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寝子島高校
犬だっているんです!
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「ううっ……いえやす……」
大森 綾音はまだ小学三年生、ほんの子供だ。大きな高校生ばかりの寝子高敷地まで、大切な飼い犬『いえやす』を追って来たのはいいものの、見失ってしまった。知らない場所、知らない人だらけ。気づけばたちまち心細くなって、綾音の目にはじわりと涙が浮かんだ。
恵御納 夏朝
は綾音に近づき、目線を合わせて優しく話しかける。
「初めまして。えみな・かーさ……です。君のお名前は……?」
「ぐすっ……あやね……」
「綾音ちゃんだね。わんこさんは何ていうの?」
「いえやす……」
「いえやすくんかぁ」
夏朝の言葉に、綾音はべそをかきながらもしっかり訂正する。
「いえやすは女の子なのぉ……」
「わ、ご、ごめんね! 間違えて……」
「うっ、うっ……いえやす……」
夏朝という助け手が現れたことで、綾音は安心したせいか却って弱気になってしまったようだ。
「大丈夫だよ。一緒にいえやすちゃんを探そう?」
綾音はこくりとうなずき、差し伸べられた夏朝の手を握る。
寂しげに力なく落ちるもう片方の手を取る、長い黒髪の少女がいた。
折口 ゆづき
である。
「綾音ちゃん? お姉ちゃんも一緒に探すね」
「あ! 『きらく屋』のお姉ちゃん……!」
涙でいっぱいの目を開いて綾音はゆづきを見つめた。昔ながらの駄菓子屋『きらく屋』は島の小学生なら誰でも知っている。ゆづきは店主である祖母を手伝う、『駄菓子屋のお姉ちゃん』として知られていた。
「ちょっと待っててね」
ゆづきは綾音に微笑んで、夏朝に彼女を任せると、カバンの奥から携帯電話を取り出した。上品なしぐさでマナーモードを解除し、ウェブ閲覧機能で『ねこったー』にログインする。
「お姉ちゃん、電話でさがすの?」
「うーん? そんなところかな? ネットでみんなに聞いてみるの」
『寝子高校内にまだいらっしゃる方、敷地内で柴犬の子犬を見かけましたら情報提供をお願いします。2歳のメスの子犬、体高35cmぐらい。名前は『いえやす』、おとなしい子だそうです』
ゆづきは綾音のことも書こうかと思ってやめた。小さい子といえども、個人情報をネットに載せるのがためらわれて、『いえやすちゃんの情報はこの書き込みにレスポンスをお願いします』と結ぶ。
「これでいいわ。一緒に行きましょうか」
隣のクラスの女子同士、夏朝とゆづきは微笑みあう。そして優しく綾音の手を取った。二人の『お姉さん』に連れられて、綾音は少し落ち着きを取り戻す。夏朝がちらりと会議室を見やると、雪乃先生の背をせかすように押しながら、『犬猫会議』組が集まっているのが見えた。
「会議も気になるけど……今はいえやすちゃんを探すのが先だね」
「おお! その幼女が……いやいや! その子が愛犬を探していると言うお嬢ちゃんかい!?」
綾音の手を引く夏朝とゆづきの前にばっと立ちはだかった男子生徒があった。人呼んで――自称もずいぶんしているが――ロリコン紳士、
冴木 竜司
である。校内に女子小学生が現れ、飼い犬を探していると言う情報を耳に入れた竜司は、彼独自の嗅覚で綾音の居場所にたどり着いたのだ。目にした綾音はぱっちりとした瞳がかわいらしい。竜司のテンションはいやがおうにも跳ね上がるのだった。
(この幼女のために、ぜひぜひ! 飼い犬を探し出してあげたいものだッ!)
突然現れた激しいリアクション、高いテンションの男性に、綾音は少しびくりとする。竜司はまだ小さな綾音の目の前にかがみこむと、優しく話しかけた。
「君。愛犬とはぐれちまったって子だね?」
綾音はこくりとうなずいた。いえやすとはぐれた、と言う事実を思い返すたびに顔が曇る。
「そうか……大丈夫! お兄さんたちが必ず見つけてやるからな」
そう笑って、綾音の頭を優しくなでてやる。彼の心に邪気はない。あるのはただ幼女への憧憬とあふれんばかりの好意だけだ。竜司の澄んだ瞳に、綾音の心は解きほぐされる。小さな声で、「ありがとう」と答えた。
「よっし、みんなで同じ場所を探していても効率が悪い。手分けしよう。俺はあっちの方を見てくる。もし俺が見つけたら、そうだな……」
竜司はひとつの教室を指差した。
「ここに戻ってくる。そっちで探して手がかりがなかったら、見に来てくれ」
そう言うと、もう一度綾音に微笑みかけて駆け出した。
「それじゃあボクたちはあっちを探そう? いえやすちゃんはどんな子なのかな?」
「えっとね、すごくおとなしくてかわいいの……でも、怖い人なんかはすぐわかって、寄り付かないんだよ」
夏朝は綾音が悲しい気持ちの方向へ行かないように、言葉を選んで話す。
「頭のいい子なのね。どんなものが好き?」
ゆづきも小さな綾音に歩調を合わせて、いえやすについて尋ねる。
「うんとね、涼しい場所とか、やさしい人とか」
会話をしているうちに、綾音は笑顔を見せるようになっていた。
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シナリオデータ
担当ゲームマスター
清水るね
しじま
シナリオタイプ(らっポ)
イエローシナリオ(50)
グループ参加
なし
シナリオジャンル
日常
学校生活
定員
20人
参加キャラクター数
20人
シナリオスケジュール
シナリオガイド公開日
2013年07月30日
参加申し込みの期限
2013年08月06日 11時00分
アクション投稿の期限
2013年08月06日 11時00分
参加キャラクター一覧
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