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ぶらり、マタ旅!
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星ヶ丘ホースクラブから出てすぐのことだった。
「ここは何処だ?」
取材班はある日街の中熊さんと出会った。正確には、それは熊の毛皮を着た
邪衣 士
だったのだが。
スタッフたちは大変驚きどよめいたが、真央と天野は全く驚かない。至って普通のこととでも言うかのように、士に近付いていった。
「君がどうしてこんなところにいるんだ? まさかまた迷ったのか?」
「『ぶらり、マタ旅!』の取材班がホースクラブにいるって聞いたから来たんだが……」
迷いに迷った挙句、偶然にもホースクラブの近くまで辿り着いていたようだ。
「士ちゃんも出演するのだ?」
真央の問いに頷き、それから取材班の方へ向き直った。
迷子により出鼻を挫かれたが、気を取り直して。
「皆さんを、隠れた秘境の温泉にご案内しましょう」
士は、
猫鳴館地下帝国
という場所に取材班を案内しようとしていた。温泉はそこにあるのだという。
「邪衣」
猫鳴館へ至る道中、天野は小声で士に話しかけた。
「地下帝国なんて紹介して平気なのか? 不法占拠じゃないのか」
「地下帝国は猫鳴館の地下にあるんだ。なんとでも誤魔化せるんじゃないかな」
そこへの入り口は猫鳴館の大部屋にある。しかし、その猫鳴館自体にも問題があった。最近ではトイレが破壊されたし、それじゃなくともあちらこちらがボロボロだ。見られてはまずいものも、たくさんある。
「自分たちで廃寮の危険性を高めるようなものじゃないか!」
「……確かにな」
猫鳴館の自治会長でもある士は、どうにか出来ないかと考えた。幸いここには猫鳴館住まいが三人いる。
「後木」
「ん? なんなのだ?」
「猫鳴館のために、協力してくれないか?」
「お安いご用なのだ!」
「さて、今から建物内に入りますが、中は映さないでください。他の住人もいますからね。それとあまりキョロキョロしないでもらえると助かります」
士がそう言うと、カメラマンはカメラの電源を切った。それをしっかり見届けてから、士は猫鳴館内へと入る。
「この建物は猫鳴館っていって、三つある寝子高の寮のうちの一つなのだ。そんな名前だから一部屋に一匹猫がついてくるものと思って入寮して、でも実際は違ってがっかりしたのだ……。あ、でもでもここでの生活ははめちゃくちゃ楽しいのだ! だからここを選んで良かったなって真央ちゃんは思うのだ!」
それからそれから……と、真央のマシンガントークは続いた。
まず士が真正面から注意喚起をし、真央はお喋りで取材班の気を引く。そして天野は見られてはまずいものがあったら、それを隠すように立ちまわっていた。
三人のコンビネーションにより、猫鳴館の暗部は取材班にバレずに済んだようだ。
そんなこんなで取材班は、地下帝国に降り立つ。中は案外広く、取材班を含めた全員入ってもまだ余裕がある。
「寮の下にこんな空間があるなんて、君たちの寮生活はさぞ楽しいんだろうだねえ」
四々郎が羨ましそうに言った。
「温泉はこっちですよ」
広い空間から、全員で通るには少し狭い通路に進むと、また開けた空間に行き当たる。さっきの部屋より少しだけ暖かい。
よく見てみると、岩の割れ目から少しずつ液体が染み出してきているようで、そこからは湯気が立っている。
「あったかい! 本当に温泉なんですね!」
「ここの利用者は、裏寝子温泉って呼んでます。今は湯量が足りていないので浸かれるほどはありませんが……いずれはもっと整備して、人も呼べるようにしたいと思っています」
そこで士はふと温泉が湧くまでの経緯を思い出した。
「何よりも驚きなのは、ここを自分たちで掘り当てた事ですね。そこには血のにじむようなドラマが……」
掘っては崩れ掘っては崩れを繰り返し、時折地下帝国民が埋まるなんてこともあった。
そんな中でようやっと湧いた温泉なのだから、それまでの経緯を語りたくもなる。
しかし現実的に考えて、その全てを語る時間はない。
「……時間の関係で省略しますけどね」
「え? 自分たちで掘り当てたって、学生さんだけで? またまた、冗談でしょう?」
「まあまあ、夢があっていいじゃないか」
士の話は、あまり真面目には受け取ってもらえなかったようだった。
「せっかくですから、温泉以外の場所も見て行きますか?」
一先ず先程通ってきた、一番広い空間まで戻った。
「この地下帝国、もとは防空壕だったものを地下通路として改装したものなんですよ」
その一番広い空間が、元防空壕だったらしい。その空間だけが飛び抜けて広く、作りも頑丈そうだった。
それから温泉への道とは違う、他の脇道に入る。そこは行き止まりであったが、近くにツルハシが置かれてあった。今も作業中なのだろう。
「今も地道に掘り進めてはいるんですが、なかなか難航してますね」
「こちらは?」
このみは脇にあった小部屋の中を覗こうとした。
「あ、そっちの方には行かない方がいいですよ。放送禁止的な物がありますから……」
士は苦笑して続ける。
「こういう場所ですから、あまりに人に見られたくない私物を隠すのには最適なんです。ここに保管してる利用者も多いんですよ」
「今のところは、使わないでおこうか」
四々郎は両手の指を二本立て、チョキチョキと動かした。
「そうしてもらえると助かります」
それにしても、とこのみが言う。
「ここ少し怖いですね。天井が崩れたりとかはないんですか?」
「今のところ、大きく崩れたことはありませんよ」
しかしいつか崩れないとも限らない。いずれここにもっと人を呼ぶ予定があるのならば、補強も考えなければならないだろう。
それは当の地下帝国民である、士が一番よくわかっていた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
敷石しじみ
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
コメディ
定員
30人
参加キャラクター数
22人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年08月10日
参加申し込みの期限
2013年08月17日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年08月17日 11時00分
参加キャラクター一覧
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