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部活動のお時間です! ~運動部編~
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相手は2年生の女子部員。葵よりも経験がある分着実なプレイが続く。
1ゲーム目は相手にとられ2ゲーム目。
打たれたボールは余裕を持って相手コートに返し、次の返球に備える。
的確に、決して冒険はせずに。
そして少しずつふり幅を広くしていく。
「あっ」
「……もらったよー!」
相手のミスでボールがふわりと浮いたところをすかさず叩きつける。
その後も、相手のミスを誘発させることで1ポイントずつ丁寧に重ねていった。
2ゲーム目をとり、1-1。
「ふふん、他の子みたいにパワーやテクニックで狙えるほど上手くないからねー!」
3ゲーム目も同じように相手のミスを誘い、自爆させていく。
相手がミスのループに入り、葵の方へボールを返した後足がもつれたのか体勢が大きく右に傾いた。
チャンスとばかりに逆側のラインを狙って葵が必殺技を放つ!
「いくよー! “地球崩壊(カオスメテオ)”!」
少しいつもより高い位置から叩いたジャンプスマッシュなのだが、それっぽい台詞を叫びながら撃ち落とすと少し必殺技っぽくなる。
葵のおちゃめな一面がちらりとお目見えした。
その後立て直した相手に慎重さが増し、あえなく2-1で敗北した葵であったが、その表情は楽しそうな笑顔に彩られていた。
「いいねー! ちゃんとした試合、すごく楽しかったよー」
勝敗よりも1試合ちゃんとプレイできたことの方が嬉しいようだ。
「カオスメテオ……」
「地球崩壊と書くんだよー!」
修の言葉にウィンクを返す。葵に新たな必殺技が備わった瞬間だった。
「さて、次は俺ですね」
礼二がコートに入ると、今まで以上にギャラリーの女子の歓声が沸きあがった。
その声に嫌な顔ひとつせず手を振って応える礼二。
「ファンサービスは大切にしなきゃ、ですよ?」
対戦相手は相手校テニス部の部長。実力のある選手である。
「つかぬことを聞くんだが、なんか雑誌に出てたりする?」
「ええ、メンズファッション誌を中心に読者モデルとして出させていただいてます」
「やっぱか。どっかで見かけた顔だと思ったんだよ」
よろしくな、とにこやかに笑う相手校キャプテンと握手を交わす。
最初のうちは拮抗した試合を演出していくが、互いに疲れた様子はない。
礼二はパワーやスタミナは平均だがボールコントロールだけは人一倍長けている。
その特技を活かしてあえて拮抗するように調節しているのだが。
「食えない方ですねぇ。俺の挑発に気付いてノっているのか、本気なのか……」
返してほしいところに返し、打ってほしいときに打つ。
誘っているようで誘われているような感覚に襲われる、そんなプレイスタイル。
「さすが、部長を務めているだけはありますね……っ!」
頬を掠めたボールに思わず体ごと庇う礼二。
「ああ、すまない。商売道具を傷つけるつもりはなかったんだ」
相手キャプテンの物言いに、礼二はすっと心の奥が冷めていくのがわかった。
ああ、なんだ。そういう人種か、と。
キャプテンの外面は悪くない。むしろ女慣れしていそうなくらいだ。
礼二は思わず片側の口角をあげる。
「そういうおつもりなら、お相手いたしますよぅ?」
まず礼二が取った行動は拮抗していた状態を崩すこと。
打ってほしい場所に打つように誘導しながらも、相手の予測とは逆のフィールドにボールを落とす。
何度か続けるうちに余裕を見せていたキャプテンの表情が無になる。
どうやら礼二の思惑に気付いたようだ。
キャプテンの機嫌が悪くなってきたところで、今度は少しこちらの制球を緩め相手にポイントを与える。
すると無表情だったキャプテンの顔に明らかな嘲笑が浮かんだ。
「調子に乗ると、痛い目をみるっていうのがわからないんでしょうね」
