this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
部活動のお時間です! ~運動部編~
<< もどる
1
…
10
11
12
13
14
…
21
つぎへ >>
【探検部編】
とある金曜日の夕方。翌日からの部活に備え、
邪衣 士
は私服で買い物に出ていた。
途中何人か知り合いとすれ違うが、必ずと言っていいほど2度見される。それもそうだろう、今日の彼はトレードマークを脱ぎ去っていたのだから。
「…………あ、邪衣か」
「間が長い! 今完全に目あってただろ!?」
「すまない、本体が見当たらなかったものでつい、な」
「本体はここにいるんだがな!」
そんな感じですれ違ったのは刀と千歳の剣道部コンビ。どうやら部活帰りのようだ。
すれ違う数メートル手前から互いに互いの顔を見つめていたというのにこのありさまである。
2人のやり取りに千歳はくすくすと笑う。
「で、今日は本体なしで何をしているんだ?」
「本体はこれだ。明日から部活の関係で高校の体育館に一泊するんでな。その買い出しだ」
「なるほど、明日体育館に熊が出るわけだな」
「お前俺の話聞いてたか?」
冗談だよ、と笑う刀に仕返ししてやろうと、士は少しだけ意地悪な声を出す。
「俺なんかに構ってないで、彼女さんとデートなんだろ? 行かなくていいのか?」
「かのッ!?」
「ち、違うの! 今日は部活でちょっとあれだったからケーキ奢ってもらうってだけで!」
目に見えた2人の動揺に満足気に笑うと、刀と同じように冗談だよ、と付け加えた。
「部活お疲れ様だな。気を付けて帰れよ」
「ああ、そっちもな」
2人が歩いて行くのを見送り、士も歩き出す。
「……熊皮のない俺って、なんなんだろうな」
持ち物検査で没収されたときに似た虚しさを感じながら。
明けて、翌土曜日の昼過ぎ。
昼食を終えた探検部員たちが続々と体育館に集合する。
一足先に荷物とともに到着していた部長・
龍目 豪
が仁王立ちで出迎えていた。
「やあやあ諸君、昨日はよく眠れたかね!」
芝居がかった調子でひとりひとりに声をかけていく。と、そこに1人、見覚えのない少女が混じっていた。
「おっ、お前は」
「はい! 新聞部からやってまいりました
椿 美咲紀
です! 本日は取材に応じていただきありがとうございます!」
元気いっぱいの笑顔でよろしくお願いします、と頭を下げる美咲紀。
新聞部からの突撃レポーターとして探検部の活動に参加することになっている。
「おう、記録はとっておきたかったんで助かるよ! よろしく頼むな!」
「はい! 探検部の楽しさを余すところなくきっちりと取材させてもらいますね!」
そう応えて美咲紀は首にかけたデジカメを構えて見せた。
「龍目先輩」
呼びかけられて豪と美咲紀が目をやった先には、
「く、熊? と、猪!?」
「なんだ、邪衣か。……猪は誰だ?」
突然現れた毛皮に思わずシャッターを切る美咲紀と、動じずに声をかける豪。
熊皮を被った士は昨日のうちに買っておいた夕飯の材料を、猪皮を被った
光村 日向
は飲み物類を、それぞれクーラーボックスに入れて持ってきていた。
「猪は光村です!」
「なま物もあるので家庭科室の冷蔵庫をお借りしようと思うんですが」
「ああ、貸し出しの許可は取ってある。光村、それどうしたんだ……」
「邪衣くんにもらいました! どうですか、似合ってますか!」
前々から譲り受ける約束をしていた猪皮を受け取り、興奮している様子の日向。
士に倣って猪皮を頭からかぶり、ご満悦。温厚そうな日向を覆い隠す野性味あふれる猪はある意味探検部にはぴったりの衣装だった。
「なんというか……しっくりくるな。これも邪衣が捌いたのか」
「捌いたって……」
物騒な物言いに苦笑しながら食材を冷蔵庫に入れるため職員室へ。数分後、職員室方面から「猪だー!」という叫び声が聞こえたとか。
「なるほど……探検部にはいろいろな意味でワイルドな方が多くいらっしゃるわけですね」
「文字通り野生という意味なら、あの2人が特殊なだけなんだがな」
シェルフ(寝袋)などの荷物を一度体育館に入れておき、豪の持って来たテントを持ちまずはグラウンドへ。
今日の目的は予備キャンプ。夏休みに鈴島でキャンプをするという目標のため、実際にテントを張る練習をするのだ。
「おし、揃ったかー? 点呼とるぞ。北原ー!」
「は、はい!」
いきなり名前を呼ばれて慌てて返事をしたのは
北原 みゆき
。今日が楽しみすぎて遅くまで眠れなかったせいか、少し眠たそう。
「逆巻ー!」
「はい」
逆巻 天野
はまだまだアウトドア用品の扱いに慣れていないため、今日のうちにしっかりと覚えようと意気込んでいた。
「光村!」
「はいっ!」
日向は先ほどまでかぶっていた猪皮を体育館においてきたため、いつも通りの姿で。それでもやっぱり興奮しているのかすこしそわそわとしている。
「邪衣ー!」
「はい」
士も同じく、作業の邪魔になっては駄目なので熊皮を脱いだ状態である。天野とみゆきに2度見されたような気がしたが、気にしない。強い心の士である。
「今日は新聞部から取材で椿が来ている。協力してやってほしい」
「よろしくお願いします!」
美咲紀がぺこりと頭を下げ、誰ともなく拍手が起こる。
「よし、全員そろったようだし予備キャンプを始めよう」
まずは用具をすべて袋から出し、それぞれの用途を確認していく。
