ピアノの音が響く。


　篠宮 六花の指は滑らかに鍵盤をなぞり、そのたび妖艶な調べがあたりを満たしていく。

　六花の演奏は、いつもよりどこか弾んでいるようだ。
　彼自身も、それを自覚していたかもしれない。

「誕生日、か」

　一年に一度の誕生日。六花の生まれた日。
　それが今日なのだ。

　年齢を重ねることに、思うところのある人もいるだろう。
　一言に誕生日といっても、そこには様々な思いや形があるはずだ。

　けれど六花には、今や少なくない仲間たちがいる。
　かけがえのない友人がいる。

　彼らはきっと、祝いの言葉を贈ってくれるだろう。
　ほかでもない自分へ、あたたかく微笑んでくれるのだろう。

　そんなのを想像したら、
「なんだか、今日は……調子がいいな」
　自然、紡ぐ音色は弾んでしまうのだった。

担当ゲームマスター

寿ゆかり

マスターコメント

サンプルアクション（1）

プレイヤーの目的・意図

これを機にＡくんと仲良しになりたい

キャラクターの目的・理由

Ａくんの誕生日と知って、少しだけお祝いを？

キャラクターの行動・手段

ＧＡ【ＡくんとＢくん】

学校で授業をサボってＡくんと体育館で卓球。

「お前、出席足りなくない？　代返頼んだ？　おいおい！　俺にも言えよー」
「お前さー、もしかして５組のあおいちゃん好きなんじゃねーの？　あいつ子どもっぽくね？」
「お前さー、もしかして３組のあやこちゃん好きなんじゃねーの？　え、おばはん？　熟女なめんなコラ！」

会話を楽しみつつ、変化球攻撃をがんがん繰り広げるぜ～。

「え、お前今日誕生日なの？　彼女もいないし、授業サボってるし、サイテーの日だな」

会話の中で、Ａくんの誕生日が今日ということを知る。
そして、最後はもちろん昼飯を賭けての勝負だ！

「おりゃあーーー！」

残り１球の勝負で、転んで失敗。
購買で一番高いサンドイッチを購入して、

「ふ。転んだのはわざとだよ。誕生日おめでとう」

サンプルアクション（2）

プレイヤーの目的・意図

これを機にキャラを大人にしたい

キャラクターの目的・理由

Ｃくん、よろしくお願いします

キャラクターの行動・手段

Ｃくんは登録されてない、架空のキャラクターです。
木天蓼工業高校の生徒です。

明日は誕生日、不良のＣくんとデート。
思い切って明日のことを言ってみる。
「明日、うちくる？」
恥ずかしいけど、なるべくさらりと言ってみる。
「親が２人とも出張でね、いないんだ。まったく、一人娘の誕生日に何やってんだか。ねえ？」
Ｃくんの煙草を吸う手がかすかに震えてるみたい。
でも、わたしもぶるぶる震えてるよー。
「誕生日のね、ケーキがあるんだ。ケーキだけ置いて、それでいいと思ってんのよ、あの親、まったく一人娘の誕生日に何やってんだか。ねえ？」

そんなわけで、誕生日は２人で部屋でいい雰囲気♪

朝起きて、予定より早く帰ってきた両親にあたふた。
「Ｃくん、ヤバい！　窓から出てって！！！」
とパンツ一丁の彼に靴を渡す。
ちなみに、うちのマンションは１２階で、私の部屋の窓には、ベランダとか何もなし。

サンプルアクション（3）

プレイヤーの目的・意図

永田先生と仲良くなりたい

キャラクターの目的・理由

お誕生日おめでとう！って言いたいな

キャラクターの行動・手段

ＮＰＣに贈るアイテム：ブックカバー
http://rakkami.com/item/detail/xxxx
（アクション投稿期間中にプレゼント機能でプレゼントを忘れずに）

えっ、明日、永田先生の誕生日なの！
いつもお世話になってるし、なにかお祝いしたいなあ。
先生っていつも本読んでるよね。
本をプレゼント？　うーん、でもどんな本が好きか分からないし……。
そうだ！　ブックカバーならどんな本にだって使えちゃうし、いいんじゃない？
これってナイスアイディアだよきっと！

シーサイドアウトレットで、おしゃれなブックカバーを探す。
でもあんまり高いものだと受け取ってもらえないかもしれないし……というか私のお小遣いじゃそもそも、そんなに高いのは変えないかもだし。
手頃なやつを探そうかな。
ん～……おっ！　これなんかいいんじゃない？　これにしようっと！
これ、ラッピングしてくださ～い！

次の日学校に行ったら、古文の授業の終わりに、先生にプレゼントするよ。
受け取ってくれたらいいなぁ。