this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
はじまりのセプテンバー
<< もどる
1
…
8
9
10
11
12
…
22
つぎへ >>
「ほらー、あんな、次アンタの番でしょー。早く座って座って!」
あんなをメイク台の前に座らせると、木野星太郎はてきぱきと彼女の髪をセットしていく。
アーナンド抜きで開店すると告げたとき、キャバ嬢たち、そして黒服従業員たちが示した動揺は星太郎の予想を上回るものだった。
――それだけアーナンドちゃんが有能だったってことよね……でも、アーナンドちゃんの体のことも考えると、ずっとこのままじゃいけないわ。
だからこそ、彼なしでも営業は可能であることを示すべく、星太郎は奮闘しているのである。
「ボス、店内清掃は完了しましたでごんす!」
ドスの利いた声で、しかし妙なアクセントと語尾で南米系の男性が星太郎の真横に立った。蝶ネクタイに黒スーツ、いわゆる黒服店員だ。丸刈りに丸顔で左右の眉毛はつながっており、まん丸な目とひょっとこ風の口もあって愛嬌のある顔立ちである。
「ロドリゲスちゃん、ボスはやめてよボスは。そもそもボスはアーナンドちゃんでしょ」
「あい、じゃあ、『おじさん』とお呼びしますです」
別の黒服が言った。こちらも南米系の風貌だ。サッカー選手みたいにひゅうっと背が高いが、少年みたいな童顔でもある。
「ゴンザレスちゃん、それNGワードよ!」
「NG……?」
「要するに禁句ってこと! おやめ! フツーに星太郎って呼べばでイイでしょ」
「……じゃあ、星太郎おじさん?」
「
それが一番ダメ!
ていうか親戚の子がするみたいな呼び方やめてー!」
ゴンザレス
と
ロドリゲス
は『親戚の子みたい』という表現がいまひとつ理解できないようで不思議そうに顔を見合わせている。
なお二人ともいわゆる源氏名ということになっているが、実は本名だという説もあった。店にはもう一人『田仲』という源氏名の黒服もおり、いまは屋外、店の正面を清掃していた。
「調子はどうかな、星太郎おじさん?」
と言って、ひょいと星山真遠が入ってくる。外回り先から戻ってきたばかりらしく、手で顔を扇いでいた。
「アンタまで言う! あとでおしおきだからねっ!」
「ははは、じゃあ木野さん、今夜は閉店まで手伝いを頼むよ」
「ちょ……ムリよぉ! アタシはスタイリングするため来ただけなんだからあ」
「木野さんも美容室の事業主なんだ、俺よりよほど頼りになるさ。俺もできるかぎりのことはするから」
「えーっ、でもアタシ会計締めるくらいしか無理無理!」
でもさ木野さん、と真遠は目元を緩めて言う。
「最初から今夜は、閉店まで手伝ってくれるつもりだったんじゃないか? 店がオヤジさん抜きでもやっていけるか、やっていけないかの分水嶺なんだ。やってみる価値あるだろう?」
なんでアンタにばれてんのよっ! と、言いかけたが星太郎は表現を変えることにする。軽く咳払いして、
「まあ、悪いようにはしない……予定よ」
「俺は嬢たち一人一人に、今後のことを言い含めておく」
こう言い残して真遠は姿を消した。セットが終わったあんなも、
「若先生、待ってほしいっすー」
と彼を追う。ロドリゲスとゴンザレスも続いた。
それまでガヤガヤしていたメイクルームがいちどきに星太郎だけとなったので、しん、とテレビの消音ボタンを押したように静かになった。
頼られること自体は嫌ではない。アーナンドのため、店のためにひと肌脱ぐことも。
でも、星太郎の胸には一抹の寂しさがよぎるのである。
「ふぅ、ホントは店の裏側見たくなかったのよねぇ……これで癒しの場所がまたなくなっちゃったわぁん」
哀しみのモノローグだ。
さてあとはどの子が仕上げ前だったかしら、と鏡に向き直ったとき、
「星太郎……」
と声がした。
ドアに半分隠れるようにして、鏡に
九鬼姫(くきひめ)
が映っている。
前髪ぱっつんのロングヘア、光沢のある翆色のドレス、部屋に入っていいのかどうか逡巡しているような様子だった。
「あら九鬼姫ちゃん、いらっしゃい♪」
うんと明るい声で星太郎は応じる。
「今日からアタシが店長さんの代打なのよ、だ・い・だ♪」
「うん……聞いておる」
まだもじもじしている。九鬼姫の片手はずっと、入り口の縁をつかんでいた。
「邪魔よ」
そんな九鬼姫を押しのけるようにして、
紗央莉(さおり)
が入ってきた。
「先やってもらうの? 後?」
腰に手を当て紗央莉は九鬼姫に言い放つ。
ふざけるでない! わらわが先じゃ! ……というような九鬼姫の反応を紗央莉は予想した。内心では、「邪魔よ」までは言い過ぎだと思っていたので、これでバランスが取れるというものだ。
ところが、
「後でいい」
普段に似合わず、九鬼姫は道を譲ったのである。
「え、いいの?」
「うん」
どういう風の吹き回し……?
これだからこの子はやりにくい、と心の中で苛立ちつつ、
「星太郎さぁん、お願ーい」
と、意識せずとも出る猫なで声とともに、紗央莉は膝を揃えて席に着いたのである。
「はぁい、じゃあ紗央莉ちゃんが先ね。今日も綺麗な肌だこと♪」
「ありがとう」
作業を始めながら、星太郎は九鬼姫を振り返る。
「なら九鬼姫ちゃんは、そこにあるチキンナンサンドつまんで待っててちょうだい。好評だったのよ~、五歳児にだけど」
鼻歌を歌い流れるような手つきでスタイリングを行いながらも、星太郎の目は、鏡に映る九鬼姫の姿をちらちらと確認している。
<< もどる
1
…
8
9
10
11
12
…
22
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
はじまりのセプテンバー
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
オールジャンル
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2019年07月09日
参加申し込みの期限
2019年07月16日 11時00分
アクション投稿の期限
2019年07月16日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!