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ちょっとバグった異世界召還~わりとよく死ぬラブストーリー~
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「はーい、お待たせー」
真境名 アリサ
は両手に持ったトロピカルドリンクをひとつ、サキュバスに手渡した。
ふたりのナイトデートは屋内プール。ひと泳ぎして休んでいたサキュバスに、アリサがドリンクを差し入れたのだ。プールサイドチェアに上体を起こしたサキュバスはそれを受け取って、ひと口飲んだ。
「へへ、おいしー」
「ふふ」
その笑顔をオトナの余裕でいなしたアリサだが、内心はわりと賑やかである。
「いやほらもうね? かわいいわけよ。こっちも気合入れて勝負水着なワケだけどさ。なんつーかそんな鍛えてるように見えないけどキレイっていうかエロいっていうかさ。確かに外見子供っぽいけど水着になるとセクシーとかズルくない? いやむしろそこが」
「アリサちゃん、声出てる出てる」
内心どころではなかった。
「でも、こんなとこもあるんだね、寝子島って」
サキュバスは気を取り直して、遊びに興じる客の様子を眺めた。
「いいとこでしょー。そのうち誰かと遊びに来たかったんだよねー」
アリサもまたドリンクを飲んでテーブルに置いた。
「へー、遊び人なんだ」
立てひざに顎をのっけて流し目を送る。アリサの言う通りに外見はまるで子供なサキュバスだが、こうして見るとそれらの仕草がいちいちセクシーだ。
「そういうわけじゃないよ、もちろん、遊ぶのは好きだけどね」
軽くサキュバスの頭をなでる。
その手のひらの先から、なんとも言えない心地よさが伝わってくる。アリサ自身、恋愛経験がないわけではないし、サキュバスの言うような『遊び』をノリ重視でしていたこともあるが、そのいくつかの経験のどれをとっても、同性との恋愛はなかった。
「来たかったのは、サキュバスちゃんとだから……」
髪の感触を楽しんでいたアリサの指を、サキュバスが軽く絡み取る。
「ふふ、ありがと」
なんとなくそのまま互いに指先を弄んだまま、会話を楽しんだ。
「ねぇ、アリサはどうしてこの島に来たの?」
サキュバスの視線はどこか儚げだ。
「んー……なぁなりゆき……かなぁ。仕事も住まいもあちこち変えたけど、ここが結局落ち着いたっていうか」
アリサはこの島の生まれではない。もちろん、仕事や生活やその他いろいろと事情が変わればまたこの島を出ていくこともあるかもしれないが、今はここを離れる気はない。
「ここは、いいところ?」
「いいとこだよ。仕事もあるし食べ物もおいしいし、住んでる人もまあ、いい人が多いしね」
「そっか……」
「……サキュバスちゃんのいる世界は……どんなとこ?」
「うーん……まあ……あたしはこういう能力があるから……他のひとよりはマシ、かな……」
弱肉強食の異世界において、サキュバスのような能力はたしかに便利なものだろう。自身に戦う力が乏しくとも、なんとか生きていくことはできる。
だが、それでも。
「……だからって平気なワケじゃない……」
サキュバスはプールサイドチェアにごろんと寝そべった。
「そっか……」
アリサは寝転ぶサキュバスの髪に触れた。負担にならないように、あくまでも優しく。
「アリサ……あたまなでるの好きだよね」
「そうかな……そうかも……でもサキュバスちゃんだからだよ。それにこうして」
髪を撫でながらサキュバスの顔を覗き込んだアリサは、一気に顔を近づけた。
「ん――」
「キスもしやすいしね」
サキュバスの表情から、嫌がっていないことを確認したアリサ。上機嫌でまた髪をなでるが、視界の端に違和感を覚えた。
「あれ……」
「時間だよ」
戸惑うアリサに、サキュバスが告げた。
「ライカーガス様の魔術がそろそろ終わるんだ。あたし、そろそろ帰らなくちゃ」
「そっか……ねぇサキュバスちゃん」
「なぁに?」
柔らかな笑顔を崩さずに、アリサは訊ねた。
「楽しかった?」
サキュバスもまた、笑顔のままアリサにキスをして答えた。
