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転がったダイスが示した目は……『15』。
「……フム、十五年後。ってーことは俺三十三歳ってことか」
興味深げに
宇佐見 望月
は顎をさすった。遠すぎず近すぎず、イマジネーションを働かせるにはちょうどいい未来かもしれない。
「いいじゃん、俺もその話乗るよ」
志波 武道
もむふふと笑う。
「で、結婚してるかとか子どもはいるかとか決めるんだよな」
「はい」
三佐倉千絵がうなずく。
「カードで決める方法と、ロールプレイで結果を出していく方法とありますが、どれがいいですか?」
ニヤッと望月は笑う。
「よーし運否天賦! カードに任せちゃおう」
では、と千絵はよくシャッフルしたカードを場に広げた。
「まずは一枚お選び下さい」
「よーし、俺がんばっちゃお!」
「いやがんばったところでランダムだろ」
という武道のつっこみを軽く聞き流し、望月はじっくりじっくり見定めてカードに手を伸ばすのだった。
―*―*―*―*―
駅前の居酒屋、二階につづく階段を一段飛ばしで威勢良く昇り、自動ドアの『開』ボタンを三連打する。
すんませんすんませんと言いながら、混雑している店内をすいすい泳ぎ渡るようにして望月はボックス席にたどりついた。
「オヒサー!」
望月に気付くと武道は破顔した。
「スマン遅れた!」
ぴしゃっと手を合わせ望月は頭を下げる。
「あの小うるさい姪に家事引き継いでくので手間取っちまって……」
なおも申し訳なさそうな彼に、いいっていいって、と武道は手を振った。新卒の頃はどうにも似合わないというか、着ているというより着られている雰囲気だった武道のスーツ姿も、いまではカタログモデルみたいにジャストフィットしている。
「注文いいっすかー!」
賑やかな店内でも、望月の声は良く通る。すぐに蝶ネクタイをつけた女性店員がぱたぱたと駆けてきた。
「俺生中ね。武道(ぶどー)ちゃんは?」
「あ、こっちはウーロン茶で頼む」
「あら酒やめたとか?」
「いやぁ飲みたいんだけど、なんか予感がするからなー」
じゃこサラダだの枝豆だの、揚げ豆腐だのチーズフライだのと、定番的なメニューを頼み改めて向かい合った。
「もっちーの実家の店、繁盛してるそうでなによりじゃん」
「いやあ正直カツカツだよ。ビンボー暇なしってやつさ」
そういや、と武道は鞄を持ち上げて、
「まずこれ、酔っ払う前に。二人目ちゃんおめでとう、そのお祝いな!」
と、ベビー用品ブランドの紙包み取り出した。
「えっ!? いや俺そんなつもりで今日誘ったわけじゃねーよ!?」
「いいっていいって、この小さいほうは赤ちゃん用な……いま何ヶ月だっけ?」
「うんああ、三ヶ月なんよ。やっと首すわって……でもマジワリィな、上のときももらっちまったし……」
「慶事なんだから気にすんなって。あと、こっちは奥さんと息子くんに」
もうひとつ包みが出てきた。ますます恐縮する望月に押しつけるようにして渡す。
「もらっといてくれよ。遠慮はいらない、もちつもたれつってやつさ」
「エヘヘ、ならいただいとく。サンキュな。でも俺様、武道ちゃんの昇進祝いくらいしかしてねぇよ?」
「なぁに、生きてりゃまた祝ってもらう機会があるはずさ」
と言う武道の口調は、高校生のころと同じなのに、どことなく深みがあった。
ところで中身見ていーか? と望月が言うので、武道はもちろんとうなずいた。
「お、これカワウソ柄のブランケットじゃーん」
「いいだろ? 偶然みっけたんだ」
「こんなキャワイイのよく見つけたな。そういや上のときくれたのもカワウソぬいぐるみガラガラだったし、ホント武道ちゃんカワウソ好きな?」
「カワウソは癒しの存在だから仕方ないね!」
びし、と鼻息荒く言いのける武道である。
「それでこっちの包みは?」
「焼き菓子の詰め合わせな。このまえ職場の人が出張のお土産で買ってきてくれたやつ。美味いんだこれが」
「もちろん柄は」
「カワウソ☆」
二人は顔を見合わせ爆笑した。某地方の銘菓だという。
とかやっている間に最初の一杯とサラダ、枝豆の皿が置かれた。
「そいじゃ」
「乾杯☆」
冷え冷えのジョッキとグラスを軽く合わせる。こづん、といい音。
「そういやもっちー、上の子いくつだっけ?」
枝豆を食しつつ武道が問う。
「上? 今年小学校上がった。写真見る? スンゲェかわいいの俺の長男」
「おう、見る見る」
ズボンのポケットから望月はスマートフォンを取り出し、写真を表示させて渡す。
望月と同じ髪色、しかしずっとやわらかな髪質の少年が、父親つまり望月と一緒に買い物をしている場面を切り取った写真だ。
「おー、あの息子くん今こんなに大きくなったのかー」
光陰矢のごとしってやつだねー、と武道は感慨深く言うのである。
「ご多分に漏れずニャイダー大好きでさ、俺のねーちゃんに仮面ニャイダーの布で運動着いれとか作ってもらったんよ」
「父親の影響だなぁ、それは」
ここで揚げ豆腐とチーズフライが運ばれてきたので、二人とも空になったドリンクのお代わりを頼んだ。ついでに餃子と焼き鳥も注文する。
んで、と望月は対面から画面をスライドさせて新しい写真を表示させた。
「下がこれー」
新生児の写真だった。生まれたてらしくくしゃくしゃの顔だが、穏やかな表情で目を閉じている。軽く握った手が小さくて愛らしい。髪の毛はふわっと豊かだ。
「おぉ、赤ちゃん!」
「女の子! 生まれた日の夜に嫁に行く日想像して泣いた!」
「いやそりゃ気が早すぎんか?」
「ウッセェな、想像するもんなんだよ男親は!」
二杯目がテーブルに置かれた。
「で、これが近影だな。実を言えば昨日だ」
望月がスライドすると、もう一枚写真が出てきた。
ベビー服を着た赤ちゃんが、畳の上でころんとしている。ご機嫌なのか口元がにこっと笑みの形になっており、まん丸な目でカメラを見ていた。
「うわ、美人!」
「だろ~」
望月の目尻は下がりまくっている。
「子どもっていいよなぁ、俺様がこんな人並みなこと言うのもアレなんだけど、実際そう思っちゃうよー。で、武道ちゃんは?」
「俺? ははは……」
武道は苦笑いした。おもむろにグラスを持ち上げて、
「そういや二杯目呑もうよ、はい、乾杯♪」
「あ、カンパーイ♪」
こづん、と二度目の音が鳴り、ングングと冷たいヤツを喉に流し込むと、望月は話題を忘れてしまった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2019年08月24日
参加申し込みの期限
2019年08月31日 11時00分
アクション投稿の期限
2019年08月31日 11時00分
参加キャラクター一覧
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