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部活動のお時間です! ~運動部編~
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【陸上部編】
青物 といき
は星ヶ丘寮の自室に供えられた鏡に向かっていた。
鏡には部屋に並べられたシューズやウェアが写りこんでいる。
そんな空間を背景に映る自分の姿をじっとにらみつけていた。
「ふぅ……」
小さくため息をつくと、その髪にそっと手を差し込む。
ややあって、といきの髪を彩っていた虹色のエクステ。
ぱさり、ぱさりと、すべてのエクステを外し終えると、それをまとめて仕舞い込む。
「いつもの日常から、非日常の世界へ」
特徴的な虹色を抜かれた髪を荒く整えると、拳を鏡に突きつけた。
「ここからは、陸上部の青物といき、だにゃ」
陸上部は本土で行われる記録会に参加するため、寝子島高校に集合していた。
その中でも誰よりも早く高校に到着していたといきは、軽いアップのつもりでランニングを開始する。
人々が動き出す前の静かな時間。風や鳥の鳴き声だけを耳に、といきは自分の世界に入り込んでいた。
ふと部室の方へ目を向けると、陸上部の顧問、
浅井 幸太
先生がさわやかな笑顔でといきを見ていた。
「おはよう、今日も早いな!」
「にゃ、浅井センセー」
慌ててフードをかぶり、髪を隠す。
浅井先生はそのフードの上からといきの頭を撫でる。
「あんまり気を張りすぎるなよ」
「にゃっ、ぐちゃぐちゃになっちゃう!」
「朝練もいいが、本番までにバテるなよ?」
「わ、わかってる! にゃ!」
思わずフードを目深に下げて、表情を読み取られないように隠すといき。
珍しく教育者のような満足げな顔をしている浅井先生に1人の鉄砲玉がつっこんできた。
「浅井せんせー!! おはようございまーす!」
「ぐふぅっ!」
思わずうめき声をあげる浅井先生。その姿に鉄砲玉、
桃原 空音
は声をあげて笑う。
「せんせーそれはちょっと大げさすぎますよぉ」
「今のは痛いと思う……」
そう呟いたといきの声は若干引きつつ。
空音は照れ臭そうにえへへと笑った。
「真央ちゃんと一緒に差し入れ作ったんです! 食べてくださいねーっ!」
集まった部員の点呼を取り、バスに順次乗せているところで同じ陸上部所属の
新居 双永
が通りかかる。
「おっ、そっか、今日は記録会なんだっけ」
「にいちゃんやん、そっちはなにしとん?」
直風 満帆
が窓から顔を覗かせた。
「応援団! サッカー部の予選なんだよ」
「そっかあ、頑張って応援してきてなー! ウチらの分も!」
「任せとけよ! あ、そうだ、まだ出発まで時間ある?」
「え、あっと、せんせー!」
満帆はバスの窓から浅井先生に手を振って合図を送る。
浅井先生は、危ないからひっこめとジェスチャーで返した後双永と一言二言会話を交わした。
ややあって双永は遠くに集まりつつあった応援団の面々を呼び集める。
そして双永を中心にV字型に陣形を整えると、
「私立寝子島高等学校の健闘を祈り! ここにエールを贈る!」
「押忍!」
背陣に用意された太鼓に合わせて団長である双永が、それに次いで残りの団員達も声を張り上げる。
応援団の力強いエールに、目に見えて陸上部員たちのモチベーションが上昇していた。
「お前らの分も走ってきてやるよ」
「ありがとうなのだー!」
金戸 幸虎
が素直じゃない言葉を吐き、
後木 真央
が素直に喜んで手を振る。
応援団に見送られながら、陸上部を乗せたバスは本州に向かって走り出した。
2時間ほどバスに揺られ陸上競技場に到着する。
浅井先生と空音と真央が当日のタイムテーブルとゼッケンを受け取りに本部に行っている間、他メンバーはテント下に荷物を運びこむ。
「いやーかなり強豪校が揃ってるねぇ」
2年の
宇佐見 望月
は悔し涙を飲んだ昨年の記録を越えようと意気込んでいる。
