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かくして波乱を含みながらも、ピンクの猫のネオンサインに灯がともった。
クラブ『プロムナード』の開店である。
瑠住こと豊田華露蘿はこの日、メイクもドレスも変えなかった。
さすがに今夜は、お店に出て接客まではできないぞ――。
最初はキャバ嬢の応援に入ることも想定していた。だが、店の状況を見て方針を変えた。華露蘿はアーナンド店長の抜けた穴を埋めるため、黒いスーツにタイトスカートで裏方、すなわちバックヤードの業務に専念したのである。
「ゴンザレスさん、入り口、お客様です。お出迎えお願いします。あ、ロドリゲスさん、電話は私が出ます」
飛びつくようにして受話器に飛びつき、「はい、プロムナードです」と応対する。さっそく予約の電話だ。愛用のボールペン(ストリームアタックという銘柄)を取り出しメモ帳に、来店時間帯と人数、指名についてをさらさらと書き込んで行く。
「四番席、ボトル入りまーす」
少なくないワインの銘柄、客ごとのウイスキーや焼酎のボトル、目まぐるしく変わる指名状況、これらを働きながら把握していく。
「アナタ頼りになるわぁ」
ウチの店にもほしいくらいよ、と星太郎は惚れ惚れとしている。それほどに素早く華露蘿は業務を遂行していた。
アーナンドさんは確かによくやっていた。全部の仕組みを頭に入れていたんだ。でもマニュアルさえ作っていてくれれば、もしものときに誰かが引き継ぐことはできたのに……。
いや、と華露蘿は思い直した。
昼間のカレー店もある。さらには三人の子どもを男手一人で育てていたというから、きっとそんな暇はなかっただろう。
そうか、だったら。
自分がマニュアルを作ればいいんだ。
そうしよう、と決めて持参のA4型ノートを取りに行く。
「ちょっと店先、お願いします」
星太郎に頼んでバックヤードに戻り、ノートをひろげて椅子を探した。
あった。
無造作に椅子を引いて腰を下ろしかけたところで……。
「おっと危ない」
椅子の上に拡大鏡(老眼鏡ともいう)がおいてあったことに気がついた。アーナンドのものだろうか。
「危うく座って『きゃっ』とか言ったりするところだった」
スーツ姿で店だからといって、そんなお約束には乗らないのである。断じて!
店内に戻ると、
夕顔
が壁にもたれ顎に手を当てていた。長い睫毛が伏せ気味だ。華露蘿に気付かぬ様子でぽつりと洩らす。
「よりによって今日来るなんてね……」
大人っぽい夜会巻、紫のドレスもよく似合う。『プロムナード』でも抜群といっていいほどの美貌なのにお高くとまることなく、いつだって笑顔の優しいお姉さん――それが夕顔のイメージだった。
今日の開店前だって、異例の状況に動じることなく、そればかりか、他の嬢から浮いた存在らしき紗央莉に自分から近づいて、
「頼りにしてるからね」
と肩に手を置いて語りかけ、暗に協力をうながしたのである。確かに売り上げのトップは紗央莉や泰葉かもしれないが、精神的な支柱はまちがいなく夕顔だ、そう華露蘿は理解していた。
そんな夕顔だけに、浮かぬ様子をしていることに華露蘿は戸惑う。戸惑いながら華露蘿は聞いた。
「どうしました」
トラブルじゃありませんよーに、と祈るような気持ちだ。
「えっ?」
我に返ったように、夕顔は普段の顔つきに戻る。
「なんでもないわ……と、言いたいところだけど、今日は瑠住ちゃん裏方さんだものね、正直に話しましょう」
二番テーブル、と夕顔は言う。
「いま来たばかりのお客さん、二人連れ。ややこしい人たちなのよね……いつもワガママばかり言うの。メチャクチャなオーダーするし、人気の泰葉ちゃんや紗央莉ちゃんをとっかえひっかえで長時間独占したりするし」
通常日の、わりと暇な日ならまだいいんだけどね、と夕顔は言う。
「今日は店長抜きっていうイレギュラーだから……」
「満席です、と言って追い払っては?」
「そう簡単にはいかないわ。なまじ権力者だけにね」
夕顔はそれ以上言わなかったが華露蘿も理解していた。
うかつな対応をしようものなら、小さなキャバクラなんてあっという間に営業停止に持って行けるということだろう。どういう手立てを使うのかはわからないが。
どんな人たち? と思って華露蘿は首を伸ばして二番テーブルを見た。
夕顔は驚いた。つい「えっ?」と声を出してしまうくらいに。
振り返ったとき、華露蘿の顔には笑みがあったのだ。
「ああ、あの方々なら存じ上げております。よーくね」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
オールジャンル
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2019年07月09日
参加申し込みの期限
2019年07月16日 11時00分
アクション投稿の期限
2019年07月16日 11時00分
参加キャラクター一覧
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