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部活動のお時間です! ~運動部編~
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【バスケ部編】
「よし、今日も一番乗りー!!」
勢いよく体育館に駆け込んできたのは
戌井 創
。あほ毛がひょこひょこと揺れている。
創の日課は部活前に誰よりも先に体育館に入り、一通り準備をし終えた後他の部員が来るまで走って体を温めること。
今日も元気に、時にはバスケットボールをつきながら。
そうこうしているうちに先輩や同級生が体育館に入ってくる。
「今日もやってんなぁ戌井ー!」
「せんぱーい待ってましたよー!」
先輩方もそれぞれ準備ができた人から創に倣って走り出す。全員が列に加わりさらに数周。最後に2周ダッシュするのだが、創のスピードについて来れる1年生はまだ現れていない。
「お前やっぱ速いわー」
「取り柄ですもん!」
部長の指示で円形に座り、ストレッチを開始する。声を出しながら筋を伸ばしていく。
「みんな、おはよう」
「あ、おはようございますー!」
顧問の
高野 有紀
先生が体育館に入ってくる。すぐさまその周りに集合し、今日の練習メニューを確認する。
「後半はミニゲームやるからな。怪我するなよ」
全員の声が揃った返事を聞き、高野先生はよし、と頷く。そして付け加えるように創を呼び止めた。
「戌井、お客さんだ」
「えっ?」
高野先生の指が指し示す方向を見ると、体育館の入り口で愛すべき先輩、
添木 牡丹
が手を振っていた。
「牡丹先輩っ! どうしたんですか!?」
「創くんの応援に来たんですぅ、お邪魔、でしたか?」
うるっと瞳を濡らした牡丹に創は慌てて首を振る。
「そんなことない! 先輩が来てくれるなんて思ってなかったから……、すっごく嬉しいよ!」
「えへへ~、いっぱい差し入れも持って来たんですよ、あとで食べましょうね♪」
ラブラブオーラ全開の2人に一部の(恋人のいない)部員たちが顔を背ける。
「くそ……俺たちだっていつかは彼女にあんな風に応援来てもらうんだ……」
「ああ、彼女のお手製の弁当食べて、あーんとかしてもらうんだ……」
「彼女の前でゴールきめて、かっこいいとか言われちゃって……」
「他校の女子に言い寄られてるところ、彼女を抱きしめて、俺にはこいつがいるから、って……」
「妄想はいいから現実に帰ってこい」
高野先生にバインダーの角で頭を叩かれて、部員たちが崩れ落ちる。
現実はいつだって厳しいものなのです。
「先輩、ボールが来たらちゃんと逃げてくださいねっ、危ないですから!」
「うふふ、わかった。ありがと、怪我しちゃだめだよ?」
「はいっ! 見ててください!」
走り出した創はいつもよりも足取り軽く。その後ろ姿を牡丹は惚れ惚れとした笑顔で見送った。
前半は2人組での練習がメインとなる。パス練習から1on1、ディフェンスの練習も欠かせない。
「お前とやるとディフェンスの練習してるのかダッシュしてるのかわかんなくなるぜ」
「褒めても何も出ませんよーっ!」
1on1であればディフェンス1人抜いてしまえばそこから先は創の独壇場だ。
スピードを生かしてゴール下を攻める。が、跳ね返って落ちてしまう。
「えーっ! 今のなし! もう1回やらせてー!」
「わがまま言うんじゃねェよ、ほら次お前がディフェンスな」
牡丹にいいところを見せようと頑張るが、シュートはまだまだ苦手のよう。
しかし失敗する姿も、牡丹にとっては愛らしい創の一面。高野先生の後ろに座って、にこにこと見つめていた。
そんな牡丹を視界の端にとらえて、創も思わず顔が綻ぶ。
「よーし、次! 次行きましょう!」
「張り切り過ぎだっ」
組んでいた部員に呆れられつつ、1on12本目。部員も手馴れてきてそう簡単には抜かさない。
「でも、牡丹先輩の前で僕は、かっこ悪いとこ見せられないのっ!」
「おうっ!?」
フェイントを入れて抜ききるとそのままゴールへ。
「は、い、れっ!」
伸ばした腕から離れたボールは、ボードに上手くぶつかりストンとネットから落ちてきた。
「やった! 入ったー! 牡丹先輩やりましたー!!」
「すごいね創くん、かっこいいですー!」
