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部活動のお時間です! ~運動部編~
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【相撲部編】
神出鬼 没
は登校中に買ったおかしを食べながら部室への道を歩いていた。
プールからは水の音が。野球部とサッカー部は試合、陸上部は記録会で島の外に出ているためいつもよりグラウンドががらんとしている。
その一角ではどうやら探検部と思わしき人たちがテントを組み立てていた。
「おやあ、あれは天野だねぇ。楽しそうさね」
遠目に見えた相棒の姿に没は少し笑顔になる。
「天野も部活頑張ってるさね、オイラも頑張ろうーっと」
最後の一口を押し込み、部室棟へ。
部室には巨体の顧問、
吉田 熊吉
先生とマネージャー
森 蓮
が相撲の歴史について語り合っているところだった。
「おう、来たか」
「こんにちは、没さん」
「ん……やっぱり部員はいないさねぇ」
毎回部室に来るたびもしかしたら、という期待を抱いているのだが、現実はそうはいかない。
当分男子部員は没だけのようだ。
「ま、いいさぁ! 熊先生、今日こそ勝たせてもらうさね!」
「いい度胸だ、相手してやろう」
土俵に上がり、とにかく吉田先生へ向かって行く。
小柄な没では吉田先生に掴みかかることすら難しいが、何度倒されても負けじと向かって行く。
陸上部上がりの体力とスピードで、徐々にだが吉田先生の服に腕が近づく。
しかしあと少しのところで土俵の外に投げ飛ばされてしまう。
「くっそー、負けないさねーっ!」
突進してきた没を吉田先生は事もなげに片手で押しとどめる。
没は必至で腕を伸ばすが、届かない。それどころか吉田先生はちゃんこの準備を着実に進めている蓮に指示を出す余裕すらもある。
「今日のちゃんこは肉類がないんだよな?」
「そうです。わがままではありますが、私の嗜好に合わせたものをつくろうかと」
「大豆はあるか、大豆は」
「用意はしていますが……」
会話の途中につっこんできた没を投げる。
「すりつぶしてつくねを作ろう。つみれの代わりだ」
「それはいいですね! さっそくやってみます」
つっこんできた没を投げる。
「おい、そのアボカドは何に使うんだ」
「タンパク質を補おうかな、と思いまして」
「間違ってもちゃんこに入れるなよ」
「……善処しますね」
つっこんできた没を投げる。
「それにしても今日はやたら材料が多いな」
「猫鳴館に交渉したらあれもこれもと……とても助かるんですが、やはり少し多かったですね」
つっこんできた没を投げる。
「うあーっ! 熊先生ちゃんと相手するさー!!」
「おうおう、だったらまずは俺に触れるところからだな」
不敵な笑みを浮かべる吉田先生に、没は少しだけ静かになる。
一瞬、長い前髪の隙間から猫目の三白眼が覗く。今までの稽古で学んだ基礎をしっかりと、体の使い方を思い出しつつ。
本気の一手をお見舞いする。
「おっ!」
思わず吉田先生が声をあげる程度に、今までどんなに頑張っても届かなかった吉田先生の服の裾に手をかける。
そしてそのまま張り手一発。
受け止めた吉田先生は最初は呆然と、すぐに嬉しそうな笑顔になる。
「神出鬼、お前やったじゃねぇか! 今のはよかったぞ!」
「本当さね!? やったー!」
ようやく吉田先生に触れられたことを飛び上がって喜ぶ没。
吉田先生も教え子の成長が嬉しい様子。
蓮も、そんな2人の様子をみてにこにこと笑っていた。
「はーぁ、頑張ったらおなかすいちゃった」
「もうすぐお鍋できますから、待っていてくださいね」
「んー! よし、ちゃんこ鍋できるまで熊先生勝負!」
そしてまたつっこんでは投げられるを何度か繰り返したのち、
「できましたよー」
という蓮の声がかかったころには没は体力を使い果たして吉田先生の肩の上でへばっていた。
「猫鳴館でとれた野菜中心ですが、大豆とひじきでつくったつみれもあります。お豆腐もたくさんありますからね」