「去年みたいなことにはならねぇぜ!」
望月の肩に腕を回し、
冴木 竜司
もにやりと口角をあげる。竜司の昨年度の記録は、最下位。もう二度とあんな記録は出さないと心に誓っていた。
「ここで1位とったらまゆ先生ちゅーさせてくんねぇかな!」
「あほか」
竜司のゆるぎない発言に望月が真顔でつっこみを入れる。
そうこうしているうちにタイムテーブルとゼッケンを抱きしめた空音と真央が帰ってきた。
「仮止めするからユニフォーム貸してくださいねー」
「真央ちゃんもお手伝いなのだ!」
空音は出来るだけ丁寧に、真央は中学時代の経験もあり、手際よく縫い進めていく。
「今日はハードルやってからの中距離が先か」
桐野 正也
が配られたタイムテーブルをなぞりながら目で追っていく。
「ハードルが全体の中で一番早いな、侑大丈夫か」
正也に声をかけられて思わず
七音 侑
はびくりと体を震わせた。普段の元気な様子とは違い、どうやら緊張しているようだ。
「うああ、きりのん先輩ぃい! どうしよう、私ちゃんと完走できるかなぁ!? 1人だけハードル倒したりしないかなあ!?」
半分泣きそうな瞳で正也にすがりつく侑。こんな大がかりな記録会に来ること自体が初めてで、最初からパニックに陥っていた。
「だーいじょうぶだって。ほら、わ ら え よー」
「にぃ、い、いひゃいれす……」
緊張しっぱなしの侑の頬をひっぱり無理やり口角をあげさせる正也。
その顔がよほど面白かったのか、正也は小さく噴き出す。
「おうおう、その顔の方が良いぞ」
「からかわないでくださいよぅ」
そう返しつつも、侑の表情は先ほどよりも幾分明るくなっていた。
「そうだぜ? 俺みたいに最初からぶっとばして最下位なんてことはねーだろ!」
竜司も自分の記録を自虐ネタに後輩たちを鼓舞する。笑っていいのか判断しかねる微妙な空気がテント内に流れたが、当の竜司本人はそんなことお構いなしに笑っていた。
「もし……時間に余裕がある、なら……円陣を、組みませんか?」
「おお、いいねいいねぇ! 組もうや、円陣!」
志波 拓郎
の提案に竜司がノリ、浅井先生を中心に手を重ね合わせる。
「おい手ぇ冷てぇよ。誰だよ緊張してんの」
「お前も人のこと言えた義理か?」
幸虎の皮肉に望月が笑い、全体の空気がほんの少しだけ和らぐ。
「いいか、今日は記録大会っていう大きなイベントだけど……気負う必要はねぇ! 普段の俺達の練習内容をそれぞれ出してばいいんだ! だから、楽しくやるぞ! はい、浅井先生からも一言!」
竜司に振られて浅井先生が掛け声をかける。
「寝子高陸上部、行くぞ!」
「「「「おう!!」」」
まずはハードル。侑の周りには大会上位常連の青海大学付属高校をはじめとする他校の生徒が集まっている。
「うわぁ、みんな背が高いなあ。体格違い過ぎるに……」
身長155センチの侑より頭一つ高いような、そんな選手たちに紛れて侑は待機場所に。
耳に届くのは自分の心臓の音ばかり。落ち着かなければならないという気持ちだけが先行して余計に焦り始める。
「あうぅ、どうしよう、やばいよう……」
侑は両手をぐっと握る。自分の体の一部ではないかのように、その手は冷たく冷え切っていた。
脈打つ首筋に手を添える。ふと、先ほど正也にされたように自分で口角を持ち上げてみる。
円陣を組んだ時の空気がよみがえり、自然と笑みがこぼれた。
「よっし、やってやるに!」
ちょうど侑がスタートラインについたとき、拓郎は既に飛び終え、他出場選手の記録待ちとなっていた。
円陣を提案したのは拓郎だったが、何よりも自身が一番緊張していた。しかし侑や他の1年生部員の様子をみて、自分だけではないと悟り円陣の提案に至ったのであった。
しかしやはり初めての記録会。他校や上級生の走り、飛びに意識を持って行かれる。
「やっぱり……中学の時とは、違うんだな……」
高校に入学してから自身も成長したが、それでもやはり上には上がいるというのを見せつけられていた。