「もちろん――とっても楽しかったよ、ありがとう、アリサ!!」
☆
「さて、そろそろ頃合いか」
ライカーガスは相変わらず寝子高の生徒会室にいた、一人だ。
「もう帰るのかい?」
そこに現れたのは
河島 澪
だ。いつものような男装ではなく、実に女性らしい漆黒のロングドレス。そのドレスは、普段は隠している澪の女性としても魅力を引き出すのに充分だった。
「長い間魔術を固定しておくことも危険なのでね……君は……」
「……澪だ。この島から利益だけ得て帰るつもりとは、虫が良すぎるんじゃないか? どうせなら、私とも遊んでくれよ」
挑発的にライカーガスの首に両手をまわす。
ライカーガスも不快さを感じるわけではないようで、軽く口の端を吊り上げた。
「なにぶんにもこちらは魔王なものでね。欲深さは誰にもひけをとるつもりはない……」
骸骨の眼窩の奥で、あるはずのない瞳が妖しく輝く。大きく開かれた口がまるで澪ごと飲み込もうとするかのように、澪に迫る。
「君のように、包み隠さずに欲望をぶつけてくるタイプもまあ、嫌いではないね」
眼前に迫る魔王の迫力に、しかし澪もまた豪胆に応えた。
「ふふ……私は強い男が好きだ。外見も種族の違いも、恋の前には些細なことさ……」
普段は男装をしている澪の、意外と繊細な指先がライカーガスの頬を撫でる。ライカーガスの指もまた澪の頬に添えられる。
ふたりとも、それを不快とは思わなかった。
「さあ、楽しもうじゃないか」
ゆっくりと、澪がライカーガスに口づけをする。ライカーガスもそれに応えた。魅了の効果がまだ持続しているのか、澪はうっとりとつぶやく。
「ふふ……どうだい、人間の女は? まだあきらめるのは早い、こちらで子孫を作って移り住む方法もあるじゃないか……魔物の力があれば、世界征服だってできるだろう」
澪の閉じられた瞼の裏に、満月が浮かんだ。その途端に澪は一匹の狼に変身する。そのまま、ライカーガスの鎖骨のあたりの骨にやさしく噛みついた。
「ふむ……良い提案ではあるが……」
狼に変身した澪の頭を優しく撫でて、ライカーガスはそっと身体を離した。
「残念だが、時間切れのようだ。私はあくまで向こうの世界の魔王なのでね。あちらの世界の魔物を導き、救わねばならん」
ライカーガスの足元に教室いっぱいの大きさの魔法陣のようなものが浮かんだ。
澪は辛うじて教室の端に寄り、その魔法陣から逃れる。どのような性質のものかは分からないが、万が一ライカーガスの帰還に巻き込まれて、帰れなくなるのはごめんだ。
「もちろん、魔王という立場がなければ君のような芯の強い女性に子を産んでもらう選択肢もあったろうが……ままならぬものだな」
「……」
交渉は失敗だ。澪は狼の姿から元に戻り、その様子を見守った。
「澪、と言ったね。君だけではないが……いかに魅了が効いているとはいえ、こうも容易く受け入れられるとは思わなかった。この島の住人の異常ともいえる柔らかさに……感謝する」
視界がゆがむ。島中に散らばった魔物が今この時に異世界に帰ろうとしているのだろう、まるで島全体がゆがんでいくような錯覚に、くらくらする。
その眩暈のような錯覚のなか、澪はひとり呟く。ライカーガスが何か言ったように見えたが、聞こえはしなかった。
「……持ち逃げされたか」
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担当ゲームマスター
まるよし
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
恋愛
コメディ
バトル
定員
15人
参加キャラクター数
6人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2019年08月21日
参加申し込みの期限
2019年08月28日 11時00分
アクション投稿の期限
2019年08月28日 11時00分
参加キャラクター一覧
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