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おとぎばなしに君の名を
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色んなおとぎばなしの登場人物っぽいひとたちがうたたねしているお城の庭を駆け抜けた先には、閉ざされた門と高い壁があった。
「起きろ! 門を開けろ!」
通用門らしい、けれど一色の背の何倍もある門の脇で熟睡するトランプ兵士に喚いてみるも、兵士は起きるそぶりさえ見せない。
「ばぁか! 勝手に開けちゃうからな!」
ごろりと寝返り打って高イビキな兵士に向けて言い放ち、一色は固く閉ざされた門扉と対峙する。自分の体重よりも重たそうな閂によいしょと両手を掛け、
「おぉっりゃー!」
ろっこん『ヒーロー見参』の怪力で以て閂を軽々と引き抜く。その勢いで身体全体で扉を押せば、こども一人の力では到底開けられないはずのお城の門がぎぎぎと音立てて開いた。
「……っし! 見たか!」
開いた門の前で腕を組んで胸を張ってみても、お城の人たちは全員平和な夢の中。ムッと唇尖らせながら、それでも一色はお城から出て扉をきちんと閉める。視線を上げ、煉瓦の道を見遣る。花咲く野原を越えた先、巨木の森を抜けたその向こうにおばあちゃんの家はある。
「チョー! 急げー!」
煉瓦の道を赤い靴で蹴って、少年は力いっぱい駆けだす。
野原を越えて村を越え森を越え、辿りついたは一人暮らしのおばあちゃんち。
「ばあちゃん、こんにちはー! オレさまちゃんが来たぞー!」
ログハウスのドアをがんがん叩いてみれば、
「……おはいり」
いつもよりしわがれたおばあちゃんの声がした。鍵の掛かっていないドアを開け、家の中に入る。
(……ん?)
おばあちゃん愛用の猟銃が玄関口のいつもの場所に置かれていないことにちょっと首を傾げつつ、赤ずきんな一色は家の奥のおばあちゃんの部屋を覗いた。
「ばあちゃん?」
「……よく来たね」
毛布を頭から被ってベッドで横になっているおばあちゃんに赤ずきんは話しかける。
「耳、チョー大きくない?」
「おまえのかわいい声をよく聞くためだよ」
「目、チョー大きくない?」
「かわいいおまえをよく見るためだよ」
「手、チョー大きくない?」
「かわいいおまえを抱っこするためだよ」
「……口、チョー大きいんだな」
お決まりの問答の後、
「かわいいおまえを食べるためだよ!」
毛布とおばあちゃんの服をかなぐり捨て、先回りしておばあちゃんの留守宅に忍び込みおばあちゃんになりすましていた狼が大きな口を開けて飛びかかってくるも、
「だろうな!」
ろっこん発動中の一色赤ずきんに小さな手で顎をガッシリ掴まれた。細腕とは思えぬ怪力任せに両手が開かれる。ばきん! 顎を外され、狼はその場にくずおれた。
「ふえぇえ?」
あんまり力任せな展開に外れた顎を押さえて呆然とする狼の前、一色は仁王立つ。
「なあ、狼。オマエ、オレさまちゃんのばあちゃん知ってるのか?」
大きな耳をぱたぱたさせてちょっぴり怯え気味に首を横に振る狼を、一色は悪い顔で脅す。
「オレさまちゃんのばあちゃんだぞ? 強えに決まってるだろ、ばぁか」
弱々しい少女に見える一色に微塵も歯の立たなかった狼はその言葉に総毛だった。慌てて逃げようとして、首根っこをふん捕まえられる。
「ああ……ほら、聞こえるか、狼」
耳元で一色が囁く。聞こえ始める老人らしからぬ重たい足音に、狼は涙目で首を横に振る。息を荒くする。外れた顎をかぱかぱ鳴らして必死に叫ぶ。
「いっ、嫌だ、嫌だ嫌だっ」
「ばあちゃんが帰って来た」
「わああ、嫌だぁああ?!」
ばたん! 扉が開いた。
「来てたのか、赤ずきん」
のっしのっしと部屋に入って来たのは、ごつい猟銃を背に負い熊の毛皮を肩に掛けた偉丈夫。
「え? ばあちゃん? ばあ、ちゃ、ん……?」
厳つい『おばあちゃん』は無言で狼の顎に手を掛け、外れた顎を易々と治した。次いで、大きな目玉をぱちぱちさせる狼の首をキュッと締める。
「さて、……躾が必要かね?」
大柄な身体を更に大柄な『おばあちゃん』に軽々と吊られ、森に住む老人とお見舞いに来た少女をぱくりとする腹づもりだった狼はゴメンナサイなんでも言うことを聞くから許してくださいとめそめそ泣いた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
阿瀬春
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
SF・ファンタジー
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2019年05月10日
参加申し込みの期限
2019年05月17日 11時00分
アクション投稿の期限
2019年05月17日 11時00分
参加キャラクター一覧
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