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落合 まゆら
の在籍する寝子島アニメーション学院声優科では、発声基礎はもちろん、ダンス基礎の授業も用意されている。
前者は、呼吸・発生の基本を学ぶと同時、そのための身体鍛錬も行うもの。
後者は、アフレコでスタジオに閉じ込められ十数時間にも及ぶ演技をする基礎体力作りのため。
一日のカリキュラムが終わったところで、全ての授業が終了したことにはならない。教室開放日にはそこに残ってのボイストレーニングや、舞台未経験者のための舞台度胸をつけるための訓練、──声優科の授業は多岐に渡る。それらをこなすには意外と体力が必要なのだ。
一通りの授業を終え、疲れた体を引きずるようにして帰路につく学生も居る中、まゆらはまだ教室に残っている。
「んー……」
疲弊して重たい身体をぐうっと伸ばす。教室の窓の向こうには、傾いた太陽が朱い色を帯び始めている。
鞄を机の上に置く。椅子から立ち上がり、もう一度伸びをする。
他の生徒たちと一緒に教室から出ることなく、鞄から教本でもある台詞集を取り出す。付箋やマーカーでボロボロになった本を開き、深呼吸をひとつ。
「どうして、そんな」
台詞のひとつを呟く。最初は信じられないように口調で。
「どうして、そんな!」
次は責め立てるように。
「どうして、そんな……」
その次は嘆くように。
同じ台詞に様々の感情をこめる。何度も何度も、同じ台詞を繰り返す。
元より声優になるためのモチベーションの高いまゆらではあったけれど、最近は授業の後の自主稽古にも更に力が入っている。
(まさか、だったけど)
つい最近、校内選抜が執り行われた。それは来年の春アニメの役に声優の卵を充てるためのもの。ガヤ、と呼ばれるいわゆるその他大勢も同然の端役ではあるものの、声優科に通う学生たちにとっては正に夢への第一歩。
その校内選抜に、まゆらは合格した。
合格を告げられたときのことはよく覚えている。
まさか、と呆然とした。ついでボロボロと涙をこぼした。
「どうして、そんな」
喜色を交えた声を発しつつ、まゆらはあのときの涙の熱を思い出して頬をごしごしと擦る。
「どうして、って」
まゆらの熱にあてられたのか、帰宅準備をしていた学生のひとりがまゆらの隣に立った。楽し気に笑い、窓辺に腰を掛ける。
「どうして?」
悪戯っぽい笑みを向けられ、即興劇を持ち掛けられたまゆらは受けて立つ。同じような笑みを返す。
「だって思ってもいなかったの」
「本当に?」
「そうよ、だって」
まゆらの放課後はそうして過ぎて行く。忙しくはあるけれど、ときにどうしようもなく疲れてしまったりもするけれど、それでも、夢に向けて邁進する日々はとても楽しく充実している。
即興劇に台詞の読み合わせにと稽古をしていて、ふと気づいた。ついさっきまで夕陽の色をしていた太陽がいつのまにか消えている。その代わり天に浮かぶは見事にまん丸なお月さま。
「綺麗……」
思わずぽつりと呟いて窓の外に見惚れたところで、
(ミスティもお月様の下で変身したり戦闘したりしたのよね)
思い出したのは、己の道を照らし出してくれたアニメのキャラクター。
「貴様、何者だ!」
即興劇の一幕じみて叩きつけられた言葉に、まゆらは明朗快活でありながらもどこかミステリアスな雰囲気を湛えた声で返す。
「世界に大いなる神秘の輝きを! 魔法少女ミスティックアリア!」
今でも変わらず大好きなキャラクターの決め台詞を放ちつつポーズも決めてみせる。思わずといった風に仲間から拍手をもらい、まゆらはちょっぴり照れた。
時々そうして息抜きじみたこともしながら稽古を重ねに重ねて、気づいたときにはもう下校時刻が迫っている。これ以上校舎に残っていると、警備員や講師陣に叱られてしまいかねない。
一緒に稽古をしていた仲間と教室を出る。校舎を出たところで帰路の違う仲間とは別れ、まゆらはひとり、月明りの道を辿り始めた。
──がんばってるのね
誰かの声が聞こえた気がして、まゆらは月を仰ぐ。神秘的な色を世界に降らせるお月さまがささやきかけてくれた気がして、まゆらは思わず足とツインテールの茶髪を弾ませた。
くすり、堪えきれない笑みが零れる。
(帰りに杜の湯に立ち寄って、ひとっぷろ浴びようかな)
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
阿瀬春
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
SF・ファンタジー
バトル
定員
50人
参加キャラクター数
50人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2019年07月13日
参加申し込みの期限
2019年07月20日 11時00分
アクション投稿の期限
2019年07月20日 11時00分
参加キャラクター一覧
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