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あくがるる蛍なりけり
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*:..。o *:..。o
「今日のバトルも楽しかったなー。な、スターライトナイト!」
ドーマー窓から零れ入る月明りや外灯に照らされて、
源 竜世
の顔は笑顔以上に輝いていた。
今夜も帰宅の遅い母から、早く寝ておくように言われているけれど。
興奮冷めやらぬ今日のような日は大抵、愛機であるドラゴン、スターライトナイトをお供に連れて屋根裏に上る。
今までは、寂しさや兄の事を思い出した時に上っていた秘密基地の子ども部屋。
でも最近はこうして、相棒と楽しく雑談する場所になってきていた。
寂しさを誤魔化す為じゃなくなったのはいつからだったか、竜世に自覚は無い。
兄との大事な場所へ、初めて兄の事を話した友を招き入れてから、竜世の中で次第に心温まる場所に変化していったのかもしれない。
「あそこでバルティーグルが消えたみたいになるのはビックリしたっつーか
タイラやっぱすげーなぁ!」
だからやっぱり、相棒とここへ来れば口から零れるのはそんな大事な友の、
友でライバルの名前。
口にするたび、竜世から飛び出すのは笑顔と一緒に決まった言の葉たち。
もっと負けないように強くなりたい。
もっといっぱいいっしょに戦いたい。
今日のバトルを思い返せば、あーでもないこうでもないと一つ一つ指折り数えて、スターライトナイトへ作戦を提案したり。
聞いている赤いドラゴンも、どこか慣れたふうに、月明り浴びた影が頷くように動いて見えた。
「タイラと戦うの、ほんとすっげー楽しいよな!
わくわくキラキラして……ってキラキラ?」
耳を傾けてくれる相棒を嬉しそうに見やった時、その周りが何やらチカチカしているのに竜世はぱちくりとまばたきをした。
一瞬スターライトナイトが光っているのかと思った、けれどよく目をこらすと、チカチカしていた光はゆらゆら揺れたかと思えば、ふわりと宙を浮かんでいた。
「わっなんだ! ホタル!?」
窓があいてたのか? なんて首を傾げながら、つい条件反射で飛ぶものを捕まえるが如く、パンッと両手でその光を挟もうとする。
もちろん、蛍がつぶれないように手の中にくぼみを作って。
しかし、ゆっくり舞って簡単に捕まえられそうなその光たち、何度捕えてもいつの間にかすり抜けて、一向に手の中におさまらなかった。
「んん? 全然つかまんねえ、何だこれ?」
追いかけても逃げる様子も無い光たちを、捕まえるのをあきらめた竜世はしばし見つめる。
小さな小さな光の点滅。
それはドーマー窓からいつも見上げている、星の瞬きにどこか似ていて。
―― ……全然いやな感じじゃなくて心があったかくなるような。
自分や相棒の間を飛んでいる光に、段々と親近感のようなものが湧いて来る。
「楽しいぴかぴかならまあいっか! ホタルもバトルに興味あんのかなぁ?」
スターライトナイトと顔を見合わせるように呟けば、まるで肯定するように光たちが近付いてきて点滅した。
「わかるー! オレも早くまた戦いたいし!
って、あっ! そうだ! 次の約束してねえじゃん!」
蛍と相棒へクワッと視線向けてから、竜世は慌てて自身のスマホを手探りでさがす。
学校のある時ならば、明日会ってすぐ約束も出来るけれど、今は夏休み。
次に会うときまでとなったら、それがいつになるか分からない。
待ってなどいられない。
赤から黄色のグラデーション、その真ん中に稲妻が走ったような黒の下地が見える愛用のスマホを見つければ、急いでタップタップ。
寝ておくようにと言われた時間はとっくに実は過ぎているけれど。
きっと繋がる。
理由など無い確信をもって、竜世はライバルの名前へと指をかけた ――
◆
綿棒とガーゼを器用に動かしながら、関節部位などに挟まった汚れを綺麗に落としていく小柄な手。
本日のギアバトルを終えた
タイラ・トラントゥール
は、自宅に帰ってきてはすぐに自身のカプセルギア・バルティーグルのメンテナンスに没頭していた。
否、丁寧な指の動きはいつもより緩慢ではある。
―― アイツの動き、前より素早くなっていたな……こちらの動きを読み始めているというか……
アイツのことだ、勢いとカンで動いているのが大半だろう、けど……。
緩やかに爪部分を拭いていた手が、とうとう止まった。
タイラの脳内は、本日のバトルの反省点や思考ですっかり占められる。
―― 読まれやすい指示をしているつもりは無い。
が……気付かないうちにパターン化していたのかもな……。
負けず嫌いであるタイラが素直に反省点を上げられるのは、一重に、対戦相手の事を認めているから。
いつだって負けたくないと思う相手だから。
「竜世とボクはライバルだから」
頭の中で響かせていた言葉が、とうとう口をついて出る。
すっかり板についた単語。
『今では、友……だと、も……』と、『親友』の単語は込み上げる頬の熱から、口ごもって声にならなかったけれど。
そう思えるようになった自身のことは、ちゃんと受け入れている。
「……もう1人の親友にだって当然負けたくはない」
ふと浮かんだ赤いメッシュが揺れる髪。
自然と続けられ口をついた言葉を、一拍おいて反芻した。
もう1人の方には、するりと『親友』と口に出来た。
2人とも同じ友でありライバルのはずなのに、少し違う。
何が違う?
遠くを見つめていた露草色。突如、不意に鳴り響いた着信音にビクッと現実を映し出せば、慌てて脇に置いていたスマホへ手が伸ばされる。
画面を覗くと、今まさに思い描いていた相手の名前を見つけた。
僅かに動揺の色を瞳に浮かべながら、ゆっくりと通話ボタンへ指を運んだ ――
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
蒼色クレヨン
シナリオタイプ(らっポ)
シルバーシナリオ(150)
グループ参加
3人まで
シナリオジャンル
日常
動物・自然
定員
10人
参加キャラクター数
10人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2019年05月03日
参加申し込みの期限
2019年05月10日 11時00分
アクション投稿の期限
2019年05月10日 11時00分
参加キャラクター一覧
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