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Color Your Future
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ゲームショップ『クラン=G』。
こんちゃーす、と
白 真白
は自動ドアをくぐった。
「おー」
一本杉みたいな中年男性が、背中を向けたまま返事する。
先週変わったばかりのはずの、入り口正面のディスプレイがもう模様替えされようとしていた。ひょろ長い男性、すなわち店長が新しい自作ジオラマを展示している最中なのだった。
店長? そう、めずらしく
三佐倉 杏平
(みさくら・きょうへい)が仕事をしているのである。いまはプラモ仕事中だから杏平じゃなく『京平』(モデラーのときのペンネーム)と書くべきか。
店長と適当に世間話をし、奥のプレイングテーブルまで足を伸ばすと、そこでは
三佐倉 千絵
(みさくら・ちえ)が、常連客たちになにか説明をしている様子だった。
「遊びに来たよー」
「白さん。いらっしゃいませ」
海外ボードゲームの新作を、紹介がてら試遊するところだという。
「新しいボードゲーム? へぇ『Color Your Future』っていうんだ」
「はい。自分の未来をシミュレーションするという、一風変わったゲームです。TRPGみたいな要素もあって楽しいですよ。白さんも遊びませんか? ちょうどあと一人くらいプレイヤーがほしいところだったんです」
「面白そうじゃん、やるやるー」
他のメンバーは小学生と中学生だ。真白がテーブルに座ると、手持ちカードが配られる。
まずはカードをご覧下さい、と千絵は言った。
「一番上の記号の意味はですね……」
―*―*―*―*―
十年の月日がまたたく間に流れた。
真白は念願かなって、カードゲーム会社に就職している。小さい会社だったから出世もはやく、いまではプロデューサーとして、ゲームデザインを取り仕切る役割についていた。
午前九時半、注文時に間違えたという噂の、やたらと広いデスクで真白はノーパソの画面を眺めていた。
オフィスの壁は新作ゲームやホビーイベントのポスターで埋められている。カチカチと刻む置き時計も、ゲーム会社から贈呈されたものだ。
「今日は午後から会議だっけ」
「はい」
この春に入ったばかりの新人君が即答する。
「第一会議室です」
第一もなにも、会議に使えそうな部屋はひとつしかないのだが。
「えーと、今日の会議の内容は……あ、そっか。新弾に入れるカードの会議だっけ」
はいっ、と例の新人君はなぜか起立して応じた。張り切っていてよろしい。
「前回の会議で、カードパックのテーマが『装備』に決まったので」
「各種別ごとに装備関係のギミックをいろいろと提案し合うんだったよね」
座っていいよ、と言いかけたが真白はやめた。彼は、こうして立って話すほうが楽なのだと前も言っていた。
会議の出席者情報などを新人君と交換しつつ、
「えーと確かアイデアを書き留めたメモがどこかに……」
片側五段もあるデスクの引き出しを、下から順に開けていく。
引き出しからは携帯ゲーム機、ゲーム雑誌の束にカードゲームの紙箱、ステッカーやお菓子の袋がつぎつぎ無秩序に出てくるものの、肝心のメモは見つからない。一般の人からすればオモチャ箱の中身みたく見えるかもしれないがさにあらず、どれもこれも真白にとっては業務上必要な『仕事道具』なのだ。お菓子は違うが。
しかしすぐに、
「あぁ、あったあった」
付箋に付箋を重ねすぎて蓑虫みたいになった手帳が出てきた。
よし、会議頑張ろう。
狭い会議場に十一人ものメンバーが集まっている。会社の企画担当はもちろんのこと、雑誌編集者やライター、イラストレーターの姿もあった。服装はみなフリーすぎるくらいフリーで、そろそろ寒かろうに首元の伸びたTシャツ一枚の猛者までいるではないか。かっちりした服装の真白と新人君のほうが、むしろ浮いているといっていい。
ライターのひとりが手を挙げた。
「アーマーの案だけ、四十個くらい考えて来たのですが」
武器もなしにアーマーだけそんなに……? と隣の席で新人が小さくつぶやいたが真白は聞き流して、
「いいねいいねー。その熱意、買うよ」
と笑顔になって受け取ったレジュメをテーブルにひろげた。
責任者として会議を取り仕切るのは真白だ。
会議運営方針はひとつ、それは決して、出てきたアイデアを否定しないことだ。箸にも棒にもかからないかからないようなアイデアは当然あるが、それをあっさり却下はしない。ゴミに見えた案が別の案と科学反応を起こし、財宝に化けた経験は何度もあるからだ。
「これ面白いじゃない? 反重力アーマー?」
「はい、自信作です!」
「じゃあ私のこっちの案は被りそうだから取り下げて……」
と真白が言いかけたところで、これまでずっと黙っていたイラストレーターの少女が声をあげたのである。
「白P(プロデューサー)の案も、イラストイメージを変えれば使えそうですよ。私、ひらめいたんです」
「お、聞きたい聞きたい」
他の人の意見をできるだけ聞く。可能な限り取り入れる。少なくとも検討せず捨てたりしない。真白のオープンさが、会議をどんどん活発にしていく。
「今回の会議はとにかく数が大事だからどんどん出していくよー」
次は誰? と真白が問いかけると、四人同時に手があがった。
ゲームの楽しさに直結しそうな、心地好い熱を保ったまま会議は終わった。
「いやあ、たくさんアイデアも出てきたしみんなすごいよなぁ。まぁ、私も頑張ったけどね!」
笑顔で参加メンバーを送り出すと、熱気が消えるより前に、真白は議事録作成に取りかかるのだった。
仕事が速いから残業は基本しない。
置き時計がチャイムを響かせると、
「今日のお仕事終わりだねー」
さあ帰った帰った、と真白は後輩を追い立て、自分も鞄をさっと取る。
「それじゃお先に失礼しまーす」
オン・オフを瞬時に切り替えるのが真白の流儀だ。颯爽と社を出てエレベーターのボタンを押した。
夜の繁華街を通り抜ける。いつも歩調の速い彼女だが、今日はとりわけ早足だ。
電車を乗り継ぎ自宅へ急いた。
「あ、そうだそうだ」
最寄り駅が見えてきたところで、真白は頼まれていた買い物を思いだした。
きっかり三十分後、
「ただいまー」
買い物バッグを両腕に抱えるようにして、自宅の扉を開けている。
そう、パートナーの待つ家のドアを。
今夜の夕食は何だろう。楽しみだ。
だって今日は記念日なんだから。ふたりの。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2019年08月24日
参加申し込みの期限
2019年08月31日 11時00分
アクション投稿の期限
2019年08月31日 11時00分
参加キャラクター一覧
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