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shine a light
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日めくりカレンダーの『summer』の文字が、一日一日減っていく。
逃げ水は薄くなって蝉時雨も遠のいて、成層圏に届きそうだった空のブルーすら、二冊百円で買った古本のような薄茶色にうつろいゆく。
終わるんだ。見て見ぬ振りはもうできない。
終わるんだ。ジョシコウセーと呼ばれるのも次シーズンで最後だ。
終わるんだ。
終わるんだ……。
「……って思いまして」
ハンバーガーショップ、近ごろ環境破壊への懸念でプラスティックストローを廃止する店も多いというが、どっこいここではまだ現役だ。プラスティックそのものの半透明ストロー、その半透明を、瑪瑙のようなアイスティーが昇っていく。
ストローから唇をはなし、キリッとした表情で
伊賀 解理
は
北風 貴子
を見た。
「ごめん。ちょっと意味わかんないんだけど」
と言って貴子はメロンソーダを一口する。エメラルド色の液体、つるっと滑るようにして貴子の白い喉元へ。
「ええっ!?」
やや芝居がかった仕草で、解理は両手を胸の位置にあげダブルのパーを作った。
「わかりませんか貴子さん、この焦燥感が!?」
「焦燥……って、ようは夏休みがもう終わりってことでしょ?」
貴子は背もたれに体を預ける。
「伊賀さん、あなた進学希望よね? 夏休みなら大学に入ってもあるから。大学の夏休みは妙に長いし、秋休みまであったりするし、一年の半分近く休みなのよね、大学って」
「いやそうじゃなくて、ですね」
もどかしい。解理は胸のあたりをかきむしる。互いに母国語でない英語で、非英語圏の外国人と会話しているうような気分だ。
「実は休み中にやることで悩んでて……」
「宿題?」
またピント外れなことを貴子は言うではないか。まさか大学デビュー&リア充化なんかして感性が鈍ったのではないか、と解理は心配しつつ口調だけでも落ち着かせて言う。
「あぁ、宿題は夏休み開始早々に片付けたので問題ないです」
「でしょうね。伊賀さんなら終わってると思ってた」
なんだわかってるじゃん。
解理はようやく本題に移った。
「二年生の夏が終わるということは、僕のハイスクールライフも終わりが近づいてきたということなんですよ。つまり、将来のことを考える時期に来たというね……」
「気の早い話ね」
と肩をすくめつつも、やはり貴子は貴子、たとえリア充大学生(?)であろうと貴子なのだ。すぐさま続けた。
「なにか、そんなことを考えるきっかけがあったようね」
さすがは、とため息して解理は告げた。
「というのも学校から進路希望調査の紙が来まして、それでどうしようかなと……」
「なるほど」
貴子はようやく理解したというように座り直した。
閉じゆく夏をどうしても意識せざるを得ない午後、この日も解理は、『おお、迷える子羊を導く女神の降臨を……!』などと切実なメールを送って貴子を呼び出していたのである。
貴子女神も暇なのか、それとも解理のことを考えて他の用件を後回しにしてくれたのか、『女神は大げさすぎるでしょ』とツッコミを入れつつもふたつ返事で応じてくれた。
かくてつれづれなるままにシーサイドタウン、目にとまったファーストフード店にふたりは茶をしばく席を設けたのだった。まあ実際は、お茶じゃなくて炭酸飲料とアイスティーだが。
「だとしたら、アドバイスを求める相手として私は適切なのかなあ……って思うけど」
貴子は窓の外に視線を移した。行き交う人の流れのなかに、ベストアンサーが潜んでいるとでもいうかのように。
「それはまたどうして? 人生の鉄人たる貴子さんが!?」
「誰が鉄人よ誰が……って、私も、そんなに確たる『なりたい自分』像があったというわけでもなくて、いまのところ教師志望だしとりあえず教育学部? くらいの動機で木天蓼大学を受けただけだから」
「いえ、教師志望、と絞れているだけでも僕からすれば尊敬に値しますよ」
氷がぞぞと音を立てた。解理がアイスティーの残りを力強くすすったのだ。
「なにせ僕は、落神伝説に興味があって北海道からここに来ただけだから……卒業した後どうしたいとかまったく考えてなかったんです」
このあたりまでは威勢よく言葉が出てきたものの、だんだん初動は落ちてゆく。
「僕には、特にこれといった特技もないですし」
もちろん解理には『ろっこん』がある。でも――。
さすがに手からビームとか、そういう『もれいび』関連はおおっぴらにできんしなぁ。
企業の採用面接で、「手からビーム出せます!」と披露するわけにもいかないだろう。
「勉強も理数系が得意だけどなにかに活かせるというわけでもなし、特別ハマってる趣味もないし……」
自虐的なことを言っているうちに悲しくなってきた。
あれ、もしかして僕って、白衣着てるだけの頭いいチビなのでは……?
やばい、鬱だ。
涙がにじみかけたが、それをこらえて解理は力強く、思う。
貴子さんの胸に抱かれて死のう――。
「……いや、そんなことで死んだらダメだからね」
「うお貴子さん! 僕の心を読んだので!?」
「伊賀さんの考えが口から漏れてただけよ」
「具体的にはどのあたりから……?」
「鬱だ、ってあたりから」
不覚! ……って前にもこういうやりとりがあったようななかったような。
たじろいだ解理に余裕の笑みを見せて、貴子はすっと立ち上がったのである。
「伊賀さん、出て少し歩きましょうか?」
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
定員
10人
参加キャラクター数
11人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2019年05月27日
参加申し込みの期限
2019年06月03日 11時00分
アクション投稿の期限
2019年06月03日 11時00分
参加キャラクター一覧
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