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部活動のお時間です! ~運動部編~
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【テニス部編】
テニス部は本土の高校へ練習試合に来ていた。
テニスラケットやスコアボードを持って、みんなで電車に揺られながら。
着いた先の高校は進学校らしく、午前中は授業をしていたよう。
見慣れない一団に興味があるのか、はたまた目を引く美男美女に気を取られたのか。
練習試合が始まる前にテニスコートの周りには人だかりができあがっていた。
「たまにはこうやって、他校の女の子に声援をいただくのもいいものですね」
一団の中で唯一テニスウェアを着ているちゃんとした男子、
加瀬 礼二
は、テニスコートの周りに集まった女の子たちに笑顔を振りまいている。
もう一人、まともな見た目の男子、
八神 修
は新聞部としてテニス部の副部長、
財前 華蓮
に聞き取り取材を行っていた。
「意気込みですの? それはもちろん、インターハイ優勝ですわ! ……と、言いたいところですけれど、まずはこの練習試合できっちりと結果を出すこと。それにつきますわ」
華蓮はその自信に満ちた瞳を輝かせながら取材に応じていく。
さて、寝子島高校テニス部が誇る見た目が男らしくない男の子代表、
葛城 璃人
と
夏神 零
はというと、
「女子更衣室に案内されちゃったのですよぅ」
「丁重に断ったのじゃが……うむ」
どうやら他校生に女の子と間違われてしまったよう。
さすがに更衣室となると他の他校女子生徒もいるので少し躊躇したようだ。
コート横では
高尾 日菜
が記録用のビデオカメラをセットしている。
高校に入学するまで運動というものに無縁だった日菜だが、今はテニス部のマネージャーとして活動を支えていた。
グルグル検索で見つけたレシピで初めて作ったレモンの蜂蜜漬けと薄めたスポーツドリンクを確認。
試合終わりに配る冷やしタオルの枚数を確認して。
「準備万端です! みんな、頑張ってくださいね!」
「今回はシングルスの試合ですか?」
「ええ。人のことをフォローしながらのダブルスではなく、自分の練習成果を存分に発揮してもらいますわ!」
「なるほど。では試合前にテニス部の宣伝をどうぞ」
「んっ、こほん。我々テニス部は和気あいあいと楽しい部活です。未経験者でも、この美しく優しい私が直々に教えて差し上げますわっ! 皆さんも青春の汗を流しましょう! 絶賛部員募集中ですわ」
「……はい、ありがとうございます」
「これで私の名前……いえ、テニス部の名を今まで以上に広めることができますわね」
新聞部の取材を一通り終え、華蓮は相手校の代表に挨拶をしに行く。
華蓮のインタビューメモを整理している修の隣にすすすっと
三ヶ島 葵
が寄ってきた。
「どうかね、取材は捗ってるー?」
「三ヶ島……お前が新聞部として一緒に取材もやってくれてよかったんだぞ?」
茶化す様な修の言葉に葵はぷくっと頬を膨らませる。
「公私は分けるタイプなんでねー、残念でしたー! 今日はテニス部の葵ちゃんなんだよーっ」
「なら仕方ないな。どうだ、勝てそうか?」
「私はこう見えても初心者だからねー。対戦相手の胸を借りるつもりで頑張ってくるよー」
「写真撮るからな」
「えー負けてるところは撮らないでー!」
笑いながらじゃれあう2人を見ながら、璃人は日菜の手伝いに行こうかどうしようかと行ったり来たり。
手伝うという名目で日菜の傍に居たいだけなのだが。
しかし今日は練習とはいえ試合形式。浮かれていては日菜の前でかっこ悪いところを見せてしまうかもしれない。
璃人の脳内ではそんなことがぐるぐるとまわっていた。
「さあ、1試合目始めますわよ!」
そんな璃人の心中などお構いなしに華蓮の声がかかる。最初にコートに呼び出されたのは零。
相手のは長身の男子生徒で、零が入ってきてまず一声目は、
「え、俺の対戦相手女の子なの?」
であった。
「こう見えてもおのこなのじゃがのう」
しゅんとした表情を見せた零に試合相手は不覚にもときめいてしまう。
