this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
【体育祭2nd】アニマル☆スター、熱く翔る!
<< もどる
1
…
4
5
6
7
8
…
29
つぎへ >>
【B】ネココー式借り物競争
「借り物競争の時間が迫っています。出場する生徒は所定の位置に集まってください」
放送部のテントにいた
鴻上 彰尋
がアナウンスを入れる。
体育祭実行委員として動いていた
響 蒼留人
は荷物を運ぶ手を止めた。同じ作業に追われていた
羽生 碧南
が声を掛ける。
「どうしたの?」
「羽生先輩、俺、借り物競争に出るんで、少し現場を離れてもいいですか」
「いいよ。ここは責任を持ってやっておくから。それと頑張って。私は黒猫組だけど」
「ありがとうございます。黒猫組に負けないように頑張ります」
蒼留人は一礼して既定の場所に向かった。
蒼留人はスタートラインに立った。左右の相手に目をやることなく、中間地点に置いてある白い紙を見詰めていた。
――紙は裏返しの状態だ。事前に内容を知ることはできない。それなら迷わずに最短の距離をいけばいい。
係の者が所定の位置に立つ。スターターピストルを空に向けて構えた。
蒼留人は上体を低くした。スタートを知らせる発砲音を聞いた瞬間、飛び出した。走りに迷いはなく、直線上の一枚を手に取った。
内容を目にした瞬間、身体が震えた。
「借り物が、ヤギだと!?」
驚きで足が止まる。他の生徒達は紙を持って方々に散っていく。早々に観客と交渉を始める者もいた。
曖浜 瑠樹
は観客に混ざって声援を送る。
「オレも貸すよぉー! 喜んで協力するよぉー」
「……協力、それだ!」
蒼留人は、ありがとう、と瑠樹に声を掛けて走り出す。
チアガールの格好をした
雨崎 楓香
は足を高々と上げた。両手にポンポンを持って切れのある動きを見せる。
「ゴー、ゴー、ファイッ!」
笑顔が弾ける。
蒼留人は楓香の応援を受けて速度を上げる。剣道部の走り込みが功を奏し、正門を最初に抜けた。
道路を走る車に向けて手を振る。
「島の動物園まで乗せて貰えませんかー!」
数台の車が通り過ぎた。何人かの運転手は謝るように手を挙げた。
「ダメだ!」
即座に考えを切り替えた。蒼留人は桜花寮に立ち寄って自転車を手に入れると全力でペダルを漕いだ。
一陣の風となって
またたび市動物園
に訪れた。自転車は街灯に立て掛けてチェーンで施錠した。
蒼留人は汗の滲む顔でチケット売り場に駆け込み、事情を説明した。スタッフの一人が理解を示し、無料で中へと案内された。草食動物・鳥類エリアではヤギの貸し出しにも口添えして交渉を纏めた。
「頑張ってください」
「ご協力、ありがとうございました! 頑張ります!」
にこやかなスタッフに蒼留人は力強い言葉を返す。大きく頭を下げるとヤギの首に繋がったリード線を適度に伸ばして歩き始めた。
「良い子だ。その調子で歩いてくれよ」
ヤギは大人しく後を付いてくる。蒼留人は拍子抜けしたような顔で足を速めた。
リード線を持っていた腕が引かれた。振り返るとヤギは道端の草を食べていた。
「これがリアル、道草を食うってヤツか」
口にして表情を緩める。急に思い直して厳しい表情となった。
「それどころじゃない。頼む、歩いてくれ」
リード線を引っ張るが、頑として動かない。ヤギは草の中に鼻を突っ込み、夢中になって食べている。
蒼留人は視線を彷徨わせた。見つけた草を束にして無造作に引っこ抜くとヤギに突き出した。
「ほら、こっちの方が新鮮で美味しいぞ」
蒼留人は草を振りながら後退を始めた。釣られたヤギが付いてくる。
「ほら、こっちだ。もう少しで着くぞ」
ヤギは目の前の草を目指して歩く。蒼留人は後ろ向きで歩いて正門を通り抜けた。観客の声が耳に聞こえる。
「あと少しだ」
ヤギは鼻先に突き付けられた草に向かって、メェーメェー、と少し怒った調子で鳴いた。
第一グラウンドに戻ってきた。蒼留人が引き連れたヤギを見て観客が一斉に沸いた。
「ヤギさんだよぉー。すごい借り物だよぉー」
瑠樹は間延びした声で興奮した。チアガール役の楓香は目を擦った。
「見間違いじゃなくて、本当にヤギなんだけど」
応援を忘れてまじまじと見る。
反響の大きさに蒼留人は照れながらグラウンドを歩く。そこに油断が生まれ、手に持っていた草をヤギに食べられた。
「草はなくても、おっと」
ヤギは首を振り始めた。グラウンドの隅の草を見ていた。コースを離れようとした瞬間、蒼留人はヤギを抱え上げた。
「根性だああああ!」
雄叫びを上げた激走となる。ヤギは頻りに鳴いた。人々は笑い声と共に拍手を送った。
蒼留人はヤギを抱えたまま、ゴールを果たした。
瞬間、ジャージを着た大柄な人物が横手から飛び出してきた。顔の半分が蝶のマスクに覆われた『借り物大魔神』である。早速、持ち込まれた物の判定に入る。
「確かに書かれた通りのヤギだ。順位は良くないが、最後の走りは見事だったぜ! そんなお前には110点やるぜ!」
「出ました高得点! 『借り物大魔神』の大盤振る舞いだ!」
放送部の
鴻上 彰尋
がマイクに向かって叫ぶ。観客の惜しみない拍手が送られた。
蒼留人はヤギを引きながら笑顔を見せた。
「ヤギのおかげだ。ご褒美の薄い本は飼育員に止められたから、草をたらふく食わせてやるか」
「メェ~」
ヤギは呑気な声で鳴いた。
<< もどる
1
…
4
5
6
7
8
…
29
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
【体育祭2nd】アニマル☆スター、熱く翔る!
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
黒羽カラス
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
5人まで
シナリオジャンル
日常
学校生活
スポーツ
定員
1000人
参加キャラクター数
21人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2019年08月03日
参加申し込みの期限
2019年08月10日 11時00分
アクション投稿の期限
2019年08月10日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!