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オレンジの文字。黒い背景。
一秒一秒、たゆむことなく刻み続ける。
なんのことはない、駅前の大型ビジョンに映し出された時刻表示である。
普段なら、獅子目悠月はさして気にも留めなかっただろう。
なのに今日はなんだか目を引かれて、無言で立ち尽くし、文字盤を眺めていた。
当たり前だが、こうしている間にも時間は流れている。
誰にも決して止められない――そんなことを思う。
少し早く着いたようだ。待ち合わせの駅前に二人の姿はない。小雨がやんだことだけが救いといえようか。
悠月は動くことなく、じっとスクリーンを見つめている。まばたきすら忘れたかのように。はしばみ色の瞳に、秒針の歩みが映り込んでいた。
最初に姿を見せたのは志波武道だ。
「やあ、悠月くん」
ひょいと片手を上げている。穏やかな笑顔。
ああ、と悠月は振り向いた。
ビジョンの映像はいつしか、どことも知れぬ高原へと移り変わっていた。
「待ったかぃ?」
間もなく呉井陽太と、連れの女性が姿を見せた。
連れの女性――?
長身だ。光沢のないブロンドである。ロシア系らしく雪のように白い肌をしていた。
怪訝な顔をする悠月に、陽太が簡単に事情を説明する。
ナターシャという名前で、香川の関係者らしい。
そうか、と悠月は気がついた。変異の生じた日に学校で見かけた黒装束の女だ。武道も同じ結論に達したらしく目でうなずいている。
しかしあのときと違って、今のナターシャはしおらしい様子だった。借りてきた猫、という定番の表現でも追いつかないほどに。
「ナターシャさんも香川博士の見舞いに行きたいんだってさ。でも一人で行く勇気がないって話なんだよぅ」
彼女が同行してもいいかな? と陽太は言う。
「俺はぜんぜん構わないよ。よろしくね!」
すぐに武道は、武道らしい社交性を発揮して告げた。もちろん思うことがないでもない。けれど救いを求める手を、冷たくふりほどくようなことは武道にはできない。
「俺は……」
悠月は言い淀んだ。
ナターシャが、香川の傭兵のような人間であったことは推測がつく。
敵か味方かで線引きするなら、間違いなく後者の側になるだろう。騒動が終わったからと言って、すぐノーサイドと割り切ることは難しい。
けれど悠月は、彼女の哀しげな視線を感じてためらいを捨てた。
「俺は気にしない」
といっても、これだけ言うのが精一杯だったわけだが。
それで、と悠月は陽太に向き直る。
「呉井、今日は……ありがとう」
直接口にしたのはこれだけ。
誘ってもらえなければきっと、消化できないまま動かなかっただろう――その想いまでは舌に乗せない。
しかし、わかっているよと言うかのように、陽太は笑みを浮かべうなずいた。
「それじゃあさ、そろそろ行こうよ」
武道が告げた。意識的に明るい声を出している。
今日もあまり天気は良くない。雨こそやんだものの、また降りださないとは限らない。
「みんな何かお見舞い持ってきた? 俺はコレ!」
武道が取り出したのは化粧箱に入ったタオルだった。
重くはない。けれど軽くもない灰色の空。
蝉の声はいつからか、ヒグラシのものになっていた。
行き先が行き先なのでつい暗くなりそうなところを、武道は努めて明るく振る舞っていた。
しかしそれも病院に着くまでだ。自動ドアが左右に開き消毒液の匂いに包まれると声のトーンが落ちる。目指す場所に近づくにつれ言葉数も減る。
ナースステーションに着く頃には、発言を禁じられたわけでもないのに全員、口を閉ざしていた。
「面会はまだ、可能ですか。ええと、香川王堂さんの……」
一同を代表して陽太が訊く。
大丈夫です、と看護師は言い面会者の記帳を求めた。
ボールペンを置いたところで、武道は静かに息を吸い込んだ。
ダメだ、暗くなっちゃいけない。
その雰囲気が伝播するのも嫌だ。
だからもう一度、空から光がさしこんできたように告げた。
「一度に部屋に行くのも迷惑かもだし、先に陽太くんたち行っておいでよ。俺はロビーや休憩室で時間潰しとくからさ☆」
陽太と悠月は顔を見合わせた。
けれど最初に口を開いたのは、ずっと沈黙していたナターシャだった。
「おっしゃるとおりですね。もし差し支えなければ、まず私から……会ってきます」
大丈夫? と陽太が案じるもナターシャはうなずき、長い髪をなびかせて病室に向かった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
定員
10人
参加キャラクター数
11人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2019年05月27日
参加申し込みの期限
2019年06月03日 11時00分
アクション投稿の期限
2019年06月03日 11時00分
参加キャラクター一覧
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