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寝子島高校
部活動のお時間です! ~運動部編~
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部活動のお時間です!
【野球部編】
とあるよく晴れた日。高校生ならば制服に身を包み、教室に座っていなければならない平日の朝。
彼らはユニフォームに身を包み、黒土の上に整列していた。
――今日は夏の甲子園出場をかけた、神奈川県大会第5試合目。
相手はこの大会ダークホースと噂される某私立校。勝てばベスト8という負けられない試合。
試合のサイレンが高らかに球場を震わせた。
「よっしゃ、そいじゃあいっちょブワーッといくでぇ!」
山路 源太郎
の掛け声で守備陣がグラウンドへ駆け出していく。
太陽は三塁側に日陰を作り、球場の気温をじわじわを上げていた。
「早いとこケリつけんと、今日は暑うなるで……」
そんな太陽を見上げながら、源太郎はキャッチャーマスクをかぶり腰を落とした。
相手校トップバッターは左打ちのセカンド。小柄ながら足で引っ掻き回すのが得意だと、
天馬 ひびき
の事前に提示したデータに記されていた。
(まずは1人、様子見がてらやなあ。一塁は踏ませんけぇのう)
寝子高エースピッチャーの投げ込んだボールが、源太郎のミットに綺麗に収まった。
球審のストライク宣言を耳にしながら、ひびきはスコア表に書き込んでいく。
時折横に座る桐島先生の表情を伺いながら、ぱたぱたと足でリズムを刻む。
「今日も午後からは暑くなりそうですねー」
「……そうだな。この時間の三塁側ベンチでなら、選手たちも熱中症にはならないだろう」
「ですね。この調子で抑えていけたらいいですね」
雑談に応じながら手元のスコア表に3アウト目を書き込む。
さくさくとピッチャーの投球数を数える。その数21球。
「粘ってきたな。さすがダークホースと言われるだけはある。初回からこの数字か……」
「桐島せんせ、どやった? 配球はあんな感じでええかのう?」
攻守交代のためベンチに戻ってきた源太郎がキャッチャーマスクを脱いで額の汗を拭った。
「そうだな。投球数を抑えるためには打たせて取るのが一番だが……ピッチャーの調子がいいならこのまま続けよう。ただし疲労の色が見えたらすぐに交代だ」
「了解、ほんじゃま、次は打ったるでぇー! ジマ頼むで」
「任せろって! ちゃーんとお前まで打順回してやっから!」
吉島 薫
と源太郎は互いの拳をぶつけ合う。むき出した白い歯と、2人の坊主頭が汗できらりと光った。
薫はそのままヘルメットを片手にバッターボックスへと向かう。
ベンチからは先頭打者へのエールが沸きあがった。
「ちゃんと水分補給してくださいねー、試合前に配った蜂蜜レモンドリンク残ってますから!」
ひびきの声掛けにスターティングメンバーたちはそれぞれコップを手にする。
その姿を確認してひびきはグラウンドに集中を戻した。
レフトスタンドではチアリーディング部【クラウンキャッツ】のメンバーたちが応援を開始していた。
先頭を飾るのは
姫神 絵梨菜
。黄色のポンポンを高く掲げて他のメンバーたちと声をそろえる。
「GO! GO! Let’s GO! 寝子島! FIGHT! FIGHT! 寝子高ー!」
スリットの入ったスカートから美脚を振り上げ、チーム士気を高めていく。
ラジカセから流れてきた応援歌に乗せてバッターの名前を叫ぶ。曲は少し前に流行ったロボットもののゲームソング。
「いけー! いけー! かっとばせよ! かっとばせー! ジーマ!!」
スタンドの応援を背に受けながら、薫は勢いよくバットを振る。
手元のあたりに当たったボールはイレギュラーバウンドを起こしサードの後ろへと転がって行った。
「ナイスヒット!」
絵梨菜の一声に併せてチアリーダーたちがボールを打つ真似をする。そして前後の2人でハイタッチ。黄色いポンポンが太陽の光を浴びて鮮やかに光っていた。
次の打者がバッターボックスに入ったのを確認して次の応援歌を流し始める。
曲は左打者に併せて某有名な左利きの曲を。
曲に合わせて脚を引き上げる度にスカートが揺れ、身に来ていた近所のおじさんや待機中の野球部員たちの視線を集めていた。