1-1から礼二の瞳がきらりと光る。
「さて……ここからが本番です。準備はよろしいですか?」
ラケットを左手に持ち代える。両利きという特徴を存分に発揮し、相手を今まで以上に翻弄していく。
右手で届かなければ左手で。左手が無理なら右手。無様に呼吸を荒くしているキャプテンの横をすり抜け、とどめの一発を叩きつける。
2-1で礼二の勝利。
「とても楽しいゲームでしたよ。お相手、ありがとうございました~♪」
口調は明るく、態度は紳士的に。
しかし握手を交わした瞬間の礼二の目は、キャプテンにトラウマを植え付けるには十分な眼光を放っていた。
試合結果とは別にそんな精神的な攻防戦が繰り広げられているとも知らず、ギャラリーの女の子は礼二に黄色い歓声を浴びせる。
礼二はにこやかに手を振ると、自分のベンチに戻って行った。
「一瞬黒いオーラが見えた気がするんだが……気のせいだよな?」
「おや、八神さん。ちょっと俺には何のことかわからないですねぇ」
日菜にもらったドリンクを飲みながら取材に応じる。
「今日の試合なら、良い手応えはありましたねぇ。公式戦でそれなりの結果が残せると良いなぁとは思いますよ~」
「いろんな活動してるけど、忙しくないのか?」
「学級委員とモデルと部活、ですね。どれも忙しくないってことはないんですけど。でも、それをうまく調整してどれもうまくやるのが面白いですから~」
そしてにやりと笑う。
「俺、ボールでも時間でも自分でもコントロールするのは得意なんで♪」
「お、おう……」
その笑顔に気圧されたのか、修は思わず持っていたデジカメのシャッターを切った。
・悪い笑顔の礼二が写真部アーカイブに保存された!
「さて、次は誰の試合でしたか、璃人?」
「う、多分……ひこにゃんさんなの……」
それだけ応えて璃人はぱたりと沈んでしまう。
「八十八旗さんですか……? 到着してらっしゃいましたっけ」
「呼んだかい、加瀬っち!」
礼二の背後から息を切らせて登場したのは
八十八旗 信彦
。
同じ本土の陸上競技場であったサッカー部の試合の応援を途中で切り上げ、こちらに駆け付けたのだった。
「え、もう俺の試合? ちょっとまって、30秒……ふぅ。いやぁ外にいたレディたちに案内してもらってね。迷わずに来れてよかった」
「ここまでどうやっていらっしゃったんです?」
「星ヶ丘のスタッフに車出してもらった。あ、やっべ、サッカー部のユニフォームいれっぱなしだ」
「……便利ですよねぇ」
信彦の所有するレクリエーショナル・ビークルは電話一本でどこへでも迎えに来てくれるすぐれものである。
「さぁて、俺の番だな!」
そう言ってコートに向かおうとした信彦を零が呼び止める。
「信彦殿……ラケットはどうした?」
「……あ、」
信彦痛恨のミス! どうやらビークルの中にラケットを置いてきてしまったらしい。
日菜特製蜂蜜レモンに舌鼓を打ちつつ、零は先ほどまで使っていた自分のラケットを差し出す。
「拙者のでよければ、使ってくれて構わん」
「ありがとな、夏神ん。お礼に今度美味しいお菓子を贈るよ!」
零のラケットを手にコートに駆け出していく。
さわやかな笑顔に白い歯をきらめかせ、ギャラリーのレディたちに手を振ると相手に向き直った。
「……あれ、熊せんせー?」
思わずそうこぼしてしまうくらい、信彦の対戦相手は相撲部顧問、吉田熊吉先生によく似ていた。主に体格が。
「ちょーっと……体格に差がありすぎるような気がするんだけどなぁ……?」
「よろしくお願いします」
吉田先生似のお相手は礼儀正しく頭を下げると信彦のサービスを待った。
「やるっきゃ、ないのな」
1本目。サーブボールは相手の目の間をバウンドし、体を滑らせることで上手く間合いを測る。
打ち返されたボールを返すが、ネットに当たり自分のコートに落ちた。
「どんまいです、まだいけますよ!」
スコアをとりながら日菜が声援を浴びせる。
「日菜ちゃんに応援されたらやるっきゃないでしょー!」
次のボールは上手くはじき返してポイントを得る。