すぐに何事もなかったかのように握手を交わしたが、小柄な零の視線は長身の対戦相手からしてみれば上目使い。
それだけでも十分武器になるというのにプラスしょんぼりとした表情に最早ノックアウト寸前である。
間近で見た対戦相手もさることながら、遠目で見ていたテニス部員、ギャラリーにすら淡い気持ちを持たせてしまう。
無意識の零の妖気、恐るべし。
などと言っている間に試合が始まった。今回は2セット先取で勝利というルールで行われる。
最初は相手のサーブ。普通のジャンプサーブをワンバウンドで捉えて的確に相手コートに返す。
「ふむ……、さほど、じゃの」
誰にも聞こえないくらいの声で呟いて、零は少し力を抜く。
出来るだけラリーを続け、相手をコートの端から端へと走らせる。
ある程度走らせたところで足元をえぐるような鋭いボールを叩き込んだ。
「15-0」
審判のコールに歓声が上がる。当の零は何事もなかったかのような顔で次のサーブを放つ。
「30-0」
試合相手は一瞬なにが起こったのかわからない、という顔をしている。
零のサーブはちょうど対戦相手の左膝あたりをすり抜け、コート内をバウンドして外へと飛び出していった。
球速に反応しきれず、いつ放たれたのかもわかっていなかったようだ。
「おや、これはだめじゃったか」
相手の様子を観察しながら力加減を調節していく。
球技大会での経験を活かし、自分の長所を伸ばすように練習を続けてきた零。
スタミナ勝負では僅差で負ける可能性も大きいため、技術面を中心に育て上げてきた。
その結果がこのコントロール力である。
「練習試合じゃからのう……楽しむのが一番じゃろ」
そう言って相手のスピード、パワーに合わせたスタイルでラリーを返す。
きめるときは取れるかもしれないというぎりぎりを狙いつつ、しかし絶対に届かない場所に的確に落としながら。
なるべくラリーで相手の体力を削っていたため、2ゲーム目に入ったころには相手の呼吸は乱れ、ラリーについて行くのすらやっとの状態だった。
「ふむ……あまり長引かすのもダメじゃな」
呟いて、叩き込んだスマッシュは触れそうになった相手のラケットを逸らせてコートの外へと飛んでいく。
1試合目、2-0で零の勝利。
「お相手、誠に感謝いたす」
「はぁ、はぁ……きみ、本気じゃないでしょ」
「……何のことじゃろうな?」
相手の追及をさらりと受け流し、互いに握手を交わす。
ギャラリーからは盛大な拍手がわきあがる。零はすこしだけ照れ臭そうに、小さく頭を下げた。
「おかえり! おつかれさまー!」
「よくやりましたわ! さすがは私の後輩」
ベンチに戻ると日菜がスポーツドリンクと冷やしたタオルを手渡してくれる。
息ひとつ乱していないとはいえ、それなりに走り回った零の体は内側から火照っていた。
冷やしタオルの感覚が気持ちいい。
その横では華蓮が台詞は尊大だが本当に嬉しそうな笑顔を浮かべている。
「かたじけない。これで拙者の出番は終わったようだのう」
「さっきの、本気だった?」
ICレコーダーを構えながら尋ねる修に零は意味深な笑顔で一言。
「楽しまねば損じゃろう?」
「はーい! 次はりぃの番ですよーっ!」
ツインテールをポニーテールに結び直して、璃人がコートに入る。
対戦相手はがっちりした体格の選手。零と同じようなやり取りがあったのだが、省略。
相手校男子部員の中には璃人が男だと知って本気で悔しがっている人もいたようだが。
「サービスいただきますですよー!」
笑顔でボールを打ち抜く。
舐めてかかっていたのだろう、相手のラケットが手から弾き飛ばされた。
璃人、小柄な体格に似合わずパワー選手なのだ。
「綺麗な薔薇には棘がある、ですよーっ☆」
ウィンク付きで2本目。次は返されるが上手く食らいつく。
相手も体格の通りパワー押しの選手。璃人はあまり長引かせたら不利になると悟る。
「でも、あげませんっ!」
それでも璃人には負けれない理由があった。
なぜなら日菜が見ているから。
大好きな日菜の前で、かっこわるい姿は見せられない。
これが男・璃人の意地だった。
全力よりも少し力を緩め、7割くらいで食らいつく。すると相手はそれが璃人の限界と思ったのか同じ程度の力加減で返してくる。
2セット目の最後のゲームに入ったところで、璃人は一度、膝を折った。もちろん、演技である。
