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Color Your Future
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それは”if”、もしもの世界。
この未来は、ボードゲームで偶然に生み出されただけのものかもしれないし、あなたが見た夢のなかの話かもしれない。あるいはぼんやりとした夢想、秘めた日記の一ページ、友達との笑い話かもしれないのだ。
だからといって、
これがありえない物語だとどうして言えよう?
―*―*―*―*―
なんとか夕方といえる時間帯に出たつもりが、約束の店にさしかかるころには、すっかり暗くなっている。
のびた街灯の光が一条、
佐藤 英二
の姿を照らし出した。
薄手のコートはネイビーブルー、襟をそばだて両手をポケットに入れたまま、絹のような風の中を小走りでゆく。
寒いな、と首をすくめた。一足先に冬がやってきたかのようだ。
今日は残業せずに出るつもりだったのに、出がけに小さなトラブルが発生、その処理に追われ英二はいささか遅刻していた。事前に連絡は入れたから、ふたりとももう、はじめているとは思うけど。
大学卒業後、英二は希望がかなって寝子島町役場に就職することができた。ようやく『新人』の肩書きも取れたとはいえまだまだ若手、毎日が勉強だと思っている。ただ、以前とは違って、「どんな仕事をしているんですか?」と急に質問されても、すらすらと答えることができるようになったとは思う。
店の戸を押し開ける。
「連れが先に来ています」
と案内を断って、英二は奥へ進んだ。
ウィークエンドの店は混雑していて、あちこちのテーブルから料理の湯気、ビールやワインの匂いがただよってくる。一週間の仕事から解放された人独特の、どっという笑い声も何度か耳にした。
相手のほうが先にこちらを見つけた。
「英二くん!」
「やあ……野々さん」
「もうはじめちゃってるよー」
野々 ののこ
がひらひらと手を振った。大人っぽいオフホワイトのブラウス、ハンドメイドらしきネックレスがワンポイントだ。壁にはグレーのジャケットがかかっている。
「こんばんはー」
ひょこっと
七夜 あおい
がグラスを上げた。ビールはあと半分くらいだ。
「ごめん遅くなって」
言いながら英二はコートを脱ぎ、ののこと向かい合う位置に腰を下ろした。
半個室のスペインバルだった。お洒落だが敷居の高い店ではなく、料金が手頃なこともあって、恒例の飲み会では二度ほど利用してきた。テーブルにはすでに前菜(タパス)が並んでいる。
「久しぶり」
英二はぬるくなったおしぼりで手を拭う。
「ていってもせいぜい半月ぶりじゃん」
ののこはオリーブをつまんでいる。
「最近忙しいもんねー。一日一日が濃くて、昨日のことでも三日前みたいに感じちゃう」
目が回りそう、とあおいは肩をすくめた。
ののこが注いでくれたグラスを、英二はさっと掲げた。
「じゃ、まずは乾杯!」
高校を卒業して何年が経ったろう。英二たちは今でも、こうやって不定期ながら飲み会をもっている。二ヶ月間隔がひらくこともあるが、毎週末三回連続ということもあった。メンバーもまちまちで、今夜は最小ユニットだ。
話題は近況報告と共通の知り合いについての情報交換、あとは仕事の愚痴くらい。それでも一時間や二時間ならあっという間に過ぎてしまうのだった。
正方形の小皿を、ののこは指で押し出した。
「これ美味しいよ。たことじゃがいものピン……なんだっけ」
「ピンチョス」
「そうそれ! 小さく切ったパンがカリカリなの」
ありがとう、と串を取って口に運び、タコの弾力じゃがいものホクホク感、そしてパンの焼き加減を英二は楽しんだ。オリーブオイルが華を添えている。
「野々さん、七夜さん……最近、仕事の調子はどう?」
「さっきも言ったけど、なんだか忙しいかも」
あおいは資格を取って障害者支援施設で働いている。連日肉体労働でクタクタ、とこぼしているが、仕事そのものは気に入っているという。
「私も。年末が近づいてきたからかなぁ……」
ののこは特許事務所勤めだ。事務員として会計を担当しているという。ののこが会計事務の職につくなんて、高校時分からは想像もつかなかった。
「まあでも、まだ忙殺されるほどじゃないよね」
「うん、こうして定時帰りできてるわけだしさ」
あおいとののこは顔を見合わせた。それは良かった、と英二は笑う。充実しているようでなによりだと思う。
「英二くんは?」
空いたグラスにののこが注いでくれる。ありがとう、と注ぎ返して、
「僕の方は……いろいろ仕事も増えて結構バタバタしてるって言ってたけど、ここ最近落ち着いてきたよ」
「英二くんはいつも落ち着いてるじゃない?」
歯を見せてののこが笑う。
「そんなことないよ、焦るときは焦るって」
でも、とつぶやくようにいう。
「高校生の頃、思いつきで寝子島町役場で勤めるかも……とか話したけど、まさか本当にそうなるとは思わなかったなぁ」
「似合ってると思うよ」
「そう?」
「うん。英二くんらしいって」
「だったら……嬉しいな」
少し照れたような英二、それを見てまた、きっしっしと笑うののこ。あおいはあえて口を挟まず、メニューのワインリストを眺めるふりをしている。
あおいは訊きたくてたまらない。
英二とののこの距離は、高校の頃と比べてどうなのだろう。あの頃と同じでつかず離れずなのだろうか。縮まったのだろうか。
でも、つついちゃダメだよね――。
あおいにはわかっているのだ。そっと見守られるくらいのほうが、ふたりには向いているのだと。
メインの料理が運ばれてきた。スパニッシュオムレツ、豚肉の串焼き、いわしのフライに、ほうれん草のカタルーニャ風。どれも原色系、ビビッドに照り輝いている。
その合間にあおいはふと耳にした。英二とののこの短い会話を。
「野々さん、明日観に行くゴアラの新作映画は超話題作だから期待しててね!」
「うん、楽しみ!」
おや、とあおいは微笑した。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2019年08月24日
参加申し込みの期限
2019年08月31日 11時00分
アクション投稿の期限
2019年08月31日 11時00分
参加キャラクター一覧
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