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深林 真瞭
が去年の晩夏に帰国してからもうすぐ1年目になる。
去年の今ごろは南欧でバカンスだったのに、――今ときたら。
帰国して程なく所属楽団の内紛に巻き込まれ、日々悪化する人間関係に消耗し、そして……。
あの日のウソのせいで、大切なものを失った。
真瞭を「まーちゃん」と呼び慕っていた親友。
真瞭が「りさちん」と呼んだ深倉理紗子。
彼女との距離は遠くなった。
あの春の日から、ずっと。
自分が招いたことだ。
(わかってる)
――あんな反応さえ、しなければ。
8月17日。奇しくもその日は真瞭の誕生日の前日だった。そんな日に、東京での楽団での定例会議があったのだ。重い足取りで定例会議へ行ったはいいが、予想通り。もはや常態と化した沈黙と罵り合い。
――あまりに最低だったので頭にきて飛び出した。
「……はぁ……」
ため息ばかりがでる。適当に立ち寄ったバーで飲んでいたところ、知らない男に声をかけられた。
「お姉さん、一人?」
「ええ、まあ……」
普段なら断っていた。人懐っこい顔で笑う男は、隣座って良いかな、とこちらの返事も待たずに腰かける。他愛のない話をする。髪がきれいだね、とか、こちらの容姿をほめる男。この後、何をしたいのかなんてわかりきっていた。けれど、どうだってよかった。今は、そんなくだらない甘言におぼれながらどうにかなったって、すべて忘れさせてくれるならそれで良かった。
8月17日、寝子島総合病院。
深倉 理紗子
はいつものように内科医としての勤務をこなしていた。目の回るような忙しさに、あっというまに1日が終わってしまう。やっと退勤できたのは日が変わって12時過ぎ。外は人影も少なく、明かりも消えて暗くなっていた。
病院から自宅へは橋を渡って10分もかからない……けれど、一人暮らしのワンルームマンションに帰る気にはなれなかった。なんとなしに、終夜営業のファミレスに入る。
働きすぎると、どうも感覚が鈍る。空腹という感覚すらない。けれど、なにかは取らないと。適当にシーザーサラダとドリンクバーを注文して、グラスを手にアイスティを注いだ。
ひとくちアイスティを含むと、ぼんやりと考え込む。
仕事が終わって緊張が解け、思考の余裕ができると、いつも考えるのは親友……だった『彼女』のこと。……まーちゃんこと深林真瞭のこと。
あの春の日以来、ずっとすれ違っている。
――次第に二人の距離が遠くなる。それは、心理的距離だけではない。きっと、物理的にも。互いの姿がかすんで見えなくなる。
ふと気づけば、理紗子の頬をしずくが伝っていた。慌てて指で拭うも、そのはずみでスマホが床に落ちてしまった。
「いけない……」
拾い上げると、画面には『8月18日 0:52』の表示。
(そうだ、……今日は)
まーちゃんの誕生日だった。
理紗子の指が、スマホの画面をするすると滑る。精一杯の、思いを。
夜が明けて、気づけば真瞭は都内のシティホテルのベッドの上にいた。
昨晩なにがあったのかは、覚えている。うつろな気分で目覚めて、隣を見たがそこにはすでにあの男の姿はなかった。
相手が何を望んでいたかはわかっていたし、関係の継続を望んでいないことくらいわかっている。また孤独の海に放り出されたことだって、なんとも思わない。身も心もぼろぼろだから、せめてほんの少しでも紛らわすものが欲しかった。それが己の心の隙間を埋めてくれるわけもないと、頭ではわかっているはずなのに。それでも、こんな自傷的な行為に走ってしまう。
――そのときが気持ち良ければそれでいいじゃない。自嘲の笑みを浮かべ、そしてふとテーブルの上の自分のスマホに目をやった。
(メール……?)
通知ランプが光っている。見てみると、そこには。
――りさちん。
『まーちゃん、お誕生日おめでとう
りさちん』
たった、この一文だけ。
きっと、考えて考えて送ってくれたんだろう。
中途半端な送信時間をみるに、計画していたわけでもなく、ただ、あふれる思いのままに祝いの言葉を絞り出したんだろう。
「う……」
嗚咽が、止まらない。とめどなく、目からは熱い涙があふれてくる。
こんな感情が残っていたのかと、思うほどに。
――私、何をしているんだろう。
本当に大切なものを失う前に、はやく。――はやく。
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担当ゲームマスター
寿ゆかり
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
30人
参加キャラクター数
17人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2019年05月19日
参加申し込みの期限
2019年05月26日 11時00分
アクション投稿の期限
2019年05月26日 11時00分
参加キャラクター一覧
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