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犬だっているんです!
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「何だろね。あれ」
逆巻 天野
は、下校途中に奇妙な集団を見かけた。犬だ、いや猫こそが、となにやら論争をしている生徒たちの中に、押し蔵饅頭のように巻き込まれて
島岡 雪乃
先生が運ばれていくのだった。やれやれ、というしぐさをして、天野は帰途につく。その目の前を、赤茶色の何かがふいと横切った。不思議に思って後を追う。小さくすばやい赤茶色の影は、人の目をさけるように物陰に入って行った。
「子犬……?」
子犬に違いないその影は、紐のようなものを引きずっている。首輪と、散歩用のリードだ。天野はそのことに驚く。ひそかに武道館の裏などで野生動物の世話やけがの手当てなどをしている天野だが、学内に、飼い犬がいるのを見るのは予想外だった。驚かせないよう身を低くして、子犬が入っていった先に歩み寄る。
「おいで、大丈夫だよ。けがはしていないかい?」
穏やかな声に誘われて、そっと子犬が顔を出す。黒い目、まだ少し垂れた耳、むくむくとした丈夫な足に巻き尾。柴犬だ。天野がまだ名を知らないこの子犬は、目の前に現れた存在を確かめようと濡れた鼻を寄せたのだが……
「でさー、そん時のあの子が、おっかしいのぉ!」
「きゃはは、うっそでしょー?」
騒がしい下校途中の女子集団が近くを通る。はじけるような笑い声に驚いた子犬は、飛び上がって走り去って行ってしまった。
「あ、待って……ああもう」
天野は一瞬だけいら立たしげな顔をするが、気を取り直して携帯を取り出した。つぶやき投稿SNS『ねこったー』になら情報があるかもしれない。果たして、天野の予想は当たっていた。
折口 ゆづき
の投稿を発見する。
「あ、あの子いえやすっていうんだ? 女の子なのに」
(ネーミングセンスが僕並だね、飼い主の子)
ふふっと小さく笑う。
「逃げて行ったのはあっちだったね。連れて帰ってあげないと」
『土足禁止』の貼紙も、子犬にとっては意味がない。女生徒のけたたましい声から逃げ出した赤茶色の柴犬、いえやすは軽やかな足音を残して、校舎から校舎へと駆けて行った。大きな、見知らぬ人間がたくさんいるのに少しおびえて、階段の脇に入ったり、ごみ箱の陰に隠れたりとせわしない。子犬はまだまだ小さくて、たとえ一歩遅れて首から下がるリードがぱたぱた音を立てていようとも、生徒たちの注意を引くことはなかった。いえやすはまるでかくれんぼをするように、誰もいない、開いた教室の引き扉の陰に身を隠す。
下校中の生徒たちが大半行き過ぎたところだろうか。恐る恐る顔を出した先には、長い黒髪を高くポニーテールにまとめた少女、
椿 美咲紀
がいた。四つの黒い目が見詰め合う。いえやすを認めるなり、美咲紀の表情は輝いた。
「はうわー! なんてかわいいワンコちゃん!」
かわいいものに目がない美咲紀は喜んで手を伸ばした。いえやすは知らない人が怖いと言うように、後ろ足を下げて座り込みそうな姿勢になる。美咲紀はすぐに、子犬の首輪とリード、それが示す事実に気がついた。
「ワンコちゃん、ご主人様はどうしたの?」
子犬と同じ目線になるよう、かがみ込んで話かける。美咲紀はにっこりと大輪の花のような笑顔を浮かべた。それ以上のアクションはあえて取らず、子犬の様子をじっと観察する。一人はぐれて不安げに見えた。鼻をふんふんと鳴らし、そっと伸ばした美咲紀の指を慎重に嗅ぐ。美咲紀は子犬が納得するまでにおいを確認させ
安心させてから、驚かせないようにあごの下をなで、次に頭をなでてやる。見知らぬ場所に留まろうとする子犬は、はぐれているのではなく、誰かを探しているのかもしれない。
「そっかー、ご主人様を探してるのね? 一緒に探してあげようか?」
いえやすという個性的な名をまだ知られていない、赤茶色の子犬は首を傾げて何か問いたげに美咲紀を見た。美咲紀は手を伸ばし、まふまふとした体を抱き上げようとしたその時、
「キャー! 犬! いぬー!」
見知らぬ女生徒がいえやすを指差し、けたたましい声を上げていた。
「あっ……待って! ワンコちゃん!」
美咲紀の手からまたも子犬はびくりとして滑り降り、リードを引きずって駆けて行ってしまった。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
清水るね
しじま
シナリオタイプ(らっポ)
イエローシナリオ(50)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
学校生活
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年07月30日
参加申し込みの期限
2013年08月06日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年08月06日 11時00分
参加キャラクター一覧
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