寝子島八百万大宴会｜リアクション

寝子島八百万大宴会

●宴会が終わって……

　宴会が終わると、賑やかだった寝子ヶ浜海岸は静かになった。
「我ら八百万の神々をもてなしてくれたこと、感謝する。楽しかったでござる」
　神々を代表して、天之丸尾猫神が宴会場に集まってくれた人々に礼を言う。
　酔いが回って眠っていた龍の神は、小バッカスさんに起こされてちょっと不機嫌そうだった。
「龍の神さま、そろそろお帰りの時間ですよ。僕があなたの世界までお送りします」
　帰りますよ、と龍の神を促す小バッカスさんに羽生碧南が近づく。
「小バッカスさん、あなたと一緒に行った酒蔵巡り、楽しかったわ」
　下着姿になってしまったことは黒歴史として葬りたいが、小バッカスさんとの思い出は残したい。
「そう言っていただけると嬉しいです」
　さあ、行きますよ、と龍の神と空を飛んで寝子ヶ浜海岸を去っていく小バッカスさん。

「娘、おぬしとのチャンバラは楽しかったでござる。それと……いつまででもそのような姿でおると風邪をひくでござる」
　そう言うと天之丸尾猫神は、着ていた羽織を脱ぎ真境名アリサの肩にかけた。
「ありがとう、猫侍さん。私も楽しかったわ。羽織だけど、どうやって返せばいいのかしら？」
「返さなくても良いでござる。宴会の記念にとっておくが良い」
　侍だけど紳士なのね、とアリサは天之丸尾猫神の気遣いに感心する。
「皆の者、行くでござる」
　天之丸尾猫神が何もない空間に手をかざすと、そこに姿見くらいの大きさの空間ができた。
　宴会に参加していた神々は、その空間の中へ入り、それぞれの世界へと帰っていった。
　最後に天之丸尾猫神が空間の中に入ると、それはスゥーと消えてしまった。

「神さま達、帰ったね……いろいろ話を聞けばよかったかな……」
　恵御納夏朝はそう思ったが、寝子島での宴会を楽しんでもらえたなら幸い、と思うことに。
「ひとも、もれいびも、神さま達も、皆、宴会を楽しんだと思うよ、俺は」
　八神修の言葉に「そうだね……」と言い、自分もそう思うことにする夏朝。

　起きている面々で神さまのお見送りをしたが、眠っている宴会参加者も。
　龍の神のお酌で疲れた酒浸朱蘭とトワ・E・ライトフェロゥは、特にぐっすり眠っている。
「もう飲めないんだぜー」
「トワもー、飲めらいー、レス！」
　夢の中でも、まだ酒を飲んでいるようだ。
　宴会のことを忘れないうちに、と小山内海はスケッチブックにその時の様子を思い出しながら書き始めた。
　その横では、橘千歳と御剣刀が並んで。宮祀智瑜は、桐島先生の膝枕で幸せそうな顔をして眠っている。
（宴会中は寄りかかっていたのに、いつの間にこうなったのだ？）
　酔いがすっかり醒めたので、数学教師らしくクールかつ冷静に、この状況を分析している桐島先生。
　起こしたいが、ぐっすり眠っているのでどうしようかと悩む。起こすべきか、眠らせるべきか。

　朝日が昇り、寝子ヶ島海岸が明るくなった頃。宴会に参加していた人々はすっかり酔いが醒めていた。
　酔った時の記憶がある人、ない人と個人差があったが。
　参加者全員で宴会場周辺を清掃してから、それぞれの自宅へと帰っていった。
　八百万の神々との楽しかった宴会を思い出しながら。

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あとがき

担当マスター：カターレ
ファンレターはマスターページから！

どうも～、カターレれす～！
いつもと違う？　ああ、酔っているかられすよ～。細かいことは気にしな～い！

八百万の神さま達のと宴会、いかがれしたか～？
飲んだり騒いだり、おつまみを作ったり、普段は酔わないけど今日は酔った～。
……といった楽しく宴会していただけたのであれば幸い。
皆さんのご様子を見て～私も楽しくなりました～。酔ったのは皆さんと同じく～楽しい気分だかられす～♪

あ～なんだか眠くなってきました～。あとがきはこれくらいにひておきましょう～。

ありがとうございました～！（酔っぱらった状態で爆睡）

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