綺麗に盛り付けられた小皿のちゃんこ。それにアボカドとトマトを使ったサラダまで用意されている。
「これを3人じゃあちょっときついさね……。あ、そうだ」
没は携帯を取り出しちゃんこ鍋を美味しさ2倍に見えるよう絶妙なアングルで写真を撮るとねこったーに流す。
『相撲部でちゃんこ鍋してるからみんなで食べよ! ご飯も募集中なのさ!』
「誰かが見つけたら嬉しいさー。いただきます!」
「今日のも美味そうだなあ」
一心不乱に箸を動かす2人を見ながら、蓮はふと、没に質問を投げかけた。
「没さんは……諦めない方ですね。なぜそこまで向かって行けるのですか?」
「だってこれはオイラが自分で決めたことだから。だったら最後まで諦めたくないもんね!」
まずは打倒熊先生、と付け加えて没はにやっと笑う。その言葉に吉田先生は「楽しみだなあ」と言って豪快に笑った。
「勝つためにはなんだってするさね。先生も言ってたのさ。肉でも野菜でも、食べて大きくなる。大きくなって強くなる。
強くなってやさしくなる。それが相撲だってね」
食べる手は止まらず2杯目に移行する。
「オイラは強くなって、悲しんでる人たちを助けられるような大きな大人になりたいから。だから今はこうやって挑戦を続けて、いつか絶対強くなってみせる!」
没の力強い言葉に蓮はもちろん、吉田先生も感心したように没を見つめていた。
「たのもう!!」
唐突に部室の扉が開け放たれる。
振り向いた先には探検部部長の豪の姿が。その後ろに大きな鍋と抱えた士と飯盒のようなものを持った天野の姿が確認できた。
そしてその後ろにも小柄な生徒が数人。
「どうもこんにちは、探検部です!」
豪が一声目、そう名乗りを上げる。
「ちゃんこ鍋と聞いたんでな、俺たちもカレーとご飯を炊いたから一緒に食べようじゃないですか」
そう言って飯盒のご飯と手作りのカレーを部室の中に運び入れる。
「ご飯! カレー!」
人が増えたことと食べ物が増えたことに没のテンションがあがる。
相棒である天野がお皿によそってくれたカレーを受け取り、キラキラとしたオーラを放ちなら一口。
「うんっ! 美味いねぇ! ご飯がいつもより香ばしい気がするんだよ!」
「飯盒で炊いたんだ。上手い具合に炊けてるだろ?」
解説してくれる天野にちゃんこの入った小皿が渡る。
しっかり冷まして一口。
「美味いな」
「でしょー!」
相棒の表情に没も嬉しそうな笑顔になる。
「相撲部ですか、ちゃんこは毎回作ってるんですか?」
新聞部の取材モードになった 美咲紀はデジカメを構えつつ蓮の隣に座る。
「だいたい作っていますね。稽古終わりにみんなで食べるんです。今日はいらっしゃってませんが他の部員の方が作るときもあります」
「新聞部使って広報してくれりゃ、ちょっとは部員が集まるかねぇ」
年々部員が減っている相撲部にとっては、部員確保は死活問題である。
今後新聞部発行の新聞に相撲部部員募集の広告が掲載されるかもしれない。寝子島高校生は要チェックだ。
豪を中心に食べ続け、持ってき過ぎたと思っていた鍋の材料はすべて胃の中に収められたところで、相撲部は解散する。
「次は一発じゃなくて、ちゃんと張り手があたるようにな」
「もちろん! どんどん強くなって、いつか絶対熊先生に勝つ!」
没の意気込みが、日の落ちた空に響いて溶けた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
時織椎
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
学校生活
スポーツ
定員
1000人
参加キャラクター数
66人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年08月08日
参加申し込みの期限
2013年08月15日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年08月15日 11時00分
参加キャラクター一覧
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