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\ オーバータイム!/
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さーさーさらさらさくさくさ。
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◆口を開いた、ぽかーんと。
「母親のために・新聞配達・貧しい・お菓子が必要」
それが芽守の力で浮かび上がったキーワード。
個室を出て、それを全員に伝えた。
(で、結局どういう意味だ?)
頭の中は全く整理できていなかったが、下手な憶測を混ぜるよりはと伝えることを優先する。
(母親に甘いものを食べさせたい……は反応してなかったな)
芽守の脳内にはもう一つ、はてなが浮かんだ。
「さあ、訳を話せよ。ガキ、菓子をねだったのはママの為か?」
すると劉が追い討ちをかける。
喜好は観念したように口を開いた。
「ぼくは、甘 喜好。こんなに小さいけど、もう十歳なんだ。お菓子ばっかり食べてるから……あんまり大きくならないのかな?」
劉の瞳に子供らしからぬ自嘲めいた笑いが映る。
それからぼんやりと一点を見つめる。
八神が喜好が話しやすいように合いの手を入れる。
「お菓子ばかり食べていたのは……その、お母さんのせいか?」
一瞬傷ついたように顔を歪めた。目が赤くなる。
「……ぼくね、ママ大好きなんだ。頭をね、いつもやさしくなでてくれるの。でもそのたびに、ママはぼくにお菓子を食べさせるんだ。あまいあまいお菓子を」
「甘いものが嫌になりましたか?」
今までの様子からはとても導き出せない答え。けれど、確認の意味を込めて荒井が尋ねる。
喜好は首を横に振る。
「ぼく、あまいもの好きだから平気だよ。うれしいよ。だけど」
「だけど?」
「だけどそのせいで、いっぱいお金がかかるんだって」
声に嗚咽が混ざる。ずっと堪えていたものが溢れ出た。
「だからうちはぼくのせいで貧乏なんだ」
ギリと歯を食いしばる喜好。
そんなに力んじゃいけないよと北原が背を撫でる。
「それで新聞配達を?」
「新聞配達もはじめてみたけど、ママが悲しそうにするからすぐにやめちゃった」
ぷにぷにと柔らかい頬を涙が伝う。
鼻水を垂らし、顔を汚し、懸命に言葉を紡ぐ。
「ぼく、一生懸命考えてみた。たくさんのお菓子をどうしたら手に入れられるか」
「だから、強盗を?」
「う、ん」
北原が喜好の顔をハンカチで拭った。
荒井は混乱する思考を横に置いて、確認する。
「えっと、ごめんね。もう一回聞かせてくれるかな」
「
だから、おかあさんがぼくにあーんするためのお菓子が必要なの
」
えー。
えー。
えー。
各々の脳内で木霊する『えー』。
……え。何それ。
ついにだれかの心の声が漏れる。
慌てて宮島が喜好に質問を続けた。
「それってお母さんが、必要としてるのかな?」
「だって、ママが僕に食べさせたくてたまらないんだもの」
喜好は大真面目に主張する。
(なんでだろう)
(何が悪いわけじゃないけど)
(なんか納得いかないっ!)
事情がわかり強盗をやめさせることもでき万々歳といきたいところに、なんとも微妙な空気が漂った。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
つるこ。
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
恋愛
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年08月03日
参加申し込みの期限
2013年08月10日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年08月10日 11時00分
参加キャラクター一覧
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