2人のやり取りに、やはり一部の部員が涙を飲む。しかし背後で高野先生がバインダーを片手にいい笑顔で見つめてくるので妄想は自分の脳内だけで展開した。
「よし、じゃあフリースロー5本入れたやつから休憩な」
高野先生の言葉に部員は2つのゴールに分かれて順番にフリースローを打っていく。
が、創はなかなか入らない。ようやく3本入れたときには他の部員はみな入れ終わり、休憩に入っていた。
「創くん、頑張ってください!」
「牡丹先輩っ!」
牡丹の応援に応えようとまた1本。一部の部員から小声で「落とせー」という呟きが聞こえたが、創が集中しているうちに静かになっていた。
ちなみにその部員は、その後牡丹と廊下ですれ違うたび腰を90度に折って挨拶しているところが目撃されるようになったという。
5本入れ終えた創を満開の笑顔で牡丹が迎える。
「お疲れ様です創くん、かっこよかったですよ」
「えへへ、ありがとね。でもあんまり近づくと汗臭いかも」
「大丈夫ですよ、はい、蜂蜜レモンドリンク」
水筒から注がれたドリンクを創に手渡す。
そしてついでに他の部員にも声をかける。
「あの、みなさんの分もあるのでよろしければ……」
その言葉に特に一部の部員が過剰な反応を示す。
「い、いいんですか!?」
「例え戌井のついででも構いません! いただきます!」
「女の子の差し入れだぁあ!」
「ありがとうございます、ありがとうございますっ!」
「お、大げさですよぅ」
予想以上の喜ばれように牡丹は少し驚きながらもひとりひとりにドリンクを手渡していく。
その様子に創は少し面白くない様子。
「牡丹先輩っ!」
「わあ、もう、いきなり抱き着いたら零れちゃいますよ?」
「僕のこと、構ってくれないの?」
上目づかいで、ちょっとだけ頬を膨らませた創の姿に牡丹は文字通りノックアウト。
鼻血こそ出しはしなかったが、入れかけていたドリンクを水筒ごと部員に押し付けると、創に向き直り全力で抱きしめる。
「そんな可愛い顔しないでくださいよぅ! 創くんが一番に決まってるじゃないですかぁっ!」
牡丹の豊満な胸に押しつぶされ少し苦しそうではあるが、その表情はとても幸せそう。
「なぜだろう、とても負けた気がする」
「俺もだ」
「馬鹿だな、もともと勝ち目なんてなかったんだよ」
「ああ……」
牡丹にもらったドリンクの味を噛みしめながら、一部の部員たちはひっそりと涙を拭うのだった。
「創くんの大好きな具材でおにぎりも作ってきたんですけど……これは終わってからですね」
「本当に!? ありがとう牡丹先輩。僕、後半ももっと頑張るよ!」
「うふふ、楽しみに見てますから、怪我だけはしちゃダメですよぅ?」
「任せてよ!」
休憩時間が終わり、コートに走っていく創を見ながら牡丹は今すぐ彼を抱きしめたい衝動に駆られていた。
「ああ、創くんに抱き着いていたいなー、でも部活中だし……」
部活中は我慢する、と決めて体育館に来たのだが、休憩時間につい抱きしめてしまってからもっと抱きしめたくてそわそわとしている。
彼の小柄な体を包み込んでぎゅーっとして、できれば2人っきりの場所でひたすらいちゃいちゃしていたい。
そんな願いが沸いてくるが、我慢我慢と言い聞かせ己を保っている。
「創くん……」
名前を呟くだけで高鳴る心臓に、牡丹は酔いしれる。
わがままだとは思うけれど、どんな時でも彼を一番近くで見ていたい。そう願うのだった。
「ミニゲームだがくれぐれも無茶はするなよ。特に戌井」
「はいっ!」
「張り切るのは結構だが、周りはちゃんと見ろよガード」
「はい、気を付けます!」
両頬を叩いて気合を入れる。ここでミスなんかした日には、牡丹先輩の応援の元、試合に出るということが叶わなくなってしまう。
「よし、時間は5分。審判は私がやるが、できるだけファールは出すなよ。始め!」
デジタルタイマーがカウントダウンを始める。背の高い先輩同士がジャンプしボールを奪い合う。
最初にボールを手にしたのは創のチーム。すぐさまオフェンスゾーンに駆け抜けてパスを受ける。
「僕にマークが来るのはお見通しだよ!」
2人掛かりで創の妨害に入った相手チームの穴を見つけ、パスを放つ。外から走りこんだ部員がシュートを入れて、先制。
