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8月の☆ハッピーバースデー
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8月1日。
三宅 葉月
は、その日――誕生日を星ヶ丘寮の自分の部屋で迎えた。正確に言えば、日付が変わるその瞬間は自分の作品の仕上げに取り掛かっていた。夏休みだから、別に明日の起床時間は考えなくていい。眠りについたのは午前三時を過ぎたあたりだったろうか。
そして、目が覚めたのは午後1時過ぎ。
ゆっくりのろのろとベッドから這い出す。日はすでに高く昇っていて、カーテンの隙間から容赦なく夏の光を差し込ませていた。じっとりと暑くなる気配に、髪をかき上げる。下着姿のままぽてぽてと歩いて、シャワールームへ向かった。18歳。大人になりかけの可憐さと妖艶さの狭間にいる彼女の姿が、あたたかなシャワーの湯気に消える。
湯上り、白を基調とした服に着替えると、そのままアトリエへ入った。手に取るのは、一冊のスケッチブック。ページを手繰る。そこには、一糸纏わぬ姿の己の上半身が描かれていた。
モノクロームの緊密な描画。物憂く伏せられた瞳、そこにだけ、エメラルドの輝きが宿っていた。瞳の色だ。そこだけ、色鉛筆で色を乗せてある。
幼い日のことを思い返す。
今は亡き祖父が生きていたころのこと。
自分の誕生日がやってくると、葉月は必ず自画像を描いた。そして、それを決まって祖父に贈るのだ。毎年、――毎年。
そうして自分の一年間の成長を、『絵』で報告していた。
けれど、その祖父も今はもういない。贈る相手の無い自画像を、今年も葉月は描く。
自分のありのままの表情を、ただ。
今、葉月の前には大きな壁が立ちはだかっている。
本当ならば、穏やかにほほ笑んだ顔の絵を贈るべきだろうか。
されど。
「……偽りの笑顔なんて描けないわ。お祖父様には、私のありのままを知ってほしいの」
感情の欠落した瞳で、憂いのこもったエメラルドを一度だけ撫でる。
「今は、こんな表情しか描けないけれど……」
いつか、自然な笑みを描ける日が来ることを。
――どうか、お祖父様、見ていて。
祈るように、ページを閉じた。
バスケットボールが、体育館の床をたたく。
羽生 碧南
は、噴き出す汗をぬぐって小さくため息をついた。8月3日。今年は酷暑だと碧南は呟き、一年生たちに水分補給するよう促す。
「熱中症に気を付けてね。少しでも具合が悪いと思ったらすぐ言って」
「はい!」
朝の比較的気温が低い時間帯でこれだ。時計の針がてっぺんに来る頃にはさらに暑さを増すだろう。体育館の窓は開け放たれているが、それでも蒸す。
練習が終わったころには、部員全員汗みずくだった。
息を乱しながら整列し、顧問である
高野 有紀
の言葉を待つ。
「今日も暑い中よく頑張った。体調の悪いのはいないか?」
生徒ひとりひとりの顔を見回して、有紀先生は皆が笑顔で頷くのを確認すると頷き返す。
「よし、日が落ちたら今度は汗で風邪ひかないようにな。では、今日は解散!」
「ありがとうございました!」
一礼し、片づけをしたらいつもなら解散。しかし、今日は……。
「先生」
碧南が有紀先生に一言かける。
「ん、羽生どうした?」
振り返ると、駆け寄ってくる部員たち。
「先生、お誕生日おめでとうございます!」
後輩が更衣室から小さな花束と色紙を取ってきてくれたのを、先生に手渡す。
「え……あ、あぁ! そうか! 用意してくれてたのか!」
日々の業務の中で忙殺され自分の誕生日を忘れるとこだったよ、と有紀先生は笑う。
「で……これ、私か?」
色紙の中できりっとした表情で微笑む乙女ゲームの王子様よろしい美青……美女の姿。先生ハッピーバースデー、と寄せ書きがあるど真ん中のそれを指さし、先生は首をかしげる。
「はい!」
「美化しすぎだぞ……」
少しだけはにかんだように笑って、有紀先生はありがとな、と付け足した。
バスケ部で先生のサプライズお誕生日祝いをする企画を進めていたのだが、隠し通すのが大変だった。なにせ、先生はよく部員たちを見ているから。
――驚いてもらえてよかった。碧南はほっと胸をなでおろすのだった
その後は、一度汗を流して服に着替えてもう一度集合。貸し切り予約していた焼き肉屋へ向かう。
「それじゃ、先生……ハッピーバースデー!!」
碧南の乾杯の合図で、盛大にグラスのかち合う音が響いた。
「年取るってのも、悪くないね」
なんて、有紀先生も笑っている。そうして、バスケ部の楽しい時間を過ごすのだった。
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担当ゲームマスター
寿ゆかり
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
定員
30人
参加キャラクター数
17人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2019年05月19日
参加申し込みの期限
2019年05月26日 11時00分
アクション投稿の期限
2019年05月26日 11時00分
参加キャラクター一覧
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