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【プレイバック】【未来】飲ん兵衛おじさん
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「あぁそうそう、いま組んでる後輩がいてな」
鉄板焼き餃子をつつきながら武道が言う。
「後輩? ああ仕事の」
「そう。危なっかしい所もあるけどなかなか体育会系で頼りになるんだよ。まぁ、俺も新人の頃は色々未熟だったしな……」
ここで喉を潤すべく一口飲んで続ける。
「経験積んで、いつか俺を軽ーく飛び越していくような刑事になればいいなぁって感じだな」
武道は刑事課所属、いわゆる私服警官である。もちろん守秘義務があるので具体的内容については話さない。しかし、密度の高い日々を送っていることは望月にも容易に想像できた。
「で、しごいていると?」
「二人一組でチーム組んでるから指導はするさ、そりゃ。でもパワハラとかじゃないぞ」
「うわー、ガッツリ後輩鍛えてんだなー、ってかその後輩さんまぢで大丈夫かな?」
「大丈夫、俺優しい先輩だもん」
「自分で『優しい』っていやヤツは怪しい」
歯を見せて笑う望月、「いやホント優しいんだって」となぜかむきになる武道、そんな一コマが展開された後、
「先輩かー。俺も主任になりそうだからそろそろ覚悟しねぇと」
ふぅ、と二杯目を干して望月が言った。頬が赤い。
「やっぱ大変か、福祉関係の仕事は」
「まーね、在籍年数増えると給料たいして上がんねぇのに義務だけ増えちゃってさあ……しかしウチの社福(※社会福祉法人の略)はコンプライアンスっていうの? いわゆるワーク・ライフ・バランスってやつが取れた職場だから、サービス残業とかそういうのはないよ。それだけは助かる」
言いながらジョッキを置く望月の肩には、責任という名の見えない重しが乗っているように見えた。武道は手を挙げて店員を呼び、さらにお代わりを注文する。
「いやでも俺、もっちーのこと尊敬してんだよ」
「えーなに突然リスペクトとか? 武道ちゃんいきなりの衝撃発言なんですケド」
「だってもっちー、介護福祉士の上に二児の父やってるわけだろ? すごいな、って」
「ああ、相変わらず二足のわらじよー」
ばりばりと後頭部をかいて望月は笑った。
「っても、子育て有るから平日介護福祉士、夜や土日にフットサルチームのリハビリアドバイザしてるんだ」
「じゃあなんだ、介護福祉士にリハビリアドバイザに主夫に二児の父ってことか、マジすごいな!?」
と言ったところでちょうど冷たいのがまた運ばれてきた。すかさず武道はグラスを取って、
「そんな酔っ払いのもっちーにカンパーイ!」
声を上げる。同じ調子で、
「明日はチームの方ないからこうやって酔えるってワケカンパーイ♪」
望月も応じた。
そして、こづん。
いい塩梅にエンジンがかかってきたらしく、早々に空けて望月はさらにジョッキのお代わりを注文していた。
「いやぁ、いいよねえ、長い付き合いの友達と酒を囲んで、こーして愚痴やら抱負やらくっちゃべるってのはねぇ」
望月はいわゆるメートルが上がってきたというやつだ。いささか口調が心許ない。
「だよねぇ。ま、俺はノンアルコールだけどさ」
応じて武道も大いに食べ、そろそろ腹が満たされてきたな、と思い始めていた。このとき、
「……案の定か」
武道はため息をついた。携帯電話が鳴ったのである。署から持たされているほうの電話だ。
「ちょっと失礼……もしもし」
言いながら電話を取り、店外に向かいながら話す。
「あー…わかった」
まもなく武道は、苦笑いを浮かべて戻ってきた。
「んあ? どしたぶどーちゃん?」
望月はすでに酩酊しているものの、武道の表情から何事か悟ったらしい。
「誰だと思う? ウン、噂の後輩から助けを求める電話だった!」
このとき焼き鳥の盛り合わせが運ばれてきた。
「ごめん、この焼き鳥もらっていい?」
「いいけど?」
すると武道は店員を呼び止め、焼き鳥を包んでくれるよう頼んだのである。
「お土産、後輩はきっとハラ空かせてるだろうから」
「ってことは……」
「ごめんな。これから手伝いに行ってくるよ」
「うあー、国家公務員様、ご苦労様ですっ!!」
望月はとっさに敬礼した。その姿勢がまるで、コントに出てくる田舎のおまわりさんだったので、武道は思わず笑ってしまう。そして、
「ははは、これくらいで足りるかな?」
札を財布から抜いてテーブルに置いた。
「えー武道ちゃんそれ払いすぎ!」
と言う望月に首を振って、
「いいって。また今度ラーメンでもおごってくれ。じゃ、急ぐから」
次はゆっくり話そう、と言い残して武道は、風のようにすばやくその場を去ったのだった。
「……」
ひとり席に残された望月は、寂しげにビールの残りをあおって立ち上がった。
「じゃ、俺も帰るかな……お会計お会計……」
しかし、そうだ、と思いついて座り直した。
「俺も焼鳥買って奥さんに食べさせよ」
良いアイデアだと思い微笑する。
そしてもう一度、
「注文いいっすかー!」
よく通る声で店員を呼ぶのだった。
「焼き鳥盛り合わせもうひとつ! 持ち帰るんで包んでくださーい♪」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
恋愛
定員
15人
参加キャラクター数
15人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2019年08月24日
参加申し込みの期限
2019年08月31日 11時00分
アクション投稿の期限
2019年08月31日 11時00分
参加キャラクター一覧
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