喜ぶ暇もなくディフェンスの形をとる。相手チームはつっこまず、ドリブルをしながら着実にゴールに近づいていく。
相手チームのガードは創よりも頭一つ背の高い2年生。さっきまで創と牡丹の姿を自分に重ねて妄想を繰り広げていたが、今はそんなことを微塵も感じさせない真剣な眼差しで創の前に立っていた。
緩急をつけた動きに翻弄されないように食らいつくも、パスを回されシュートを入れられる。
気を取り直してオフェンス。次は同じようにドリブルをしながらチームメンバーが配置につくのを待つ。
フェイントからパスを放ちディフェンスの邪魔をする。そのまま切り込んでいった部員がシュートを外し、リバウンドボールは相手チームへ。
くるくると展開していく試合に、牡丹はただ目で追う事しかできなかった。
「空いてるとこがあったらどんどん投げちゃって! 絶対捕まえるから!」
見惚れている牡丹の前を、シューズを鳴らしながら創が駆け抜ける。
宣言通り、相手チームの死角にできたスペースに入り込み、投げ込まれたボールをキャッチ。
「これでとどめだっ!」
と創がシュートを放つのと追いかけてきたディフェンスがボールを叩き落とすのはほぼ同時だった。
「おい、いn「創くん!?」
チームメイトが駆け寄るよりも先に牡丹が動く。
ゴールの下にはボールを顔面で受け止めて鼻血をこぼしている創の姿が。
「だ、大丈夫ですか!? すぐに手当てしますから!」
創にたどり着く前に一度足を取られるが、たどり着いた後はてきぱきと応急処置を済ます。
高野先生にきりっと「保健室へ行ってきます!」と告げると静止がかかる前に体育館を飛び出した。
「創くん、真上を向いちゃだめですよ」
「う、うん」
人気のない保健室に運び込み、ベッドに腰掛けさせると包帯を取り出す。
「どうしよう、ろっこんで治しますか?」
「いや、すぐ止まるから大丈夫」
牡丹のろっこん「傷移し」は包帯を巻いた対象の傷を自分に移すことができる。
しかし今回は鼻血なので創が気を使ったようだ。宣言通り、血はすぐに止まり牡丹の表情が緩む。
「よかった……あれほど怪我しないようにって言ったじゃないですかっ!」
「ご、ごめんなさい、つい夢中で」
しょぼんとしてしまった創に、ため息をつきつつも許してしまう牡丹。
「しょうがないですね……じゃあ、心配させたお詫びに、ぎゅーっと抱きしめてくれますか?」
「えっ、あ……もちろん、よろこんで!」
牡丹に促されてぎゅうっと抱きしめる創。牡丹は満足そうに、そして幸せそうに息を漏らした。
「えへへ、やっぱり創くんじゃなきゃだめです。私の癒しです♪」
「牡丹先輩が嬉しいなら、僕も嬉しいなっ」
釣られてえへへーと笑う創の両手に牡丹はそっと何かを握らせる。
「……? これって……」
「健康祈願と、大願成就、なんです。手作りなんですけど……」
手作りのお守りを渡し、恥ずかしそうに眼を逸らす。
「次の試合は、ちゃんと怪我せずに活躍してね? 応援、してますから」
表情を見られないように創を抱きしめ、その耳元でそっと囁く。
「活躍できたらご褒美、あげちゃいます♪」
創の喉が鳴るのを聞きながら、抱きしめたままその頭を撫でる。
その表情は今までの慈しむような笑みとは違い、どこか妖艶な雰囲気を醸し出していた。
「僕、次は絶対、牡丹先輩に勝った姿を見せてあげますね!」
「はい、楽しみにしています♪」
夕焼けが窓の外を染める中、保健室では2人だけの空気がゆっくりと流れていった。
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シルバーシナリオ(150)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
学校生活
スポーツ
定員
1000人
参加キャラクター数
66人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年08月08日
参加申し込みの期限
2013年08月15日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年08月15日 11時00分
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