「ふあー、りぃはスタミナがないのですよぅ」
ラケットを軸にしてよいしょ、と立ち上がり相手を睨む。
確かにスタミナはあまりないが、それでも3ゲーム目のために体力を温存していた分、まだまだ余裕がある。
しかしそれを見ていた日菜はそれどころではない。
「り、璃人くん、大丈夫!?」
身を乗り出して璃人に声援を送る。私情を持ち込まないように、と気をつけてはいたが、やはり気になるのは璃人のこと。
いつもよりも力を出し切っている姿に少しだけ惚れ直してみたりして。しかしそのことは表に出さない。ただのマネージャーとして、璃人を応援する。
そんな日菜の声に璃人は一瞬ベンチを振り返った。そしてもう一度相手に向き直る。
「日菜さんが見てる前でりぃは、」
サービスを叩き込む。今度は本気のサーブだ。
「誰にも負けるようなことはしないのです!」
もう1本、力勝負で少しだけ璃人が競り勝っている。
次のサーブは返され、30-15。
更にもう1本、追いつかれ。
次のサーブを返して、40-30。
璃人にマッチポイントがあがる。
既に璃人の息は上がっていて、全力のサーブも最初の時のような威力はない。
それでも諦めず返されたボールに飛びついて返す。
「ぜったい、ぜったいに、勝って、日菜さんを喜ばせるんです……。それが、りぃの望みなのです!」
両手で握ったラケットがはじき返したボールは、相手のラケットの先5センチのところをバウンドし、コートから出ていく。
2-1で璃人の勝利である。
「つ、つかれましたぁ……」
戻ってきた璃人はベンチに伸びる。そんな璃人にとびっきりの笑顔と共に冷やしタオルとスポーツドリンクを手渡す日菜。
「かっこよかったですよ、おつかれさま」
「ひ、日菜さん……っ」
日菜の手からタオルを受け取り、不覚にも緩んでしまった涙腺と一緒に顔を隠す。
「レモンもありますから、ゆっくりやすんでいてください」
「いただきますですよぅ」
一口食べれば蜂蜜の甘みとレモンの酸味が下の上に広がる。甘酸っぱい味が体に染み渡っていく。
「すっぱくて美味しいのです! 日菜さんが作ってくださったと思うと、格別なのです!」
「えっ!?」
「は、はわわっ、なっ、なんでもないのです!!」
口から零れた本心に慌てて首を振る璃人。日菜も真っ赤な顔をしたまま固まってしまった。
「えーと、お取込み中申し訳ないんですが、一言試合の感想をいただけますか? ずいぶん本気だったみたいですが」
修の言葉に璃人は首を捻る。
「……負けず嫌いだから、という事にしておいてほしいのです……」
本当は全然違うんだけど。日菜のことをちらりと見やって、璃人は再びベンチに沈んだ。
「レモン美味しいねー。高尾くんもひとつどうぞー」
日菜手作りの蜂蜜レモンを、日菜の口元に持って行く。
少し困惑しながらもそれを咥えた日菜の姿に、葵は満足気な笑みを浮かべた。
「八神くん今だよ!」
葵の合図とともに修のデジカメのシャッターが下ろされる。
・困り顔でレモンを加える日菜の図が新聞部のアーカイブに追加された!
「協力ありがとうなんだよー!」
そう言って葵がテニスコートに出る。
「もし負けて帰ってきたら、三ヶ島さんもさっきと同じポーズで写真を撮らせていただくわよ?」
「うわぁ……負けられないじゃないですかー。財前先輩の鬼畜ーぅ」
「あなたみたいに不意打ちを狙わないだけましだと思うことね!」
「はーい」
間延びした返事とともにラケットをくるりと回す。
葵がコートに入った。
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なし
シナリオジャンル
日常
学校生活
スポーツ
定員
1000人
参加キャラクター数
66人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年08月08日
参加申し込みの期限
2013年08月15日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年08月15日 11時00分
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