「チアもあっつい中応援してくれとるんや、ここは打たな漢とちがうやろ!」
1アウト1、3塁のチャンスで源太郎がバッターボックスに赴く。
「いっちょ、でっかいのいくで!」
流れ出したチャンステーマに合わせて振りぬかれたバットは、しかし宙を切って球審のストライクコールを受ける。
「っと、こいつはちょーっと恥ずかしいやないかい」
照れたようにヘルメットを下げると、再度相手ピッチャーと向き合う。
相手校のピッチャーは左腕速球系。身長180㎝を越える高さから振り落とされるボールは、スピードも重さも一般的な高校生の中ではずばぬけていた。
ピッチャーが振りかぶる。右足をあげ、一瞬動作が止まる。
その瞬間、リードを取っていた1塁ランナーがセカンドへ滑り込む。意識を取られたピッチャーは手元を滑らせ、ボールは源太郎の体の方へ。
「おっ」
乗り出し気味においていた身を引き、バットを振りぬく。
金属バット特有の高い音がしてボールがフェンスにぶち当たった。
「ええ球放ってくれてありがとうやで!」
寝子島高校1回の裏、源太郎タイムリーで2点先制。
得点が入り、スタンドでは部員たちがメガホンを打ち鳴らす。その音に負けじとチアリーダーたちも声を張り上げた。
「ナイスバッティング! 山路せんぱーい!!!」
3塁でアームカバーを外していた源太郎は、スタンドからの声に気付いて手をあげる。
日焼けした顔の真ん中で割れたあごと白い歯が輝いていた。
そのあとの打順は惜しくもゲッツーに抑えられ、2対0のまま2回表へと入って行った。
「山路先輩かっこよかったね!」
寝子島攻撃が終わったので水分を補給して休憩に入ろうとしていた絵梨菜のもとに同じ学年のチアリーダーが駆け寄ってきた。
「あんな悪球、外野まで運ぶなんて! かっこよくない?」
「かっこいいと思うよー、私たちのことも気に留めてくれるし、いい先輩だよね!」
お茶の入った紙コップを手渡しながら会話に応じる。
1年生のチアリーダーの中ではトップレベルの可愛さを持ち、グラビアアイドルとしても活躍している絵梨菜と、一般女子のなかでは可愛らしいそのチームメイトの方へ自然と補欠部員たちの興味あり気な視線が向かう。
「やっぱり私、付き合うなら山路先輩みたいな人がいいな!」
「えっ、この前は水泳部の先輩って言ってなかった?」
「引き締まった体も好きだけどさー、山路先輩みたいな包容力のある人もいいと思うの!」
目を輝かせながら語るチームメイトの言葉に、ダイアモンドの要に座る源太郎を見やる。
ピッチャーから放たれたボールが源太郎のミットに吸い込まれていくのが見えた。
「……水泳でも、野球でも、本気で打ち込んでる人はかっこいいよね」
「ん、そだね!」
レフトスタンドのチアリーダーに、太陽に負けないくらい輝かしい大輪の笑顔が咲いた。
試合は1点を返され2対1のまま5回の裏が終わり、補欠部員たちが競ってグラウンド整備に走って行く。
相変わらず太陽はグラウンドを照りつけていたが、僅かながら試合開始時よりも濃い雲がかかり始めていた。
「っと、ドリンクの補充終わりましたよー! 汗かいてるぶんちゃんと飲んでくださいねー!」
空になったペットボトルを片手にひびきがベンチ内に声をかける。
ベンチ内に置かれた給水用のタンクには薄められたスポーツドリンクが並々と注がれていた。
「ひびき、スコア見せてくれねぇか?」
「あ、はいはいちょっと待ってね!」
一足早く整備から帰ってきた
新庄 武蔵
にひびきはそれまで書いていたスコアを手渡す。
寝子島高校のピッチャーの投球数は既に100球を越えていた。ベンチの端で氷を肩に当てながら源太郎と話しているピッチャーを見ながら、武蔵の脳内にそろそろやばいんじゃないか、という考えがよぎる。
決して強豪と言われるような高校ではなく、エースと同じレベルで相手を抑えられるようなピッチャーが控えにはいない。
エースが崩されたら少し危ないかもしれない。そんな危機感が武蔵の中を駆け巡った。
「新庄、お前次代打で入るぞ」
「え、俺ですか?」
桐島先生から唐突に告げられた言葉に、武蔵は持っていたスコア表を取り落とす。
