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あれから十年、プラス一年。
初瀬川 理緒
と
佐和崎 紗月
のその後を、駆け足気味ながら追ってみよう。
理緒は卒業後、木天蓼大学芸術学部写真学科に進んだ。
グラドルの仕事は好きで天職とは思っていたものの、残念ながら一生続けられる仕事じゃない、という冷静な判断もあったからだ。
手に職をつけるために理緒がこころざした技術、それが写真だった。
といっても銀行家や陶芸家のように、これまでとまるで別世界を目指したというわけではない。いわば、撮られる側から撮る側への転身をはかったのだともいえよう。
二足のわらじ状態の時期もあったものの、二十五歳で理緒はグラドルを卒業した。最後の写真集は好調な売れ行きを示し、有終の美を飾っている。
かくて専業のフォトグラファーとなった理緒は、後輩のグラドルやアイドルやモデルを魅力的に写し、徐々にその実力を認められるようになっていった。
なにしろ、と、ある写真雑誌のインタビューで理緒は語った。
「あたしはこの仕事をしている女の子の気持ちが判るから」
いささかはにかみつつも、こう堂々と述べている。
「彼女たちがどんな風に撮られることを望むか理解できるので、自然にいい写真が撮れると思うんです」
いまや理緒は優秀なフォトグラファーとして、グラビア撮影に限らず、海外女優の来日イベントなどにも呼ばれるようになっている。おかげで仕事が途切れたことはない。
引退宣言を撤回はしていない。しないながらも、いまなお理緒を求める声は多く、つい先日彼女は、約四年ぶりとなる水着写真を雑誌にて公開していた。
「ま、たまにはね……」
張りのある理緒の肉体が表紙を飾った青年誌はまたたくまに売り切れ、雑誌としては異例の再版がかかったのだった。
理緒と同じ木天蓼大学、その経済学部を紗月は卒業した。
大学時代の紗月は、突出して目立つタイプの学生ではなかった。
しかし勉学に対して真面目、成績も優秀で、誰に対しても公正であり、ゼミ生となってからは担当教授からの信頼も厚かった。きっと紗月の隠れファンは、たくさんいたに違いない。
三年生となってからはいわゆる新卒一括採用の波にもまれ、セミナー参加やインターンシップ、複数回の採用試験などにかけずり回ることになり疲弊はしたものの、最終的には見事、第一希望だった大手広告代理店への就職を果たしている。
採用に際して決め手となったのは、紗月が卒業論文として選んだ題材の斬新さ、そして分析の鋭さにあったという話だ。
にもかかわらず紗月の論文は、平明にして読みやすかった。『そのまま書籍として出版できるレベル』と評され、紗月が出たゼミではその後現在に至るまで、一種のバイブルとして数多くの学生たちに読みつがれているという。
入社してからも紗月の活躍は続いた。
すでに彼女は、大きなプロジェクトを任される中核社員にまで成長しているのだった。いまや電車や大通り、テレビ、果ては野球場の大型ビジョンに至るまで、あらゆる場所で目にすることのできる広告の、ディレクターに名を連ねるまでになっている。
「……いえ、ディレクターといっても、地味な仕事なんですよ」
断りきれず受けた業界紙のインタビューで、かちかちに緊張しながら紗月は言ったものだ。
「むしろ、いかに自分を出さず、広告のカラーを出すかが大切だと思っています」
そんな理緒と紗月が九年前、互いに二十歳のときに結婚している事実を知る者は少ない。
理緒は当時、現役の人気グラビアアイドルだった。そんな彼女が同性婚をしているという事実をスキャンダラスに扱う以外の受け止め方を、少なくとも当時のメディアはできなかっただろう。(この時代にあってもまだ疑わしいのだけれども)
なので現在も、都内の超高級マンションに同居していることすら秘中の秘なのだった。
ふたりとも仕事が忙しい。理緒は撮影に飛び回っており、紗月もまた、海外を含む各所に出張することは少なくない。相手の寝顔を見ることすら難しいような、すれ違いの毎日が恒常的に続いていた。
だからってわけじゃないけど、と理緒は思っている。
――おかげで結ばれてもう九年になるのに、まだ新婚気分が抜けないんだよね。
一般的な結婚生活に比べたら会える時間はずっと少ないだろうけど、だからこそいつだって新鮮だ。
スーツケースを預け、理緒はサングラスを外した。
ふたりが行きつけにしている隠れ家的な店だ。相当お高いがそれだけにプライバシーは絶対的に守られており、名前すら告げずとも理緒は奥の間に案内された。
「ただいま」
空港から直で来たよ、と理緒は笑った。
テーブルで頬杖をついていた紗月は、声を聞くやカクテルグラスから顔を上げた。
「おかえりなさい」
まぶしそうな目で彼女を見る。
「数日遅れだけどハッピーバースデー」
「ありがとう」
一足先に誕生日を迎えた理緒が、紗月の誕生日を祝うという趣向なのだ。
二十代最後の誕生日だ。
小さなケーキに灯ったロウソクが、燃え尽きるまで口づけは続いた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2019年08月24日
参加申し込みの期限
2019年08月31日 11時00分
アクション投稿の期限
2019年08月31日 11時00分
参加キャラクター一覧
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