にゃーくんは着地して、爪でトランポリンをカリカリひっかいたりしています。
「これはたしかに七不思議だ。どういう意図でこんな部屋ができたものやら」
刀は出口ドアを見つめます。普通であれば、高台には乗れそうもない。ということは……。
「むこうがわに渡るには、十分な勢いをつけてトランポリンで跳べということか」
という彼の発言が終わるより早く、
「ひゃー!」
もう円は身を躍らせ、トランポリンで大きくジャンプしていました。
「きゃっほー! 面白い! すごいよこれ!」
跳ねます。円の体が跳ねます。海中をプカプカ上下するクラゲのように華麗に。
クラゲっぽいと言ったのはなにも身の軽さだけについて表現したわけではないのです。円の制服のスカートも、それこそクラゲのようにぼわぼわと、ジャンプにあわせて開いて閉じてするのでした。
「待て! それは女子的にどうなんだ!」
さしもの刀も慌てずにはいられない。だって見えそうなのですから。(なにが、とは書きませんが)
「大丈夫、下、スパッツだから!」
「なにっ!?」
この「なにっ!?」が、ほっとしたからか悲しいからなのかも書きますまい。
しばらく慣れが必要でしたが、びょんびょん勢いをつけて、円は見事高台に乗りました。
「わっ、にゃーくんもやる? がんば!」
仔猫のにゃーくんも跳びますが体重が足りず反動も少なくて、高台の壁にへばりつくにとどまりました。けれどそこは猫、すぎ勢いでよじ登ってしまいます。
「やるう!」
すぐに刀も到達します。
「よし、先に進もう」
彼は木刀を構えドアを開けました。ドアの向こうは狭い通路です。急な昇り斜面となっています。これまでとはちがって、やけにつるりとした床に壁でした。一列でしか進めそうもありません。入ろうとする円をとどめ、刀が先頭に立ちました。
「剣がある俺のほうが突発的な事態に対処できるだろう。桜庭、ここは任せてくれ」
「了解」
こうしてそろりそろり進んで行きながら、ふと円が呟きました。
「この狭い通路で罠が発動したら大変だよね?」
「縁起でもないことを……げっ!」
その縁起でもないことが起こったようです。
前方、ちょうど通路をふさぐように、赤白ストライプ模様の三角コーンが置いてありました。そうです、陸上競技やマラソンのコースを整備するために立っているあれです。といっても超がつくほどの特大サイズでした。背を屈める刀よりもずっと大きい。
で、それがゆらりと揺れるや、ぱたっと倒れて斜面をこちらに滑ってきたのです……結構な勢いで!
「刀くん! 斬って斬って!」
「無理だ、これは木刀だぞ」
「じゃあどうするの!」
「滑り降りろ、今すぐにだ!」
円がぱっとしゃがむとその膝ににゃーくんが飛び乗りました。つまりこの斜面はすべり台だったということ、シューッと気持ち良く円は滑っていきました。もちろんすぐに刀も追います。
「やっほー!」
「急いで! コーンが迫ってきた!」
「でもこれって楽しくない!」
「……まあな」
シュウウウーッとすべる二人、鮫のようにずしゃあああーっと追ってくる巨大三角コーン、逃げて追われてアドベンチャー。まるで映画のワンシーンのようです。いつしか円と刀は弥島と喜多川のことを半分忘れて、歓声を上げていたのでした。
楽しい一日になりました。ダンジョンの最奥部まで行けなかったのは残念ですけれど。
行ける七不思議こと
エレノア・エインズワース
は、他の人々とは多少違った観点から探索を行っていました。
壁や床、はたまた天井をよく調べるという方法です。
ダンジョンというからには隠し部屋、隠し通路があるのは道理……そういった考えで、見えている通路やドアではなく、むしろ見えていないものを探そうとしているのでした。
「ええと、エインズワースさん……だっけ、なにしてるのー?」
そんな彼女に呼びかける少年があります。真辺伸幸です。彼もあれこれ体育用具の難路を通って、ここに他たどり着いていました。
「あら」
エレノアは悠然と答えました。
「倉庫の黴臭さと薄暗さからくる退廃的な雰囲気を楽しんでいるところです」
「……にょ?」
狐につままれたような顔をする伸幸にくすくすと笑って、
「失礼。からかうものではありませんね」
エレノアは頭上を指します。
「見えますか? あの天井、高い位置ですが扉のようなものを見つけたんです。隠し部屋といった風情ですが、梯子も足場もないので、どうにかして登れないかと思案していたのです」
「なるほど、確かに気になるねぇ……」
伸幸は左右を見回しますが、付近にあるのはせいぜい陸上競技で使うハードルの束くらいで、足場にできそうなものはありません。
「ハードルを組んで櫓にする……というのはあまりにも不安だと思うのよー」
「ハードルを組む……ああ、なるほど、いい方法を思いつきました」
驚かないで下さいね、と前置きして、彼女はいつも持ち歩いている水鉄砲を取り出し、ハードルの足を濡らしました。にこりと笑みを浮かべると、これを壁にくっつけます。
「にょにょ!?」
なんということでしょう。ハードルは壁にぴったりと固定されました。水鉄砲には強力な接着剤でも込められているというのでしょうか。
「これを最初の足場にして、次のハードルをやや上に……伸幸さん、でしたよね? もう一つハードルを持ってきては下さいませんか?」
「……あ、うん、お安い御用だよー」
驚きつつも彼は従いました。
そう、これはエレノアの『ろっこん』です。彼女が水鉄砲を使って水を撒き、その水を視界に入れるようにして念を込めると、水が乾くまでの任意のタイミングで、撒いた水を強力な瞬間接着剤へと変化させることができるのです。
昇っては貼るを繰り返して、ついに天井に届く壁かけ梯子が完成しました。
「あ、うん、こういうときレディーファーストってのはちょっと問題があるかもしれないので……」
言い出しにくそうに告げると(つまり、エレノアが先に行くと彼女のスカートの中身が丸見えになるということです)、伸幸が先に隠し部屋に上がりました。
「にょー!!」
そして彼は、目を丸くしました。
「これは……」
つづいて上がってきたエレノアも、しばし言葉をなくします。
隠し部屋の中は……初夏の雪原、といったところでした。十メートル四方はあるでしょうか。不思議な不思議なスノードームです。
寒くはないのに雪景色、そんな矛盾の正体は、やはり体育用具なのでした。
ライン引きの粉がどこからかしんしんと降り、床一面に積もる中、綱引きの綱が巻き付いた玉入れの支柱がたたずむ様は、さながら季節外れのクリスマスツリーです。かたわらにぽつんと置かれた平均台は、ベンチの代わりなのでしょうか
「誰が作ったかは知りませんが、こうした見立ての芸術性は実に趣深いものです」
黒い日傘を差して、エレノアは歩き出しました。
「この幻想的な光景を心行くまで楽しませてもらいましょう」
「え……あ、うん……」
伸幸も、彼女に続きます。さくさくと粉雪を踏みしめながら。
地下迷宮に雪が降る。幻想的なその光景。
――でも、ちょっと粉っぽいよねぇ……。
ふと彼は、そんなことを考えたりもしました。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
学校生活
冒険
SF・ファンタジー
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年08月11日
参加申し込みの期限
2013年08月18日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年08月18日 11時00分
参加キャラクター一覧
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