現在の走り幅跳び暫定一位は本土にある公立高校の3年生。記録は拓郎よりも30センチ近く上だった。
その記録に、拓郎はわずかながら興奮していた。自分もいつか、その高みに近づければいいと。
そして無事に予選を通過し、待機テントへと戻って行った。
中距離組の真央と満帆はハードルを撤去したトラックを走り終えていた。
膝をつき、肩で息をしている満帆はぎりぎりながらも予選通過。一方真央は惜しくも予選落ち。
同じように汗を拭いながら、満帆と共にテントに戻ってきた。
「真央ちゃん、満帆ちゃん、どうだった?」
「真央ちゃんはだめだったのだー……。決勝では、空音ちゃんと一緒に記録したりするのだ。みんな頑張ってほしいのだ!」
「き、きつかった……」
満帆は地面にひかれたビニールシートに倒れこむ。
「あ、いいのがあるよ! 昨日真央ちゃんと一緒につくったんだ!」
空音が満帆に差し出したのは保冷パックで保存していた冷たい蜂蜜レモン。
爪楊枝でレモンを突き刺し、はい、と手渡す。
「んぅ~っ、冷たくて甘酸っぱいっ、ありがとおなー」
蜂蜜レモンを味わいつつ、テントの日陰にころころと移動して邪魔にならないように端による。
全身が心地よい疲労感に包まれていた。
「あかんわ……さっきのんで1周約85秒やろ? 中学ん時と、1周のペースあんま変わってないやん……周り速いわ」
満帆の中学時代のベストタイムは10分38秒。今回の記録会では10分30秒に乗せたいところではあるのだが。
唸っている満帆を見ながら、真央はふと、隣に座っていた拓郎に声をかけた。
「拓郎ちゃん、聞きたいことがあるのだ」
「ん……?」
「拓郎ちゃんは……なんで陸上部なのだ?」
「なぜ、か?」
「真央ちゃんは、どこまで行っても自分のせいなところが一番好きなのだ。……予選落ちしちゃったけど、それもやっぱり真央ちゃんの力不足だったからなのだ。他の誰でもない、自分自身の」
真央の真剣な表情から紡がれる言葉に、拓郎は静かに耳を傾ける。しかし真央はすぐにいつも通りの笑顔になって話を打ち切った。
「いきなり変なこと聞いてごめんなのだ。決勝も頑張ってほしいのだ!」
その言葉を残し浅井先生の方へ走って行った真央の後姿を眺めながら、拓郎は小さくつぶやいた。
「……なぜ陸上なの、か」
長距離組、高跳び、ハンマー投げの予選も終わり、お昼休憩に入る。
「真央ちゃん特製クッキーもあるのだ! たーんと食べるのだ!」
「わかった、わかったからあんまり口につっこまないで、ほふぃいんふぁけふぉあ(ほしいんだけどな)!」
「えー? もっちゃんセンパイ何言ってるのか全然わかんないのだー!」
ゼリー飲料を片手に持った望月の口に、真央は差し入れのクッキーを休みなく詰め込んでいく。
望月はそんな真央を手で制しつつ、ふがふがと言いながらすべて胃におさめる。
「美味い、美味いけど口につっこむのだけは勘弁!」
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時織椎
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シルバーシナリオ(150)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
学校生活
スポーツ
定員
1000人
参加キャラクター数
66人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年08月08日
参加申し込みの期限
2013年08月15日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年08月15日 11時00分
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