1年生でベンチ入りしているだけでもすごいことなのだが、試合中盤から交代で出れるというのは武蔵にとっては夢のようであり、それと同時にプレッシャーでしかなかった。
「し、しかし俺は!」
「新庄」
桐島先生の眼鏡の奥で瞳が細められる。
「お情けでベンチに入っているわけではない。ベンチに居るからにはそれ相応の仕事をしてもらおう」
「っ、はい!」
眼鏡を2本の指で押し上げると、桐島先生は何事もなかったかのようにベンチに座りなおした。
その隣でひびきがにやにやと笑っている。武蔵と目が合うと、声には出さず口の形だけで「がんばれっ」と言って見せた。
6回の表が終わり、1アウトから武蔵の打順が回ってくる。ここで塁に出ればゲッツーを取られない限り1番の薫に打順をつなぐことができる。
「落ち着け、落ち着けよ俺。大丈夫、あれだけ練習したんだ。俺は、打てる!」
ホームランを打つ勢いでバットを思い切り振りぬく。金属バットから手首に抜ける衝撃に、思わず力を込めた。
ボールははじかれセンター前の浅い位置に小さくバウンドをつくりながら転がっていく。
武蔵はボールの行方を見るか見ないかといううちに全力で1塁へ駆け出して行った。
武蔵がヘッドスライディングでファーストベースに滑り込んだのとファーストのミットが音を立てたのはほぼ同時だった。
球審の動作がスローに見える。そして、
「セーフ!」
6回の裏、1アウトから見事に出塁してみせたのだった。
武蔵の次の打者は惜しくも凡退し、2アウト1塁から薫が打席に立つ。
薫はベンチに座る桐島先生のサインを盗み見ると、少しだけ動揺したような表情を浮かべた。
しかしすぐに顔を引き締めると、少し短めにバットを持ち、ヒッティングの構えを取る。
相手ピッチャーが投球フォームに入ったと同時に武蔵が2塁へと走りだした。
それを見てキャッチャーが少し体を反応させる。ボールは外に逃げる変化球。
上手く半身で捕球できればそのまま2塁を刺すことができるかもしれない。
そんなキャッチャーの思惑は残念ながら達成することは叶わなかった。
「よい、せっ」
ヒッティングから素早くバントの構えに持ち直すとサードラインぎりぎりを3回転。そしてぴたりと止まるバントを転がす。
薫はすかさず1塁へ。サードとキャッチャーが互いにボールに駆け寄り、セカンドに入っていたショートが慌ててサードのサポートに回るがそのあいだに武蔵が走り込みの成果を活かし3塁へ滑り込む。
相手のエラーを誘うプレイに3塁スタンドからは歓声が、1塁スタンドからため息が生まれた。
3塁に到達した武蔵は思わずサードランナーコーチとガッツポーズ。
このまま寝子島高校の流れに向かうように見えた。
しかし続くバッターは相手ピッチャーのストレートに押し負け凡退。得点のチャンスを生かし切れず攻守交代。
「打てなかったものは仕方がない。このまま粘っていくぞ」
桐島先生の言葉に大きく頷く部員たち。
しかし投球数150を超えたピッチャーの制球に乱れが見え始めた。
フォアボールで打者を2人出塁させたところでタイムアウト。
チームメイトの誰が見てもわかるほど、ピッチャーは疲労していた。
源太郎がピッチャーの肩を叩く。
「お前だけが背負い込むもんと違うで。前にはワシがおる。後ろにはこいつらがおる。安心して投げてみい」
源太郎の言葉までは聞こえていないが、マウンドに集まった部員たちの雰囲気を見て、桐島先生は控えを呼ぼうとしていた手を止める。
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シルバーシナリオ(150)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
学校生活
スポーツ
定員
1000人
参加キャラクター数
66人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年08月08日
参加申し込みの期限
2013年08月15日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年08月15日 11時00分
参加キャラクター一覧
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