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寝子高七不思議シリーズ:体育倉庫はダンジョン!?
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ところで、八神修に霧生深雪、椿美咲紀、壬生由貴奈の四人はいまごろ、どこを進んでいるでしょうか。
「さっきの運動マットどっさりは参ったよねー。猛烈にホコリっぽくて……それと、匂いのすっごい運動マットどっさりとか、絡まったバレーネットとかくたくたのバスケボールとか」
ここまで、わりとうんざり気味なものにばかり四人は遭遇してきたようです。多少ホコリっぽくなり土汚れもほうぼうにつけながら、それでも元気な足取りでダンジョン奥部を目指しています。
「いやあ、参った参った」
言葉とはうらはらになんとも楽しげに、美咲紀は手元のノートにダンジョンの地図を書き込んでいます。発見したものについてもこまめにメモしていました。
「そんな地図を作ったところで、入るたびに構造の変わる『不思議な感じのダンジョン』だったらどうするんだ?」
深雪が聞きますが、それでも美咲紀は笑顔を見せるのです。
「うーん、それでもやっぱり地図を作っちゃうかな!? 毎回! だって、ダンジョンでマッピングってRPGの華じゃない?」
「あくまでここは学校で、ファンタジーRPGじゃないぞ」
と言いながら修も興味はあるようです。
「そういえば俺たち、RPGのパーティよろしく個性が際立っている気もするな」
深雪がなにげなくつぶやくと、
「えっ! 個性? どんなキャラクター分類になってるの?」
美咲紀もこの手の話は好きなようです。目をキラキラさせて問いました。
「えーなに? どういうイメージなのかなぁ」
由貴奈も気になるようで修に視線を向けます。
そうだな、と修は腕組みして言いました。
「深雪は軽戦士、椿は魔獣使い、壬生先輩は魔技士といったところかな……」
「シュウは?」
「俺か……? 誰か決めてくれ」
「八神さんはねぇ……写植士! 写植を打つの、正確に、すごい速さで!」
美咲紀はこの言葉に自信があるらしく、なんだか胸を張っています。
「待て、それはファンタジーRPGのキャラクターとは思えないが」
「はは、いいじゃないか。格好よくないか、写植士」
由貴奈も賛成のようです。
「そもそも中世ヨーロッパ風ファンタジー異世界に写植機が……?」
そんな修のつっこみが届くより早く、
「……!?」
なにかが、由貴奈の脚をつかみました。
するするとからみついた長いものは、一見ロープのようでした。
けれど光沢のあるその材質はビニール、プラスチック製の握りもついています。
「蛇……? いや、縄跳び? 生きた縄跳びだとでも……」
そのようだと認識するより早く、由貴奈は脚を取られどっと背中から倒れ込んでいました。といってもマットの上です。怪我はありません。けれども、
「……っ、なんだこいつ!? やはり蛇なのか?」
一体どういう意図なのか、しゅるりと縄跳びはのたうって、うねうねと由貴奈に巻き付いたではありませんか。
たしかに蛇のようです。といっても蛇そのものというよりは、その舌のようでした。ビニールの表面からはなにやら透明のぬめぬめした粘液まで出てきて、びちゃびちゃと音を立て由貴奈の腰や白い腕やむきだしの太股の自由を奪おうとするのです。
「なな、なになに、なにこれ!」
美咲紀は立ち尽くしてしまいますが深雪の反応は早い、
「うげ、動きが生き物みたいで気持ち悪ッ! こいつめ!」
威勢良く飛びかかると、彼は由貴奈をからめとった怪ロープから彼女を解放しようとしました。ところが謎の縄跳びはいつの間にか長さが倍以上になり、しかも手(?)が増えて食虫植物のごとく、深雪にもとびかかって彼の四肢をつかみました。
「みゆきちくん……!?」
由貴奈は脱出すべくもがくのですが、もがけばもがくほど、触手じみたロープはからまります。ぬるぬるした表面はいつしか、制服をかき分けて彼女のシャツの内側にすら潜り込もうとしてくるではありませんか。冷たく湿った感覚が、彼女の肌をまさぐりました。
「――ひゃうっ!? なっ、ちょっ……なんでうちまで……や、やめっ……!?」
――っ、まるで触手……どうしてこいつ、うちに……くっ、そ……こんなとこ、他人に見られる、なん、てっ……んんっ……!
縄跳びの感触はあまりに気味悪く、それでいてくすぐったく、矛盾するようですが甘美なところすらあります。
「……!」
声にならない悲鳴とともに、由貴奈は身をくねらせるのでした。
「これやばい……ダメなやつだ……」
深雪も危険な状態でした。あっという間にロープは巧みに、深雪のシャツのボタンを上から三つも外してしまい、少女のようになめらかな彼の鎖骨のラインを剥き出しにしているのでした。
とっさに修は美咲紀をかばうようにして立つも、うかつに手出しできず二の足を踏みました。
――俺の『ろっこん』でバラしてもいいが、ヒトである椿の前で能力は使いたくない……。
しかしだからといって、こうして二人が大変なことになるのを観察しているわけにもいかないでしょう。
ゆえに修は、左右を見回してグランドをならすための道具(トンボというやつです)をつかむと、これを逆さにして縄跳びを深雪からひきはがそうとしました。
「ミユ、大人しくしろっ!」
ところが体力がないのが修の大きな弱点、あっさりと彼は、
「あっ!」
と縄跳びによって返り討ちにされる始末でした。
こうなったらもう、美咲紀としても覚悟を決めるしかないでしょう。
「みんなを放してっ!」
彼女は敢然とトンボをひろい、当たるを幸いとばかりに無我夢中、勢いよく振り回しました。
「えい! えーい!」
その勢いに気圧されたか、びくっ、と身をすくませると謎の粘液性多肢縄跳びは、海中のタコのごとくしゅるしゅると逃げていきました。
……そして。
その場には、なんだかヌルヌルになった由貴奈と深雪、修が残されたのです。
「うぅ……縄跳びごときにこんな……俺カッコ悪い……」
深雪は涙目、はだけた胸と、ずり落ちた肩はそのままです。
「……なんかの間違い……うち、触手が興味持つほどいい身体持ってないし――」
暗い目で、由貴奈は膝を抱えて座り込んでいました。
修といえばしばらく、死んだように伏せていたのですが、
「と、とにかく。最後まで、やるぞ、調査を、お前たち……」
気丈に言い放つと荒い息をして立ち上がったのです。あっぱれな記者魂といえましょう。
といってもしばし、彼らにどう声をかけたものか美咲紀は困っていたようですが、やがて、
「八神さん……瞳の色……?」
ふと気がついて修に指摘しました。いま、彼の目は左側だけ、澄んだ青い色に変化しています。
「しまった……片方コンタクトが落ちたようだ」
言いながらさっと、修は顔をそむけました。
なんだか、理由(わけ)ありのようですが……?
ともかく、いまは修の目の色のことより、この惨状をどうするか、どうやって調査を終えるかを、算段したほうがよさそうです。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
学校生活
冒険
SF・ファンタジー
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年08月11日
参加申し込みの期限
2013年08月18日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年08月18日 11時00分
参加キャラクター一覧
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