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Color Your Future
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ゲームショップ『クラン=G』。駆け込んでくるなり、
「これこれ! 噂のゲーム! 探していたのはこれなんだ!」
MMR緊急出動、というわけで、本日
鬼河内 萌
は興奮して(漫画で表現するならたぶんページ一枚ぶち抜きで)声を上げた。
「『Color Your Future』! これぞ未来を想像する究極のシミュレーションボードゲームだったんだよ!」
「へー」
野菜原 ユウ
はさして感じ入る様子もなく、萌が突きつけてきたボードゲームの箱を眺めている。
「ちょっと! そこは
『な……なんだってー!』
でしょ!」
「なにそれ?」
「ちょめっ☆」
問答無用で萌はユウの額を指で弾くのである。煙が出るほどの一撃!
「痛ってー! おめー手加減って言葉知ってるか!?」
萌はこれを無視し、購入したゲームをさっそくプレイングテーブルにひろげた。
「さあ、レッツプレイ! ユウくんはローテンションだった罰として、ボクといっしょに夫婦になっている未来をクリエイトしてもらうからね♪」
「マジか!?」
「未来の時間設定は……よし、サイコロで決めよう」
萌は百面体という、ゴルフボールみたいなサイコロをどこからか出して来た。
「なにそれ? うおスゲえな」
「このゲームで設定できる未来は十年後から八十年後までか……じゃ、『9』以下と『81』以上は振り直しね☆ じゃー行くよ!」
萌はサイコロを振った。コンコロリンと音が立つ。
ショック! 出目はまさかの『80』だ。
いいんだ、と萌は反り返りながら言った。
「せっかくだから、ボクはこの八十年後の未来を想像するよ☆」
―*―*―*―*―
光陰矢のごとし。八十年の歳月はたちまち流れた。
これが未来だザ・フューチャー。
よくわからない飛行物体が空を飛んでいる。
町の平和はロボット警官が守っている。
にわかには信じがたいが地球環境すら劇的に回復したらしい。火星移民だって当たり前のように行われている。
人類史上かつてないほどに、平和で安全な時代が誕生したのだ。
萌、九十七歳。
ユウ、同じく九十七歳。
ずっと夫婦だ。
医学は発展し、八十年前の九十七歳と現在の九十七歳は違う……と言いたい。
それでもやっぱり、ばあさんとじいさんなのは致し方あるまい。
結婚から相当な時間が流れた。ダイヤモンド婚式などとうの昔に終わっており、先日、プラチナ婚式の祝いを終えたばかりだ。
子? 孫? それどころではない。萌とユウの夫婦はすでに何人もの曾孫にも恵まれているのだった。孫までは大丈夫だったが、さすがにもう、曾孫となると何人いるのかそれぞれ名前はなんだったのか、萌もときどき忘れてしまう。
さてこのロングロング継続中の夫婦がなにをするか、と言えば……やはりカレーを食べるのである。
もしかしてこれが彼らの、長寿の秘訣なのかもしれない。
よっこいしょ、とこたつに座り萌は聞いた。
「じぃさんや、今日のカレーの味はどうかい?」
自動調理器がいくら発達しようと、萌はかたくななまでに、カレーだけは自作していた。もちろんカレールーなどには頼らない。スパイスの段階から自分で選ぶ。
「あー?」
こたつのむかい側、なんだって、という意味で「あんだって?」とユウは聞き返す。健康優良児だった彼も、このところすっかり耳が遠くなっていたのである。といっても食欲はちゃんとあり、現にもう、盛られたカレーの半分は食べている。
「カレーの味じゃ?」
「ハレー? おかげさんで足の腫れはひいたぞー」
「ちょめっ☆」
さすがに若い頃のキレはなくなったが、それでもこの年齢の老人としてはなかなかの威力のデコピンを萌はユウに放った。
「カレーじゃカレー♪」
「あー」
ユウは顔をクシャクシャにさせてうなずいた。
「ばぁさんよ、いつもの味で美味しいよ」
「そうか、そうか」
「ばぁさんの作るカレーは、あいかわらず寝子島一、いや、宇宙一じゃあ」
「そうか、そうか」
喜ぶ萌もまた、顔がクシャクシャになっている。
なんだろう、萌はぼんやりと考えた。
この瞬間のために、自分は生きてきたような気がする。好いた男と結ばれて、人生の終幕近くになってもほのぼのと、カレーを食べて笑い合うために……。
縁起でもない――萌は首を振った。
人生の終幕近く、なんて自分で決めてはいけない。最近は百歳を超える人間も珍しくなくなった。驚異のセカンド還暦だってときどき達成者が出るくらいだ。どうせなら一世紀を越えたいものではないか。夫婦揃って。
カレーを食べる手を止め、詠嘆するように萌は言った。
「もっと長生きしようの☆ じぃさんや……」
ところが、
「うっ!!」
突然ユウは喉を押さえ、プレーリードッグみたいに伸びをしたではないか。
カレーの具が喉に詰まったか!?
「じ、じぃさんっ!!」
動転しながら萌は、ユウの背中をバンバン叩いた。すると、
「まだ死なんよ~」
なーんてのぅ、とユウはぺろりと舌を出した。
「もう、心配させて~☆」
ユウがいたずら者なのは、昔から変わっていない。
やれやれと萌は胸をなで下ろしかけたが、
「ううっ!!」
ふたたびユウは喉を押さえ伸びをしたではないか。
「じ、じ、じぃさんっ!!」
慌てて萌はユウの背中をバンバン叩いた。すると、
「まだまだ死なんよ~」
なーんてのぅ、とユウはぺろりと舌を出した。
萌は胸をなで下ろしかけたが、
「うううっ!!!」
またまたユウは喉を。
「じ、じ、じ、じぃさんっ!!」
萌バン。
「まだまだまだ死なんよ~」
ユウぺろ。
―*―*―*―*―
「
ええ加減にしなはれっ!
」
まだ十七歳のユウが、まだ十七歳の萌に突っ込んでいた。
「えー☆ こういう未来ありだと思わない?」
「
思わねーよ!
ていうかオレら八十年後まで毎日カレー食べてんのかっ!?」
えっ、と萌は一瞬、言葉を失った。
だったら、だったら――。
「毎日カレーじゃなかったら、ユウくん、八十年後までボクと一緒にいてくれる……?」
目をキラキラさせてそう訊ねたのだがユウは、
「今度は二十年後くらいでやり直そーぜ? お、このカードなにに使うん?」
全然、聞いていないのだった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2019年08月24日
参加申し込みの期限
2019年08月31日 11時00分
アクション投稿の期限
2019年08月31日 11時00分
参加キャラクター一覧
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