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吊り橋幽霊、喧嘩成仏!
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同じ頃、シーサイドタウンを歩いていた、190センチを超える筋肉質の体躯を黒のスーツで包んだ、どう贔屓目に見ても堅気には見えないスキンヘッドの
松崎 竜平
が重いため息をついていた。
所属する組のお嬢さんに頼られたのが嬉しくて、つい知っている事を話してしまったが為に、その大事なお嬢さんが厄介事に首を突っ込もうとしているらしい。
しかもそれが自分の苦手な心霊関係だというのだから憂鬱さが増す。
だからといって放って置くわけにもいかず、気が進まないまま、頼まれた情報集めをする羽目になってしまった。
今日の仕事が休みで良かったと竜平は思った。
「平日の昼間なら、ひふみお嬢さんも学校だからな…」
日曜だったら、きっと自分も一緒に行くだなんて言い出すに決まっている。
竜平は、小さな飲み屋の立ち並ぶ通りから、ふらりと裏通りへと足を踏み入れた。
ひと気のない通りを進み、とあるスナックの裏口をノックする。
応答はない。
そっとドアに耳を近づければ、奥の方からガラスの割れる音や、何かが倒れる音がする。
竜平は迷わずにドアを蹴破った。
店の奥のドアを開け、狭く急な階段を駆け上がれば、水商売の女と冴えない中年男が痴話喧嘩の真っ最中だった。
ハデな女が割れたビール瓶を持ったまま、突然現れた竜平に向かってヒステリックに喚く。
「あんた、何よ!!」
「うるせぇ、黙ってろ!」
ドスの効いた声で女を一喝した竜平は、男の胸倉を掴むとドンっと壁に押し付け、ぐっと上に持ち上げた。
「なんだ、てめ…離せっ…」
苦しんでもがく男に竜平が確かめる。
「木野だな?」
名前を呼ばれた男は青ざめ、小刻みに頷く。
「早田組の話が聞きたい」
竜平の言葉に、木野と呼ばれた男は怪訝な顔をした。
「早田は…、とっくに…潰れて…」
「知ってる。牧田を知ってるな? そいつと女と子供はどこだ?」
「し、しらねぇ! 俺は何も知らねぇっ!!」
必死で否定するという事は、言えない事を知っているという事だ。
さらに締め上げようとした竜平の背後で小さな笑い声が聞こえた。
見れば、
添木 千唐
が掴みどころのない笑顔で部屋の入り口に立っている。
「すみません。ドラマみたいだなって思ったもので。おじさん、格好良いですね。情報も早いし。さすが、…神無組の人だ」
千唐の言葉に、竜平の眼光が鋭さを増すが、睨まれた千唐は相変わらずへらへらと笑ったまま、自己紹介をした。
「初めまして。添木組の寝子島支部長です。神無組のお噂はかねがね」
「添木のガキが、何しに来た」
静かに尋ねる竜平に、千唐は肩をすくめて見せた。
「興味本位で幽霊の噂を調べてたら、同業者に会ったんでご挨拶しただけですよ。死んでまで堅気に迷惑掛ける輩は、死んでいようが粛清が必要でしょう?」
裏社会にも秩序ってものがありますから、と千唐は微笑む。
「僕の事は気にせずに続けて下さい。僕も、すごく知りたいなぁ」
ゆっくりと近づいて来る千唐に得体の知れない恐怖を感じて、木野が再びもがき出す。
竜平はもう一度木野を締め上げ、質問を続ける事にした。
「で、牧田の家族はどうした?」
木野は竜平と千唐の様子を交互に伺いながら、渋々口を開いた。
「牧田は死んだ。多分、親っさんが殺った。あいつ、組を他に売ろうとしやがって…。子供は知らねぇ、お、女は…逃げた」
千唐は、木野が一瞬言い淀んだのを見逃さなかった。ポケットから一万円札を取り出すと、木野の頬を撫でるようにしてからその胸ポケットにお札を捻じ込む。
「女は、『誰』と、逃げた?」
千唐の言葉に、木野が明らかに動揺した。
「…お…俺は…し、しら…」
もう一枚、お札を同じようにしてポケットへ。
「君は、知ってる」
もう一枚。
木野の喉がごくりと鳴る。千唐の持つ金で震える唇を撫でられ、木野はあっさりと秘密を漏らした。
「お、女は早田の組長と逃げたんだ。牧田が死んで、組が潰れて、組のやつらが散り散りになってよぉ、どこの組にも入れない奴がいたってのに…」
木野の言葉に千唐がくすりと嗤う。それはお前の事だと言われた気がして、木野は千唐から目を逸らした。
「ほとぼりが覚めた頃に、組長が女を連れて島から出てったんだ。子供は一緒じゃなかった。親っさん、ずっとあの女の事を気にしてた。不憫だなんだ言ってたけど、ただ女が欲しかっただけだ。牧田殺してあの女を手に入れたに決まってんだ」
全てを告白して脱力した木野を竜平が離すと、木野はその場に放心して座り込んだ。
「それで、どうします?」
千唐に問われて、竜平は首を横に振った。
「どうもしねぇよ。牧田の事を知りたいってお嬢さんに情報渡すだけだ」
「ああ、なるほど。じゃあ、僕の方でも情報拡散していいですかね?」
「好きにしろ。…添木の、肝が据わっているのは結構だが、あんまり無茶して親ぁ泣かすのも程々にしといてやれ」
離れて暮らす自分の子供の姿を千唐に重ねた竜平の言葉に、営業スマイルで応えた千唐が部屋から出て行った。
その後を、騒動を見ていた女が追う。
残された竜平は、ぐったりと座り込む木野を軽く蹴って正気付かせると、女子供の前では聞きたくない事を聞いた。
「それで、早田は殺ったら、どこに『埋め』るんだ?」
店の階段を駆け下りたハデな女は、千唐を呼び止めて縋った。
「ねぇ、あんた! ちょっと待ってよ!」
下着みたいな薄着で、化粧の剥げかけた笑顔を向ける年増女の顔は、太陽の下で見るものではない。
笑顔を歪める千唐に、女は媚びながら言った。
「あたし、さっき話してた早田の組長と逃げた女の情報持ってんの。あたしにも、…くれたら、いい事教えてあげる」
千唐は口の端を吊り上げ、ポケットに手を入れた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
青丹 よし乃
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
推理・サスペンス
ホラー
バトル
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年09月05日
参加申し込みの期限
2013年09月12日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年09月12日 11時00分
参加キャラクター一覧
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