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寝子高七不思議シリーズ:体育倉庫はダンジョン!?
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少し前、逆巻天野が「先に入った人たちのおかげで楽に進めた」というような内容を口にしたことを思いだして下さい。
バレーボール発射装置を破壊した先人は真宮寺一で、動くマットを倒した先人は奈良橋博美だったりしますが、さて、障害物競走で使う網を破いた先人とは誰でしょう。
市橋 誉
でした。
クラスメイトではありませんが、誉はたまたま、弥島純子と喜多川怜子、その両者との面識がありました。それゆえ迷わずダンジョンに挑んだのです。
その後、彼はしみじみ、この言葉を口にすることになります。
「……まさしくダンジョンだな」
今日は星の巡りが悪いのか、ひたすらに罠にはまりつづけた彼です。
用心しながらダンジョンを歩みましたが、用心していても防ぎきれるわけではない。その例をいくつか紹介しましょう。
歩いていてポカン、誉の頭に軟式テニスのボールが命中しました。しょせんは軟式ですから痛いというほどのことはないのですが、ヘアスタイルは乱れます。スケッチブックを盾にしながらこのボール地帯を切り抜けました。
「ん? あの床のヒモはなんだ?」
気になるヒモを慎重に迂回したら、その迂回した先こそがトラップ、頭上から障害物競走で使う網は落ちてきて、とくに実害はないものの破って脱出する必要に迫られました。
他にも、粉雪のごとく石灰が降ってきたり、ドアを開けたら大玉で塞がれていたり、床に書いたチョークの痕跡を何度も自走白線引きに消されたり……と、いずれも地味で害らしい害はない罠とはいえ、あまり嬉しくない目にあいつづけてきたわけです。
けれど誉はめげませんでした。着実に進みます。せっかくの貴公子然とした風貌が、トラップの数々でいささかワイルドになってはいましたけれど、それはそれで良しとして、構わず歩き続けました。
その意志の力がそうさせたのか。
誉はついに耳にしたのです。
「ハッハッハ! ようやく会えたな! 体育倉庫に行ったきりの喜多川と、美化委員の子……!」
と呼びかける声を。
二人の居場所は、近いようです。
さて場面変わって、ここはダンジョンの一角。行き止まりになっている地点です。
「ハッハッハ! ようやく会えたな! 体育倉庫に行ったきりの喜多川と、美化委員の子……!」
紳士は快活に笑って、二人の女生徒に近づいていくのでした。
まあ、紳士と言っても変態紳士かもしれませんけれど。
いえ、もう少し正確にいうなら『変態ロリコンおっぱい紳士』(!)かもしれませんけれど。
遠からん者は音に聞け、近くば寄って、目にも見よ。ただし少女限定、それも中学生までならとくに歓迎……な彼こそは、
冴木 竜司
なのであります。
などと前置きが長くなりましたが紳士は紳士、竜司は二人を怖がらせないよう、当初の発言を緩めて穏やかに告げます。
「吉田先生の依頼で探しに来たんだ。二人とも怪我はないか?」
しかし同時に、彼のキラー衛星級に研ぎ澄まされた視線は、怜子と純子の二人を値踏みしているのです。
――ふぅむ、体育委員の喜多川怜子は、クールで知的な目と表情じゃないか。額を出す髪型もぞくぞくするね。『かわいい』というより『美人』の言葉が似合う……女の子なのに女の子にモテそうだな。胸のサイズは平均値からやや下といったところか……気が強そうだが、意外と甘えられ上手と見た。ゴロニャンと迫って落とすのもありだろう。
そして、と、竜司は純子もチェックするのを忘れません。
――そしてこの娘が弥島純子か……大和撫子風の容貌、ストレートの黒髪がそそるねぇ。けど、あのくりっとしたイタズラっぽい目からして、その実は相当なじゃじゃ馬と見た。一緒に遊ぶ仲になるのはたやすいが、ロマンティックな関係にもっていくのは相当難しそうだぞ。それにしてもあのバスト……かなりのボリュームがあるな。うん、良い。
といった実に下心に満ちた分析は、もちろん口には出さず彼は言うのです。
「ここまで大変だったよ。巨大な手押し車に轢かれそうになるわマットに捕まりそうになるわ大量のバスケットボールに襲われそうになるわ……だが俺は乗り越えた!」
だから安心してくれ、と親指を立てるのですが怜子と純子は顔を見合わせるのでした。