野外でテントを張るときに必須なアイテムたち。
「まずはテントだな! これがないと始まらない。今日はドーム型を2つ持って来たからこれで練習しよう」
「テントに種類なんてあるんですか?」
美咲紀がメモを片手に豪の隣をキープ。手際よく紐をほどいて行く姿を写真に収める。
「基本はドーム型だな。他にロッジ型というのもある。これは中がすごく広いから家族連れなんかが立てることが多いと思うぜ。それともうひとつ」
そう言って豪は骨組み部分を手に取る。
「普通のテントはこの骨組みで持ち上げるようなイメージなんだが、もっと簡単に骨組みに吊り下げるような形のものもある。今回は使わないけどな」
テントの下に敷くシート、ペグと呼ばれる固定用の釘のようなもの。
最低限これだけ揃えば大丈夫、と説明されまずは士と天野が2人でひとつのテントを組み立てていく。
「これに名前とかあったんだ……」
ペグを握りしめ真顔で呟く天野。確かに一見、ただの釘である。
ペグの特徴としては地面に出ている部分が輪のような形状になっていたりと、紐を固定するのに長けた形をしていることだろう。
豪の指導のもと、まずは骨組みを組み立てインナーテントに通していく。
骨組みはいくつかの節におられていて持ち運びが便利な大きさに折りたたむことができる。
「すごい……っ」
美咲紀はその様子を動画に収めつつ、初めて見るテント設営に瞳をきらきらと輝かせていた。
骨組みをインナーテントを通し終え、端を固定して持ち上げる。するとドーム型に幕の張ったテントが姿を現した。
「よし、次は外だな」
インナーテントの上にかぶせるフライと呼ばれるものを取り付ける。テントを完全に覆うような形で防水加工がされている。
インナーテントだけではキャンプの夜は越せないのだ。
「インナーテントとフライの間にデットスペースができるんだが、ここが荷物置きとして重宝するんだ」
豪の言葉をメモする3人。実践している士と天野はそれどころではない。
「名称が覚えられる気がしない」
「奇遇だな、俺もだ」
最後にペグに張り網を通して地面に打ち込む。これで一通りは完成した。
「すごいすごい! 中の写真撮らせてもらってもいいですか?」
「ああ、もちろん」
美咲紀はカメラを構えていろんな角度から写真を撮っていく。その間みゆきと日向はペグの状態や張り網の具合などを触って確かめる。
「これが弛むと、だめなんですよね?」
「そうだな、ちゃんと張っておかないと風に煽られてフレームが折れたりするんだ」
「ペグって抜くの大変ですか?」
「そんなときのためのS字フックさ!」
みゆきと日向の質問に答えながら豪はひとつひとつ用具を手に取りながら解説を付け加えていく。
「よし、じゃあ撤収するぞ。組み立てた順番と逆順に外していこう」
今度は先ほどよりも少し手際よくテントを解体し、綺麗に丸めて収納用の袋に戻した。
これで、テントの組み立てはマスターしたと言ってもいいだろう。
「じゃあ次は北原と光村もやってみようか。邪衣と北原、逆巻と光村で1つずつな」
今度は用意された2つのテントを二人組で組み立てていく。先ほど手ほどきを受けた士と天野が教えつつ、形にしていく。
そのあいだに豪は美咲紀に取材という名の紐の結び方を教えていた。
「まず簡単なやつからな。柱にくくりつけるときに使う結び方」
近くにあった予備のペグに紐を通し、手順を見せながら教える。美咲紀は写真を撮りつつ自分も結びつつと少し忙しそうだ。
柱結びの特徴は結び目の上に斜めに紐が通るところ。見た目にも綺麗な結びである。
「次は自在結び」
テントの張り網の端に取り付けることが多い。長さを調節することができるからである。
「で、もやい結び」
結びの王様と呼ばれる結びで、一端から引けばすんなりほどけるのだがそれ以外の方向から引いても一切ほどけないという不思議な結びだ。
それらを美咲紀にわかりやすいように手元を見せながら結んでいく。次々にくくられる結びに美咲紀は目をきょろきょろさせながら写真を撮った。
「すごいですね、こんなにいろんな結びができるなんて」
「慣れだよ。昔からやってたらいやでも身につくさ」
そんな風に笑って、美咲紀が結べるようになるまで何度でも根気よく教えてくれる。
ああ、これが探検部の部長か、と美咲紀は豪の横顔を眺めながらそう感じていた。
<< もどる
1
…
10
11
12
13
14
…
21
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
部活動のお時間です! ~運動部編~
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
時織椎
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
学校生活
スポーツ
定員
1000人
参加キャラクター数
66人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年08月08日
参加申し込みの期限
2013年08月15日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年08月15日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!