this frame prevents back forward cache
0
0
はじめての方へ
ヘルプ
ログイン
\ オーバータイム!/
種族
学年:職業
00月00日生 00歳
AAA000000
ホームトップ
おしらせ
新着通知
はじめての方へ
遊び方
世界設定
キャラクター一覧
キャラクター検索
キャラクター作成
らっポ
チケット
コミュニティトップ(検索)
コミュニティ一覧
公式コミュニティ一覧
公開トピック一覧
コミュニティ書き込み検索
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
イラストトップ
イラスト一覧
イラスト検索
イラストレーター一覧
イラストレーター検索
自作イラスト一覧
アイテム一覧(検索)
マイリスト一覧(検索)
寝子島(全景)
寝子島(地図)
寝子島(セカンドマップ)
寝子島高校
生き残るのは誰だ! アンチ納涼がまん大会!
<< もどる
1
…
15
16
17
18
19
…
23
つぎへ >>
桜庭 円
は小さな体で行儀よく、ちょこんと座布団の上に座っていた。水分補給のためにお茶をちびちびとすすっている。十分時間を置いて、室温と同じぐらいになったころを見計らって飲み始めたものだ。
「座布団の上に座らせてもらえるだけありがたいよね」
綿がよけい暑い、汗を吸って気持ち悪いと不評の座布団を、円は理事長の心遣いの結果だと解釈する。ひざもとのお盆には鍋焼きうどんのミニ土鍋が置かれている。この暑さの中、湯気も見えない。これはあとから塩分補給のために少しずつ食べるつもりだった。
円は極楽部屋を見る。
橘 舞
と
ブリジット・アーチャー
が手を振ってくれた。舞の腕の中には預けておいた円の相棒、子猫のにゃーくんの姿も見える。猫の視力でどこまで見えるのかはわからないが、こちらをじっと見つめているように思えた。舞がそっとマイクを近づけると、にゃあ、という聞きなれた細い声が届いた。
(おねーちゃんの応援してくれてるんだね。ありがと、にゃーくん)
円は気を引き締めて座布団にもう一度きちんと座りなおし、自分に与えた課題と心の中で向き合った。それは、いちばん最後まで残ってみせる、ということ。賞品がほしいわけではない。勝って虚栄心を満たしたいわけでもない。自分の精神力を試してみたかったのだ。
「音を上げちゃったなら、自分の心が弱いってこと! がんばる!」
小さく、誰にも聞こえないように自分に言い聞かせる。円の心を支えるのは、孤独に耐え忍ぶ心ではなく、あるがままを受け入れ、参加者たちと共に戦うという静かなる協調性、一体感だった。
(ボクだけががんばってるわけじゃない。みんな敵じゃない。いっしょにがんばる仲間なんだ。戦うべきは自分の心。この状況を受け入れよう)
極楽部屋の涼しげな様子を見る。みな快適で、楽しそうだ。時折届く『応援』にそそのかされ、苦しみ、リタイヤする参加者も出始めた。
(外野の言葉や行動は、ボク自身の心や体には影響しない。この状況とは関係がない)
元気で明るく、時に子供っぽいかわいらしさを感じさせることの多い円だが、その内面は、とりわけこの日は冷静で、理性的で、淡々としていた。そうして静かに耐えていた円は、エクササイズタイムの号令に元気よく立ち上がる。
「よーし! 楽しんでいこう、前向きにっ!」
汗だくで、体力の消耗は感じられるが、心はすがすがしい。
真っ赤な顔、叫び声、うなり声で包まれた地獄部屋。それに影響されることなくクールな表情を崩さず、静かに灼熱の空気に耐えているのは
エカテリーナ・クロキ
だった。まるでヨーガの修練のごとく、目を閉じ、姿勢を崩さず一定の呼吸を続けていた。
(より長く水に潜ろうとする時のように……心を落ち着けて……)
エカテリーナは集中力がこのがまん大会を制するためには絶対に必要であると考えていた。そのために求められるのは、自分自身との対話、そして自分自身との戦い。周りの喧騒と自分を切り離し、自分だけの世界に着持つを向けるのだ。
何か声をかけられている気もするが、エカテリーナはそれには答えない。もしくは答えるにしても、少しだけ目を開け、うなずいて見せるだけに留まっていた。目を開けた拍子に、極楽部屋で自由きままに涼む人々の姿が見える。あちらはさぞ居心地がよいのだろう。
「がまんは禁物なのか、がまんしたもの勝ちなのかよくわからないわね」
よくよく考えれば、優勝賞品が何かすら聞かされていない。いつもの理事長の気まぐれで起こった突発イベントだ。
(ネバーギブアップの精神が試されそうで試されない、この曖昧な状況。自分の身を置く場を、自分で決めてやらなければいけないというわけね)
顔色も変えずに茶を飲み、熱いうどんを口にする。あまりにキムチが大量に入っていて、少しだけ顔をしかめるが、それ以外で表情に揺らぎはみられなかった。参加者がどんなにわめこうが、極楽部屋から誘惑の言葉が送られようが、けろりとしている。
「……ふむ。これではがまん大会というか、耐熱テストになりそうな感じね。トライアスロンの大会なんて、真夏にやるものだし」
この大会で生き残れるならば、そういった鉄人スポーツにも十分耐えられると考えてもよいかもしれない。エカテリーナは音楽に合わせて立ち上がる。エクササイズタイムの始まりだ。
「これぐらいちゃんとこなせないと話にならないわね」
ずっと座っているより、彼女にとってははるかに楽だ。あえて言えば脱げないどてらがぶくぶくと着膨れて邪魔なのだが、これはルールなのだから仕方がない。軽く肩を回して、エカテリーナはリズムに合わせてきびきびとステップを踏み始めた。
<< もどる
1
…
15
16
17
18
19
…
23
つぎへ >>
このページにイラストを設定する
シナリオ
シナリオトップ
シナリオ一覧(参加受付中)
シナリオ一覧(すべて)
リアクション一覧
ゲームマスター一覧
ゲームマスター検索
シナリオご利用ガイド
グループ参加ご利用ガイド
シナリオタイプのご案内
生き残るのは誰だ! アンチ納涼がまん大会!
シナリオガイド
リアクション
参加キャラクター一覧
コメントページ
ダイアリー一覧
シナリオデータ
担当ゲームマスター
清水るね
シナリオタイプ(らっポ)
ブロンズシナリオ(100)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
コメディ
定員
30人
参加キャラクター数
30人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年09月01日
参加申し込みの期限
2013年09月08日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年09月08日 11時00分
参加キャラクター一覧
もっと!