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- 学年：職業
- 00月00日生 00歳
- AAA000000
【演劇祭】魔法のアーティスト☆キュートないぬみん
【開幕！】
この日のために、頑張ってきたのです！
「わちしは、ホントは座長だなんてガラじゃないかもだけど～……」
日頃、不思議キャラクターでアーティスト活動などしている、狗民 きとり。役に入り込んでいるときは、元気いっぱい！ けれど学校ではおとなしめ、地味めなすみっこ女子。
そんなきとりが、劇団『ゆめのかなた』の代表として、みんなを引っ張ってきたのです。劇では主演も務める彼女、なんだか夢見心地で胸いっぱいでありました。
潤んだ瞳のきとりへ、夢宮 瑠奈は優しく声をかけます。
「ううん。そんなことないよ。きとりちゃんは頑張ってたし、みんなもせいいっぱいやってきたもの。きっと本番だって、うまくいく」
「う、うん」
いつもアイドル『末明 せれね』として舞台に立つ瑠奈は落ち着いていて、みんなを励ましてくれました。
瑠奈が、大丈夫！ といえば、そっかぁ大丈夫だね！ ってな気分に不思議となってくるのです。アイドルってすごい！
「もうすぐ本番なのー！」
いっぽうキンチョーとは無縁な橘 明里は、いつもどおり。図抜けた楽観主義はこんなときには強力な武器にもなりまして、仲間たちだって彼女を見てほうっとひとつ安堵することができるのです。
おかげで、こんな場所には一番縁遠いかもしれないすこぶるインドア派な里見 ゆいも、今は落ち着いた微笑を見せています。
「ゆいちゃん、だいじょーぶなの！ いっぱい練習したし、そのとおりにやればいいのなの」
「うん。ありがとう……大丈夫。頑張れるから」
かたわらでは、狗星 みみみときとりに名付けられた犬っぽいなにかが、ふわわと大あくび。たぶん、ほしびと？ つぶらな瞳のみみみも、劇に出演する演者のひとり……一匹です。
コミュニケーション能力はバッチリだから、大丈夫！ ときとりは太鼓判。実際、なにか伝えればそのとおりに動いてくれるので、役者仲間としても安心です。
「さあ……本番だ！」
音海 なぎさはぐぐっと拳を握りこみます。
いくつかの演目が終わり、観客席はすっかりあたたまっていることでしょう。控室にまで聞こえてくる歓声の全てが今、自分たちへ向けられているかと思うと、なぎさはぶるると武者震い。
けれど劇団でただひとりの男の子として（みみみはどっちか分かりませんので省くとして）、ここは頼もしい言葉のひとつも述べねばなりますまい！
「ここまで練習してきたんだから、本番だってきっと上手くいくよ。みんな、頑張ろう！」
こくりと力強くうなずいたみんなの目が、座長たるきとりへと集まります。
こほん、ひとつせきばらい。すうっと息を吸い込んで、
「みんなーっ、いくよー！ みみみん！」
「おーっ！」
そうして劇団『ゆめのかなた』は、気合十分。控室を飛び出してゆきました。
観客席にて、そわそわ、はらはら。落ち着かない様子は、トワ・E・ライトフェロゥです。
「劇のタイトルハー、『魔法のアーティスト☆キュートないぬみん』！ これはいわゆるひとつのー、まほーしょーじょとゆーやつなのデハ！？」
高まる期待に、トワの瞳はきらきらりん！
「まほーしょーじょになるのは、レディのアコガレってヤツなのデス！ まほーしょーじょでユーシャ！ 手に汗握るBig Adventureが今、始まるマァァァァァァス！」
「おちつけ」
ぽかり。ヒートアップするトワへ冷静かつ的確なツッコミを下したのは、お世話役こと夜海霧 楓です。
行動力バツグンのお嬢さまに連れられるまま観劇へやってきたものの、とことんリアリストな彼。演目の情報が載っているチラシなど眺めつつ、
「えー、なになに。『ふつうの女の子、きとりはある日、あくの魔法使いなぎさの手先に襲われている、捨て犬のみみみを助けます。実はみみみの正体は、魔法王国の住人！ あくの魔法使いの魔の手から世界を救うべく、伝説の勇者を探していたのです……！』」
「フツーの女の子がユーシャに、まほーしょーじょに！ 燃えるマス！」
「不条理だな……なんでふつうのやつをわざわざ選ぶんだ。魔法王国とやらに、もっと才能のあるやつがいるんじゃないのか？」
「ヤボナツッコミはやめるデスカエデー！ トワは今、モーレツに燃え上がっているデスカラー！」
「はいはい」
常識人の観点からあらすじのあれこれが気になってしまいつつ、お嬢の手前心の中で突っ込むにとどめておくことにします。
やがて上演開始を知らせるブザーがブブーと鳴り響き、トワのどきどきも瞳のきらめきもＭＡＸ！
（ま……こういうのも悪くはないか）
するすると上がってゆく緞帳に、楓はふんすと鼻から息を吐き、シートへ深く腰かけました。
いよいよ、劇団『ゆめのかなた』の劇が始まります……！
この日のために、頑張ってきたのです！
「わちしは、ホントは座長だなんてガラじゃないかもだけど～……」
