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部活動のお時間です! ~運動部編~
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【剣道部編】
「すみません、畳を貸していただきたいのですが」
聞き覚えのある声に
御剣 刀
は竹刀を降る手を止める。
声の主、
八重崎 五郎八
は口角をもちあげると、再度お願いしますと頭を下げた。
その後ろで少し固まり気味なのは
大田原 いいな
。
刀自身には慣れていても、まだ武道場にいるすべての男子に慣れているわけではないようだ。
しかし、こうやって競技歌留多同好会の場所借りに付いてくることで、徐々に慣れていこうとしていた。
そんな姿に刀は少し目を細める。
「ああ、持って行っても大丈夫ですよ、運びましょうか?」
「いや、練習の邪魔しちゃ悪いし自分たちで運ぶわ。ありがとう」
踵を返した五郎八の後を、いいなも小さな会釈を残してついていった。
待機していた
桜井 ラッセル
は1枚。五郎八といいなでそれぞれ1枚。
さくさくと運んでいく五郎八といいなの後ろをラッセルがふらふらとついて行く様を、刀はしばし心配そうに見守っていた。
「刀くん?」
防具をつけ、面を片腕に抱いた
橘 千歳
が不思議そうに声をかける。
「練習始めよう」
「ああ、そうだな」
剣道部の面々がそれぞれ防具をつけ、面の横に正座をする。
部長の一声に一礼し、2人組になりきりかえし稽古を開始する。
真剣な打ち合いではなく、動きを確認する稽古である。
互いの動きを意識し足のさばき方や間合いの取り方、呼吸法を身につけていく。
まずは中段の構えから送り足で間合いを詰める。そこから大きく振りかぶり右足を踏み込むと同時に大きく面を打つ。
そのまま前方に進みながら左右交互に面を打ち、同じように後ろに下がりながら4度面を打つ。
その動きを2度繰り返した後、正面から面を打ち、相手の横を通り過ぎる。
きりかえし稽古が終わったころに顧問の
島岡 雪乃
先生が現れた。
刀にとっては顧問であり担任であり学年主任である島岡先生だが、何よりも全く知らなかった剣道を知ろうとしてくれている心意気に好感を抱いていた。
知らないまま、普段姿を見せないくせに、口だけはさんでくるよりはずっといい。それが刀の感想だった。
「みなさん揃ってますか~? それじゃあ今日は予告していた通り、試合形式で練習しましょうか」
おっとりとした口調でそう告げる。
最近になって部活内でどもるようなことは少なくなった。
「今日は千歳が相手か」
「うん、よろしくね、刀くん」
互いに面をつけて正座する。
千歳にとっての刀は、いつも傍で実力を感じていた人。毎朝一緒に朝練に励んでいるからこそ分かる、自分との実力の差。
それでも今日、こうやって試合形式で打ち合うことができるのだから。どこまで通用するかわからないが全力で行こう。そう考えていた。
一方の刀は防具に違和感を感じて仕方がなかった。
「どうにも、防具があると動きづらいんだよな……」
面の中でぼそりと呟くが、これは剣道。殺すための技術だが、殺し合いではない。
「うん、切り殺すわけじゃないし、そのつもりで振るおう」
2人が進み出る。互いに竹刀を構えて、開始の合図が出された。
まず動き出したのは刀。間合いを一気に詰めて面を狙いに来る。
千歳はそれをしないでいなしつつ、一歩後ろに下がる。
今度は千歳が動く。細かな動きから胴狙い。しかし刀の竹刀が邪魔をしする。
そのあたりで千歳は少しの違和感を感じていた。
「いつも通り、一撃は早くて重い……けど、こんなものじゃないでしょ!?」
面の中で歯を食いしばる。
「手加減してるつもりなの?」
もしそうだとしたら。
自分の弱さに悔しくなり、刀を攻める。
面を中心に果敢に攻めていくが、すべて刀に薙ぎ払われる。
面の奥で刀が何を考えているのかはわからない。だからこそ、余計に悔しかった。
「具合が悪いわけでも、どこか痛めているわけでもないんでしょう? ……もう」
間合いを取り、再度詰める。
面までの空間が空いた。すかさず叩き込む、が。
「面一本」
刀の竹刀の方が数秒早く千歳の面を打ち抜いていた。
「はぁっ、もう、負けた!」
千歳は面を脱ぎ刀に不機嫌そうな顔を向ける。
その表情に刀は困ったような笑顔を見せた。
部活が終わり、正座したまま黙祷して武道場を後にする。
日が長くなり、空はまだ明るい。
「ねぇ、今日どこか具合が悪かったの?」
下校途中、千歳は刀に探りを入れるように話しかける。
試合後の様子を見ていても、具合が悪い素振りなど一切ないことは百も承知の上だ。
「いや、いつもと同じだけど……」
刀の返答にまたも不機嫌そうな顔になる千歳。
男女差、実力差と、まだまだ埋められないものはたくさんある。けれど、それを理由に手加減されるのは釈然としない。
「刀くんのばかっ!」
思わず口から出た言葉に刀は少しびっくりしたような、困ったような表情になる。
「えーっと、いやほら……そうだ! バイト先の喫茶店に美味しいケーキがあるからさ、よって行かないか?」
なぜ怒られているのかわからないが、ひとまずケーキで誤魔化そうとする刀。
そんな刀に千歳の表情はますます曇る。
「誤魔化そうったってそうはいかないんだから。同じ手に何度も乗ると思うの?」
ふん、と顔をそむければ刀はおろおろし始める。そんな様子に思わず小さく噴き出す千歳。
「……もう、仕方ないなあ。もちろん、奢りなんでしょ?」
その一言に刀の表情が一気に明るくなる。
「ああ、もちろん奢らせてもらう」
「なら、しょーがないからついて行ってあげるわよ」
そう応えて千歳はリズムを取りながら足を進める。
「それともうひとつ」
刀の前でくるりと振り向くと、人差し指を突き付けてこう告げた。
「明日は土曜日だから、朝の自主トレのあともう一度お手合わせ願える? ただし、次は手加減なしで、ね?」
今度は刀がしょうがないなあ、と笑う。
「明日は一日、千歳に付き合うよ」
「やった♪」
竹刀を背負った2人の背中を、夕日が赤く染めあげていた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
時織椎
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
学校生活
スポーツ
定員
1000人
参加キャラクター数
66人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年08月08日
参加申し込みの期限
2013年08月15日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年08月15日 11時00分
参加キャラクター一覧
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