this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
はじまりのセプテンバー
<< もどる
1
…
7
8
9
10
11
…
22
つぎへ >>
隙間なく並んだノート。
サイズごとにまとめられたファイルの数々にブックシェルフ。
定規は短いプラスチックから、製図用の本格品まで。
コンパスケースに照明があたっており、プラスチックケース内の針を鈍く光らせている。
整理した売り場の棚をもう一度点検し、汚れや乱れがないかよく見てまわる。
見つけた。あるペン立てに別のメーカーのものが入っていた。
そっと戻して値札の位置も確認する。
店内にもうお客はいない。流れるBGMはオルゴールアレンジの蛍の光。そろそろシャッターを下ろす時間だ。あとはポイントカードの整理でもしようか……?
「帰る前に、いいかい?」
店長から呼びかけられ、
豊田 華露蘿
は顔を上げた。
「はい?」
「少し面談をしたいんだ。店を閉めたら事務所に顔を出してよ。すぐ終わるから」
「ええ、はい」
心なしか店長の声に、なめした革のような緊張を感じて華露蘿もみぞおちのあたりに力を込めていた。
悪い話ではないと思う。店の営業は好調だ。今年は新学期シーズンにあわせたキャンペーンをしたおかげで、売り上げは前年同時期比130%に達そうという勢いだった。ポイントカード加入者もぐっと増えた。
ということは、華露蘿の予想が当たったということだろうか。
すなわち――。
「いずれはウチも支店を出したいから、支店長候補を今のうちから養成したいと思ってる」
開口一番、店長が告げたのがこの言葉だった。
「やっぱり!」
思わず華露蘿がそう返したので、店長もつい笑ってしまった。
「具体的な場所はまだ、いくつか候補を絞っている段階だけどね」
しかし華露蘿のなかにはもう場所が見えている。
もしかしたら、島内に進出してくるって噂の大型ショッピングモールに支店出しちゃうとか?
そうでしょう? と聞きたいのだけどまだ噂の噂という段階なのでフライングはこらえた。
「というわけで、研修をかねて、臨時ボーナスもあり得る特別業務があるんだけど……」
「やります!」
華露蘿は半秒も考えず即答していた。
「え? どんな内容かまだ言ってないよ?」
「いいんです。やります!」
臨時ボーナスにキャリアアップ、これ以上なにを望めようか。
そうか、と店長は深くうなずいた。
「やる気があるのはいいことだ。じゃあ、頼めるかな」
「喜んで!」
華露蘿が「
騙されたー
」と、その場にヘナヘナと崩れ落ちるのはこの後の話である。
「……これが特別業務なの!?」
立ち尽くす。
指定された場所に行ってみてびっくり……いや、もう歩いて行く道の途中から半分以上気付いていたのだがあえてその疑念を振り払ってここまで来て、そうして疑念が真実と知っただけなのでそこまで『びっくり』ということもないのだけども、それはともかく。
キャットロードのネオン街を抜け、華露蘿がたどり着いたのはクラブ『プロムナード』の前なのだった。
華露蘿はこれまで、見習いキャバ嬢
瑠住(ルース)
として『プロムナード』を手伝ったことが何度かある。何人かの嬢とは親しくなったし、オーナー兼店長のアーナンド氏には良くしてもらってはいるが、ドレスにハイヒール、くっきりメイクで夜の蝶に変身する感覚にはなかなか慣れなかった。
なら最初から『プロムナード』のヘルプ、って言ってくれればいいのに。支店長候補という言葉に惑わされちゃったよ――。
まあ、いいか。
トホホ気分で裏口の押し戸を開ける。
「文具店の研修で参りました瑠住でーす」
あえて「文具店の研修」という言葉を前に出しているのは、華露蘿なりのささやかな抵抗である。
「あっ、瑠住パイセン!」
真っ先に気付いたのは
あんな
だった。バックヤードののれんをおしのけ、赤いドレスの背中のホックも留めぬままパタパタと駆けてくる。よく見るとあんなの足はまだスニーカーだ。
「助かったっすー! 今日は一人でも応援がほしいとこだったんすよー!」
あんなは着替え途中なのにも構わず、満面の笑みで華露蘿の両手を握った。
「いや私パイセンじゃないですよ、むしろ先輩はあんなさんですし……それはそうと、何か困った状況だったんですか」
「ええ、店長が……店長が急に……」
しおしおと目をふやけさせるあんなの肩に、
恋々(レンレン)
がそっと手を置いた。
「あとの説明、私するね。あんなはすぐ髪とメイク、急いで。星太郎さんお待ちかねよ」
恋々の装いはオレンジ色のチャイナドレスだ。シニヨンに結った髪もオリエンタルなメイクもよく似合う。
「ういっす……」
あんなが涙目のままバックヤードに戻っていくと、笑顔のまま、ただし細い目にいささか険しい色を浮かべて恋々は言ったのである。
「アーナンド店長、倒れたね。過労よ」
華露蘿は息を飲んだ。
「今日は『プロムナード』史上はじめて、店長抜きの営業になるね。みんな不安がってる。嵐の海にボートで挑む気持ち。だから援軍、とても嬉しい。瑠住ちゃんの友情に多謝多謝」
<< もどる
1
…
7
8
9
10
11
…
22
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
はじまりのセプテンバー
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
オールジャンル
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2019年07月09日
参加申し込みの期限
2019年07月16日 11時00分
アクション投稿の期限
2019年07月16日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!