日頃、不思議キャラクターでアーティスト活動などしている、狗民 きとり。役に入り込んでいるときは、元気いっぱい！ けれど学校ではおとなしめ、地味めなすみっこ女子。
そんなきとりが、劇団『ゆめのかなた』の代表として、みんなを引っ張ってきたのです。劇では主演も務める彼女、なんだか夢見心地で胸いっぱいでありました。
潤んだ瞳のきとりへ、夢宮 瑠奈は優しく声をかけます。
「ううん。そんなことないよ。きとりちゃんは頑張ってたし、みんなもせいいっぱいやってきたもの。きっと本番だって、うまくいく」
「う、うん」
いつもアイドル『末明 せれね』として舞台に立つ瑠奈は落ち着いていて、みんなを励ましてくれました。
瑠奈が、大丈夫！ といえば、そっかぁ大丈夫だね！ ってな気分に不思議となってくるのです。アイドルってすごい！
「もうすぐ本番なのー！」
いっぽうキンチョーとは無縁な橘 明里は、いつもどおり。図抜けた楽観主義はこんなときには強力な武器にもなりまして、仲間たちだって彼女を見てほうっとひとつ安堵することができるのです。
おかげで、こんな場所には一番縁遠いかもしれないすこぶるインドア派な里見 ゆいも、今は落ち着いた微笑を見せています。
「ゆいちゃん、だいじょーぶなの！ いっぱい練習したし、そのとおりにやればいいのなの」
「うん。ありがとう……大丈夫。頑張れるから」
かたわらでは、狗星 みみみときとりに名付けられた犬っぽいなにかが、ふわわと大あくび。たぶん、ほしびと？ つぶらな瞳のみみみも、劇に出演する演者のひとり……一匹です。
コミュニケーション能力はバッチリだから、大丈夫！ ときとりは太鼓判。実際、なにか伝えればそのとおりに動いてくれるので、役者仲間としても安心です。
「さあ……本番だ！」
音海 なぎさはぐぐっと拳を握りこみます。
いくつかの演目が終わり、観客席はすっかりあたたまっていることでしょう。控室にまで聞こえてくる歓声の全てが今、自分たちへ向けられているかと思うと、なぎさはぶるると武者震い。
けれど劇団でただひとりの男の子として（みみみはどっちか分かりませんので省くとして）、ここは頼もしい言葉のひとつも述べねばなりますまい！
「ここまで練習してきたんだから、本番だってきっと上手くいくよ。みんな、頑張ろう！」
こくりと力強くうなずいたみんなの目が、座長たるきとりへと集まります。
こほん、ひとつせきばらい。すうっと息を吸い込んで、
「みんなーっ、いくよー！ みみみん！」
「おーっ！」
そうして劇団『ゆめのかなた』は、気合十分。控室を飛び出してゆきました。
観客席にて、そわそわ、はらはら。落ち着かない様子は、トワ・E・ライトフェロゥです。
「劇のタイトルハー、『魔法のアーティスト☆キュートないぬみん』！ これはいわゆるひとつのー、まほーしょーじょとゆーやつなのデハ！？」
高まる期待に、トワの瞳はきらきらりん！
「まほーしょーじょになるのは、レディのアコガレってヤツなのデス！ まほーしょーじょでユーシャ！ 手に汗握るBig Adventureが今、始まるマァァァァァァス！」
「おちつけ」
ぽかり。ヒートアップするトワへ冷静かつ的確なツッコミを下したのは、お世話役こと夜海霧 楓です。
行動力バツグンのお嬢さまに連れられるまま観劇へやってきたものの、とことんリアリストな彼。演目の情報が載っているチラシなど眺めつつ、
「えー、なになに。『ふつうの女の子、きとりはある日、あくの魔法使いなぎさの手先に襲われている、捨て犬のみみみを助けます。実はみみみの正体は、魔法王国の住人！ あくの魔法使いの魔の手から世界を救うべく、伝説の勇者を探していたのです……！』」
「フツーの女の子がユーシャに、まほーしょーじょに！ 燃えるマス！」
「不条理だな……なんでふつうのやつをわざわざ選ぶんだ。魔法王国とやらに、もっと才能のあるやつがいるんじゃないのか？」
「ヤボナツッコミはやめるデスカエデー！ トワは今、モーレツに燃え上がっているデスカラー！」
「はいはい」
常識人の観点からあらすじのあれこれが気になってしまいつつ、お嬢の手前心の中で突っ込むにとどめておくことにします。
やがて上演開始を知らせるブザーがブブーと鳴り響き、トワのどきどきも瞳のきらめきもＭＡＸ！
（ま……こういうのも悪くはないか）
するすると上がってゆく緞帳に、楓はふんすと鼻から息を吐き、シートへ深く腰かけました。
いよいよ、劇団『ゆめのかなた』の劇が始まります……！
シナリオ
シナリオデータ
シナリオスケジュール
- シナリオガイド公開日
-
- 2019年09月12日
- 参加申し込みの期限
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- 2019年09月19日 11時00分
- アクション投稿の期限
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- 2019年09月19日 11時00分