純子が、細いフレームの眼鏡をくいっと上げて答えます。
「先輩。助けに来てくれたことには感謝したいと思います。ですが、我々は遭難していたわけではないのです」
「え?」
「それというのもこのバカが……」眉間に手を当てる怜子のかわりに、弥島純子が言いました。
「あっはっは、私が探検をしたがったせいでさあ。わくわくするじゃない? ダンジョンって、それだけで。魔方陣と指輪、ドラゴンに王様にネオン騎士団……とかなんとか!」
「ファンタジー小説の読み過ぎだ、バカたれ。なんだネオンなんとかって……」
「気分はファンタジー、ってな感じで遊び倒しちゃって……それが行方不明騒ぎになったのだとしたらゴメンネ☆」
「ゴメンで済むか」
てへ、と純子はウインクしますが、怜子のほうは冷淡です。
「えー、でも喜多川っちも楽しんでたじゃーん? 誰も触ってないのに動くもの見たとたん、『お、おばけー!』とか言ってきゃあきゃあと……」
「うるさい! ほら、さっさと戻るぞ!」
怜子はおでこまで紅潮していました。どうも、そのあたりは指摘されたくなかったようです。
二人のやりとりをしばし、竜司はいい表情で眺めておりました。女子が仲良くする様子(?)というのは見ていて気持ちのいいものです。
「いずれにせよ、心配していたような状況でなくて良かった! 二人とも女の子なんだから無茶しちゃダメだぜ? 大事な体なんだから!」
「失礼だがその言い回しは、あまり未婚の女性に言うべき表現ではないような……」
ナイフのように冷たい視線で怜子は竜司を見ました。ちょっと、怖い。
「そう? 体は大事、おかしくないんじゃ?」
純子のほうは気にしていないようですが、なんとなく微妙な空気になってきたので竜司はごまかすように笑って、
「じゃ、じゃあ行こうか」
と、元来た道に向き直ったところで、
「なんだこれ?」
足元に転がってきたボールを蹴飛ばしました。ドッジボールでしょうか。
このときは三人とも、このことは気にしていなかったのですけれど、すぐに、
「またボールが転がってきたよ?」
例のボールが今度は複数、ころころと転がってきたのです。
「おいおい、なんじゃこりゃ? ボールの籠でも倒れたってのか?」
ぽんぽんと竜司はこれを、いちいち蹴り返しています。
ところが……これが良くなかったのでしょうか。
蹴っても蹴ってもボールは戻ってきます。そればかりか、だんだん、戻るボールが大きくなってきました。そしてすぐに、
「なんじゃこりゃああああああ!?」
竜司は肝を冷やしました。だって前方から、通路一杯をふさぐほどの超巨大ボールが転がってきたからです。
だが竜司には奥の手があります。その名は『性春パワー!』……名前はあれですが効果は確か、全身の筋力を強化する怪力の『ろっこん』です。ただし、その発動条件は、
「喜多川! 弥島! 二人とも、どうか俺におっぱい揉ませてください!!」
えっちい想い、すなわち、自身の魂にみなぎるリビドーを心の底から叫ぶこと!
効果てきめん、彼の両腕はめきめきともりあがり、気合いもろとも巨大ボールを、通路の反対側に弾き飛ばしたのでした。
またボールが来たら困るのでさっと脇道に逃れます。
そして……竜司はまた、ナイフの視線で怜子が自分をじっと見ていることに気がつきました。
――こうなったら、迷っている暇はない!
「言い訳はしない! おっぱい揉ませてください……ッ!」
渾身の、
土下座。
喜多川怜子のアッパーと、弥島純子のローリングソバットが、彼の身に炸裂したのは三秒後のことでした。
「どいひー!? ここまで頑張って来たのに!」
と叫びつつ、なんだかほっとしたような、嬉しいような、そんな複雑な気持ちの竜司なのでした。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
学校生活
冒険
SF・ファンタジー
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年08月11日
参加申し込みの期限
2013年08月18日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年08月18日 11時00分
参加キャラクター一覧
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