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夏の長い昼間がようやく、赤い残滓を曳きながら終わろうとしている。
九夜山中。伊織源一の前にあるは一本の大樹だ。
幹には稽古着の黒帯がくくりつけてある。
打ち込み稽古がはじまった。
取る。引く。投げの姿勢。
繰り返す。力の限り。
このとき源一が向かい合っているのは樹ではない。当然、帯でもない。
向かい合っているのは自分自身だ。
己の心と戦っている。
体がほぐれ肉が熱を帯び、やがてその熱が全身に回って汗をしたたらせ始める頃、とりとめのない源一の思いが、ある一点に結実した。
――ひとつだけ、やり残していることがある。
それに気付いたのは、この島を出る決心をしたあの日からそう経たない時分のことだった。
渾身の力で引く。しかし呼吸は乱れない。武道家にとっては呼吸こそ、守るべき要(かなめ)である。
源一の筋肉が想定している『敵』が、だんだんと実像を結び始める。
己に問いかける。
最後に祖父と全力で組み合ったのは、いつになるだろうか? と。
型の確認の中で祖父と組み合うことはあれど、乱取りのような打ち合いは久しくやっていない。
どうしたィ? という、祖父のからかうような口調が聞こえてくるようだ。
かつて源一にとって祖父は巨人であった。頂の見えぬ霊峰であった。
記憶の中の祖父は飄々と、手の内など見透かしているようにあっさりと俺をやり込めた――。
そんなもんかよ、源。
きっと祖父ならそう言うだろう。
あの頃の源一はまるで、釈迦の掌の上の孫悟空、祖父はわざとらしく欠伸すらしてみせたものだ。
まだまだ青いなと呵々笑うその声が、ありありと蘇ってくる。
まともに一本取ることができた記憶はまるでなかった。だがあれからさらに稽古を積み、技を磨いてきたつもりだ。
果たして俺は、と源一は思う。
積み上げた目標に、どこまで近づくことができたのか?
……っ!
強烈な一投。みしりと肩の腱が音を立てた。
同時に巨木が、ゆさりと傾いだようにも感じている。
見せたい。知らしめたい。
いやこれは義務だ。庵の九代目として、先代に示さなければならない。
――あんたの孫はここまで強くなったぞ、と。
静かに息を吸う。目を閉じる。
源一の呼吸はまだ、露ほども乱れていない。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
定員
10人
参加キャラクター数
11人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2019年05月27日
参加申し込みの期限
2019年06月03日 11時00分
アクション投稿の期限
2019年06月03日 11時00分
参加キャラクター一覧
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