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shine a light
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手当をさせて、と言って泰葉は優木遥斗を自分のマンションに招き入れたものの、実際に手当が必要なのは泰葉のほうだった。
オートロック付きの高層マンション、1LDKの部屋には、最低限の家具以外目につくものはなかった。桃色のカーペットは毛並みが柔らかい。
「ごめんね、こんな格好で」
髪にタオルを巻き、バスローブ姿で泰葉は、部屋の隅で居心地悪そうにしている遥斗の前に正座した。幸い泰葉の怪我は浅かった。頬が軽く腫れているだけだ。額の血も止まっている。早めに来てくれたおかげだと彼女は言った。
メイクを落とした泰葉の顔つきは、遥斗の馴染んでいる顔とはずいぶん違う。しかしはじめて見る姿ではなかった。むしろ好印象だった。いまの泰葉は、花屋にいた
五葉 泰子
(ごよう・やすこ)そのものだったから。
「謝るのは俺のほうです」
初披露となる坊主頭を、気にするように遥斗は頭に手をやっている。彼も正座の姿勢だった。
「あんな状況でも泰葉さんは、俺の将来を案じてくれた。まだ半人前でしかない自分が、とても情けない」
「情けなくなんてない。本当は、嬉しかった」
「……」
遥斗は目をそらした。いまの泰葉を直視することはできなかった。
しかし間もなく、びくりと遥斗は身を震わせる。泰葉が、膝に置いた自分の手を握ったとわかったから。
「どうしてあの場所にいてくれたのか、それは訊かない」
泰葉は言う。聞き分けのない生徒に、ゆっくり呼びかける教師のように。
「でもね遥斗くん。私の世界、見たでしょう? 私たちはお客さんに偽りの夢を売り媚を売って、チヤホヤされることもあるけれど、本当は世間にも当のお客さんにも見下されて生きている卑しい女たちよ。あんなことはさすがに初めてだったけど、ストーカーみたいな人につきまとわれたり、暴力を振るわれたことなら何度もあるわ。心を病んで辞めていった子も少なくない。嘘ばかり売ってきたしっぺ返しね……そんな世界なの」
だから遥斗くん、と泰葉はもう片方の手も伸ばして遥斗の両手を取った。
「あなたの気持ち、優しさ、本当に嬉しかった。きっと私がおばあちゃんになっても、大切に胸にしまっておく宝石みたいな記憶になると思う。でもね遥斗君、そろそろあなたは、あなたの人生を歩むべきよ」
泰葉は立ち上がった。
目で彼女を追った遥斗は、慌てて顔をそむける。
泰葉、いや泰子の肩から、バスローブがすべり落ちたからだった。髪のタオルも。
「……な、なにか着て下さい」
「一夜の思い出をあげる。好きにしていいから……。でもね、ここを出たら、もう私のこと、忘れて」
「できません!」
坊主頭を隠したかったが、いま遥斗が隠したいのはそれより目だ。手探りで竹刀の入った袋を持ち上げ、遥斗は言った。
「自分を低く見積もらないでください。俺にとっては、泰葉さんはずっと憧れの人です。俺が泰葉さんに追いつけないというのなら、きっと追いついてみせます。でも、泰子さんを思い出にしてしまうことなんて……できません!」
失礼します、と叫ぶように言って遥斗はドアに向かおうとした。
その手を、泰子はしっかりとつかんで止めた。
「……待って。でも私、怖いの。あんなことがあったから……せめて今夜だけは、朝までここにいて」
間もなく、部屋の灯が消えた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
桂木京介
シナリオタイプ(らっポ)
ゴールドシナリオ(200)
グループ参加
2人まで
シナリオジャンル
日常
定員
10人
参加キャラクター数
11人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2019年05月27日
参加申し込みの期限
2019年06月03日 11時00分
アクション投稿の期限
2019年06月03日 11時00分
参加キャラクター一覧
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