しかしやはり掛け持ちでどちらかに集中して練習できていないためか、技術的な面で少し見劣りし始めた。
持久力はあるのでどんなボールにも食らいつく、が返しても返してもポイントにはつながらない。
「くっそ、させるか!」
負けじと打ち上げたボールは相手のラケットにとらえられて打ち戻される。
「せいっ!」
戻ってきたボールをはじくと、今度はネットに引っかかりつつも相手のコートにすとんと落ちた。
しかしその後は思わしい反撃もできず、2-0で幕を閉めた。
「お疲れ様でしたわ。あなたの敵は、私が必ずとって見せますわ!」
信彦の肩をたたいて華蓮は勝気に微笑んでみせる。
とうとう華蓮の出番である。
「1年生があれだけ頑張ってくれたのに、私が負けるわけにはいきませんわ!」
長い髪を高い位置でまとめ上げ、寝子島高校の財前華蓮が出陣した。
華蓮は副部長らしく、けして相手に油断させないだけのコントロールで攻め込んでいく。
右に振れば左に落とし、後ろに下がればネット近くを狙う。
経験から来る感覚で一番「落とされたくないところ」にボールを落としていく。
試合相手も黙ってやられるようなタイプではないのか華蓮のボールを返しつつ左右に揺さぶりをかけてくる。
「なかなかやりますわね。でもっ」
スマッシュをきめると、ラケットを相手に向けてウィンクを飛ばす。
「そんなんじゃあ私には勝てませんわよ」
2-0で華蓮の勝利である。
「さすが副部長ですね」
という修の言葉に
「余裕でしたわ」
と返す華蓮。息息が荒いのを隠すためつん、と視線を逸らせて。
「それじゃあ、最後に集合写真を撮りましょうか」
コートを背景にテニス部の集合写真をぱしゃり。
これは後程パネルにして贈られる予定である。
「さて、最後にひとつ、後始末をしなくてはなりませんわね」
華蓮はまとめてした髪をほどくと相手チームへ向かって行く。
華蓮が足を止めたのは、礼二と対戦していた相手校の男子キャプテン。
おそらくそういうシチュエーションが多かったのだろう。キャプテンは華蓮が自分に好意をもって話に来てくれたと思ったらしい。
にこやかな笑顔で華蓮に向き直ったキャプテンの頬を一発。
鋭い音がして、ギャラリーや他の部員の視線が2人に集まる。
「私の可愛い後輩に、何を思ったのかは知りませんけれど。テニスの試合をあまり愚弄するものではありませんわ」
平手打ちをした右手を握りしめ、精いっぱいの笑顔で華蓮は告げる。
「次は……容赦いたしませんわよ?」
夕焼けの照らす帰りの電車。
疲れてしまったのか、璃人は日菜と寄りかかりながら眠ってしまっている。
信彦はビークル内に忘れもが多かったため再度呼び出してビークルで帰って行った。
零と葵はおしゃべりをしていたようだが、今は幾分静かになっている。
「財前先輩」
「何かしら?」
「……ありがとうございました。すこし……すっきりしました」
「……ふふっ、汚れ仕事は私に任せなさい。私はあなたたちの先輩なんだから」
夕日の差す電車の車内。
柔らかな笑顔の華蓮を、人知れず修は写真におさめたのだった。
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担当ゲームマスター
時織椎
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
学校生活
スポーツ
定員
1000人
参加キャラクター数
66人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年08月08日
参加申し込みの期限
2013年08月15日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年08月15日 11時00分
参加キャラクター一覧
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