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十年、その月日は確実に
北条 冬華
を成長させていた。
精神的にも、肉体的にも。……とりわけ、胸は。
まさか三桁の大台を突破するとは思いませんでした――。
というのが冬華の正直な気持ちである。それも、ただ大きいだけではない。豊かなボリューム感はもちろんのこと、形がととのっていて美麗、張りもあって先端部は軽く上を向いている。クリームみたいに白い肌、下着あるいはビキニひとつになったとき、くっきりと生まれる谷間も魅力的だ。冬華が歩くたび、ぷるるっと揺れるあたりも視線を集めてやまない。
現在は二十七歳、冬華はモデルの仕事をしている。
けれど目の大きなベビーフェイス、加えて楚々とした身のこなし、肌の美しさから、二十代前半に見えるというのが、大方の人にとっての第一印象だろう。
冬華は水着や下着のモデルをすることが多い。夏が近づくたび、冬華の姿がファッション誌やカレンダーを飾る機会が増えるのだ。今年も年明け早々、某有名ブランドのカタログで活躍したばかりだから、冬華の名前は知らずとも、姿を見れば「ああ、あの子!」と思いだす人は多いのではないか。
さてこの日、冬華は来年夏の新作水着を撮影すべく、都内の有名スタジオを訪れていた。飛び込みで入ってきた仕事だったので迷ったが、スケジュールも合うので受けることにしたのだった。
「あの……これでいいですか……?」
モデルをやりはじめて長いが、いつも最初のショットには緊張する。
恥じらいと戸惑いをかすかに浮かべた表情で、冬華はフレームに収まった。
両手を組んで胸の上、黒いビキニを強調するように腰を軽くひねる。すらりと伸びた美脚も、高いヒールによく映えた。
「いいねいいねー」
初老の男性カメラマンは、しゃべりながらバシャバシャとカメラのシャッターを押した。業界では古参、有名人である。冬華を撮るのはこれがはじめてだ。
「もっと困ったような表情で~」
「こうですか……?」
冬華はぎこちなく眉を下げた。
バシャバシャ撮り続けながらカメラマンは言う。
「違うよー。ほらご覧、照明さんも、メイクさんも、スタッフも、みーんな冬華チャンのこと見てるだろー? 違う?」
「は、はい……」
「ボク含めて総勢八人いるよねぇ。八人、全部男。十六個の目が、いま冬華チャンのことだけ見てるんだよ-。その魅惑の肉体に、熱いあつーい視線をそそいでるんだ。夢中になって見てるんだ。水着じゃなくて君を!」
バシャバシャ。
「本当はねー、水着だって、そーんな薄い布だけど邪魔なくらいなんだー。みんなね、冬華チャンの裸を妄想しながら見てるんだよー。見たくてたまらないんだ。ほーら、だからもっと色っぽくしてねー。もっともっとー」
本当に水着の撮影なんですか?
ほとんど、いや、郵便ポストが赤いくらい明白にセクハラなのだが、カメラマンが撮影のプロならば、被撮影のプロが冬華なのだ。ここで逃げるわけにはいかない、と体を火照らせながら注文に応じた。
自分の色気を何とか生かしてみましょう。
まだカメラマンはなにかと猥雑なことを言っているが、冬華は声を頭から追い出した。
そして想う。大切な恋人のことを。
思いだす。彼女が自分に、触れてくるときの手つきを。
愛し合うときの、背筋を走り抜けるような快感を。
ああ……。
フェロモンが自分の内側から、じゅわっと噴き出してきたように感じる。
恥ずかしい。熱い。
照明のせいではない。内側に燃えるもののせいでしっとりと汗をかく。
「すごい……すごいよ冬華チャン、最高だー!」
おじさんカメラマンの叫びだって、脳内で彼女の声に変換する。
しどけない目つき、挑発的な唇、求められている以上のポーズを取る。
冬華は自分の、内側に秘めたものを開放していた。
バシャバシャべらべらやっていたカメラマンも、ついに冬華の魅力に圧倒されたか、
「冬華チャン……すごすぎる……っ!」
圧倒されたように言ったなり、ぺたりと座り込んでしまった。
「はいオッケーです!」
口がきけなくなったカメラマンのかわりに、奥からマネージャーが出てきて告げた。
「いやあ、良かったよ。今日は本当に良かったよ。サイコーだった……!」
着替えを終えた冬華のところに、例のカメラマンがやってきて告げた。
「ボクね、君の写真集を作らせてもらっていいかな? 撮りたいんだよ」
興奮気味に告げる。
広告モデルが主の冬華としては破格の話だ。このカメラマンの知名度からすれば実現は可能だろう。写真集からブレイクして、トップモデル、あるいはタレントへの転身も可能かもしれない。
「どうだい、もし興味があったらこれから打ち合わせを……できれば二人きりで……」
好色な目つきで告げてくる。
いけない。
白い牝鹿が猟銃スコープの細い輝きを感じ取るかのように、冬華は本能的に危機を感知した。
罠かもしれない。仮に本当だとして、写真集を出すことが、本当に自分の望んでいることか、どうか。
だから冬華は勇気を出して、
「いいえ、申し訳ありませんが今日はこれで」
軽く会釈し、自分のマネージャーすらその場に残して足早にスタジオを後にしたのだった。
ほっとした。
モデルの仕事は好きだ。未来が開かれるとすれば興味がないわけではない。
でも、帰るほうが自分はいい。
なぜって――と冬華はつぶやいた。
「私には、待ってる人がいますから」
帰ろう。彼女の待っている家へと。
―*―*―*―*―
夢を見ながら、冬華はくすっと微笑を浮かべた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2019年08月24日
参加申し込みの期限
2019年08月31日 11時00分
アクション投稿の期限
2019年08月31日 11時00分
参加キャラクター一覧
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